1 熟年妄想族
ポルノ映画館 第四章
新型コロナの外出自粛要請が解除された最初の土曜日に数ヶ月ぶりにポルノ映画館に行った。もちろん、コロナ禍で溜まった欲求不満を解消するためだ。
外の世界はまだマスク姿の人々であふれていたが、私の心の中はすでに完全に自由だった。コロナウイルスによって強制的に閉ざされた私の内なる世界が、ようやく解放される時が来たのだ。
外の世界はまだマスク姿の人々であふれていたが、私の心の中はすでに完全に自由だった。コロナウイルスによって強制的に閉ざされた私の内なる世界が、ようやく解放される時が来たのだ。
(PC)
2 熟年妄想族
part 1
「おい待てって」山田は小声で制する。「店の中で何考えてるんだよ」
しかし高橋は構わずズボンの膨らみを見せた。
そこには既に大きく膨らんでいるモノが窮屈そうに収まっていた。
山田は息を呑む。その形状は明らかに通常時とは異なる興奮状態であることを物語っていた。
「……すごいな」山田は思わず呟いた。
「……?」高橋は得意げな笑みを浮かべる。
山田は喉の奥で呻いた。
(俺も……)
その言葉と共に彼自身の下半身にも異変が起きる。
股間の中心部が徐々に硬くなり始めていることに気づく。
ズボンの内側で確実に膨張している感触だ。
「どうした?」高橋が笑みを浮かべながら山田を見下ろした。
「あ……いや……」
山田は恥ずかしそうに俯いた。顔が真っ赤になっているのが自分でもわかる。
(ヤバイ……こいつのせいで……)心の中で呟きながらも身体の反応は止まらない。
次第に大きくなるイチモツが布地を押し上げて形を作っていった。
その感覚は甘美なものだった。
まるで高橋に支配されていくような錯覚さえ覚えるほどに。
「ふん?」
高橋の鼻息が荒くなっている。
彼は山田の様子を見逃すはずもなかった。
「なんだよお前も元気になったんじゃないのか」
嬉々として山田の股間に手を伸ばしてきた。
「ちょっ……触るなって!」
慌てて抵抗するが遅かった。
高橋の手は素早く動いてズボン越しに山田の陰茎を掴んだのだ。
「やっぱりな。勃起してるじゃねぇか」
「くっ……」悔しそうな表情を浮かべる山田だが内心では興奮していたことも否めない。
むしろもっと強く握って欲しいと思っていた。
「おいおい!俺のもっこりを見て興奮したのか」そう言いながら高橋はさらにイチモツを握ってきた。
「お前……」
慌てる山田だったが周りの視線が気になり体が思うように動かなくなっている。
アルコールの影響もあるだろう。
そして何よりこの状況に興奮している自分自身が一番驚きだった。
しかし視線は自然と高橋の股間に向かってしまう。
そこで勃起している立派な膨らみが目に入る。
山田の先端からは透明な液体が流れ出ており下着を湿らせていた。
そしてまた羞恥心が沸き上がるが同時に快感を得ている自分も自覚していた。
その時だった。厨房から板前がカウンター越しに顔を出した。
「お客さま、熱燗のおかわりお作りしましょうか?」
高橋は一瞬凍り付いた。
「え……あ…」
言葉にならない声が漏れる。
彼は慌てて山田の股間から手を離した。
その動きは滑稽なほど速かった。
バシッと音がするような勢いで引き抜かれる腕。
まるで静電気に触れた猫のように飛び跳ねる体。
指先が震えているのが遠目にも分かった。
「すいません!すぐにお持ちしますので」
板前は気付くこともなく去っていく。
しかし残された二人の間に流れる空気は重かった。周囲のざわめきだけが耳につく。
「……」
「……」
言葉もないまま見つめ合う二人。
お互いの顔が赤いのはアルコールのせいかそれとも別の要因なのか。
高橋は自分の手を見つめながら唾を飲み込んだ。
まだ微かに残る温もり。
それは先ほどまで触れていた山田の股間の感触だった。
(硬くて太マラ……)思い出すだけで鼓動が速くなる。
一方の山田も自分の下半身に意識が集中していた。
ズボンの中は相変わらず窮屈だ。
しかし先ほどまでの異常な興奮は治まりつつあった。
代わりに襲ってくる羞恥心と罪悪感。
だがなぜか後ろめたさとともに僅かな悦びも感じるのだ。
(おかしい……なんでこんなことに……)そんな思いを巡らせているうちにもう一度板前の姿が見えた。
手には徳利を持ちながら近づいてくる。
「失礼しますね〜」
カウンター越しに差し出される熱燗。
湯気が立ち上り芳醇な日本酒の香りが広がる。
高橋は反射的に徳利を受け取ると素早く手酌で一杯注いだ。
そして一気に飲み干す。
「ぷはーっ!」
大げさなまでに息を吐き出す姿は明らかに平静を装っているように見えた。
「山田、明日は何してるんだ?」高橋はさりげなく話題を変えようとした。
「休みだから家でゴロゴロしてますよ」
山田もまた冷静を装いつつ答える。しかしその目はどこか泳いでいる。
「高橋さんは何を?」
「俺か?17時から家族で焼肉食いに行く予定だ。それまでは暇だな」
高橋はさりげなく言った。しかしその言葉には意図的な虚偽が含まれていた。
本当は17時後も時間があるのだ。
むしろその時間を狙っていた。
山田が自分のことを避けようとして17時以降に映画館に来ることを確信している。
「そうなんですか」
山田は特に疑問を抱くこともなく返事をする。
しかし高橋の視線は彼の反応を鋭く捉えていた。
(ほらな、これでお前は俺を避けて行動する)
彼は心の中でほくそ笑む。
山田は無意識に自分の予定を確認しようとスマートフォンを手に取った。
その仕草が高橋にとっては勝利宣言のように思えた。
「山田もう帰るか?飲み過ぎると二日酔いで明日焼肉屋で飲めなくなっちまう」
高橋は突然切り出した。
「はいそうですね」
山田は短く答える。
「おい待てって」山田は小声で制する。「店の中で何考えてるんだよ」
しかし高橋は構わずズボンの膨らみを見せた。
そこには既に大きく膨らんでいるモノが窮屈そうに収まっていた。
山田は息を呑む。その形状は明らかに通常時とは異なる興奮状態であることを物語っていた。
「……すごいな」山田は思わず呟いた。
「……?」高橋は得意げな笑みを浮かべる。
山田は喉の奥で呻いた。
(俺も……)
その言葉と共に彼自身の下半身にも異変が起きる。
股間の中心部が徐々に硬くなり始めていることに気づく。
ズボンの内側で確実に膨張している感触だ。
「どうした?」高橋が笑みを浮かべながら山田を見下ろした。
「あ……いや……」
山田は恥ずかしそうに俯いた。顔が真っ赤になっているのが自分でもわかる。
(ヤバイ……こいつのせいで……)心の中で呟きながらも身体の反応は止まらない。
次第に大きくなるイチモツが布地を押し上げて形を作っていった。
その感覚は甘美なものだった。
まるで高橋に支配されていくような錯覚さえ覚えるほどに。
「ふん?」
高橋の鼻息が荒くなっている。
彼は山田の様子を見逃すはずもなかった。
「なんだよお前も元気になったんじゃないのか」
嬉々として山田の股間に手を伸ばしてきた。
「ちょっ……触るなって!」
慌てて抵抗するが遅かった。
高橋の手は素早く動いてズボン越しに山田の陰茎を掴んだのだ。
「やっぱりな。勃起してるじゃねぇか」
「くっ……」悔しそうな表情を浮かべる山田だが内心では興奮していたことも否めない。
むしろもっと強く握って欲しいと思っていた。
「おいおい!俺のもっこりを見て興奮したのか」そう言いながら高橋はさらにイチモツを握ってきた。
「お前……」
慌てる山田だったが周りの視線が気になり体が思うように動かなくなっている。
アルコールの影響もあるだろう。
そして何よりこの状況に興奮している自分自身が一番驚きだった。
しかし視線は自然と高橋の股間に向かってしまう。
そこで勃起している立派な膨らみが目に入る。
山田の先端からは透明な液体が流れ出ており下着を湿らせていた。
そしてまた羞恥心が沸き上がるが同時に快感を得ている自分も自覚していた。
その時だった。厨房から板前がカウンター越しに顔を出した。
「お客さま、熱燗のおかわりお作りしましょうか?」
高橋は一瞬凍り付いた。
「え……あ…」
言葉にならない声が漏れる。
彼は慌てて山田の股間から手を離した。
その動きは滑稽なほど速かった。
バシッと音がするような勢いで引き抜かれる腕。
まるで静電気に触れた猫のように飛び跳ねる体。
指先が震えているのが遠目にも分かった。
「すいません!すぐにお持ちしますので」
板前は気付くこともなく去っていく。
しかし残された二人の間に流れる空気は重かった。周囲のざわめきだけが耳につく。
「……」
「……」
言葉もないまま見つめ合う二人。
お互いの顔が赤いのはアルコールのせいかそれとも別の要因なのか。
高橋は自分の手を見つめながら唾を飲み込んだ。
まだ微かに残る温もり。
それは先ほどまで触れていた山田の股間の感触だった。
(硬くて太マラ……)思い出すだけで鼓動が速くなる。
一方の山田も自分の下半身に意識が集中していた。
ズボンの中は相変わらず窮屈だ。
しかし先ほどまでの異常な興奮は治まりつつあった。
代わりに襲ってくる羞恥心と罪悪感。
だがなぜか後ろめたさとともに僅かな悦びも感じるのだ。
(おかしい……なんでこんなことに……)そんな思いを巡らせているうちにもう一度板前の姿が見えた。
手には徳利を持ちながら近づいてくる。
「失礼しますね〜」
カウンター越しに差し出される熱燗。
湯気が立ち上り芳醇な日本酒の香りが広がる。
高橋は反射的に徳利を受け取ると素早く手酌で一杯注いだ。
そして一気に飲み干す。
「ぷはーっ!」
大げさなまでに息を吐き出す姿は明らかに平静を装っているように見えた。
「山田、明日は何してるんだ?」高橋はさりげなく話題を変えようとした。
「休みだから家でゴロゴロしてますよ」
山田もまた冷静を装いつつ答える。しかしその目はどこか泳いでいる。
「高橋さんは何を?」
「俺か?17時から家族で焼肉食いに行く予定だ。それまでは暇だな」
高橋はさりげなく言った。しかしその言葉には意図的な虚偽が含まれていた。
本当は17時後も時間があるのだ。
むしろその時間を狙っていた。
山田が自分のことを避けようとして17時以降に映画館に来ることを確信している。
「そうなんですか」
山田は特に疑問を抱くこともなく返事をする。
しかし高橋の視線は彼の反応を鋭く捉えていた。
(ほらな、これでお前は俺を避けて行動する)
彼は心の中でほくそ笑む。
山田は無意識に自分の予定を確認しようとスマートフォンを手に取った。
その仕草が高橋にとっては勝利宣言のように思えた。
「山田もう帰るか?飲み過ぎると二日酔いで明日焼肉屋で飲めなくなっちまう」
高橋は突然切り出した。
「はいそうですね」
山田は短く答える。
(PC)
3 熟年妄想族
part 2
まだ酒は残っているものの高橋の機嫌を損ねたくない思いがあった。
(明日は……)
山田の頭にぼんやりとした予感が浮かぶ。
高橋は熱燗を最後の一滴まで飲み干してから立ち上がった。
二人はカウンターから離れ店を後にする。
「じゃあまた」
高橋が背を向け片手を挙げる。
その姿からは余裕のある大人の雰囲気が漂っていた。
山田は「お疲れでした」と言って彼の後ろ姿を見送る。
駅までの帰り道二人はほとんど言葉を交わさなかった。
しかし高橋の胸には漠然とした期待が生まれ始めていた。
(明日こそ……何かが変わるかもしれない)
それは単なる希望ではない確かな予感だった。
全ては計画通りに進んでいる。
あとは山田が罠に掛かるのを待つばかりだ。
翌日開演13時ジャスト。高橋は古びた映画館の重いドアを開けた。入り口付近に設置された自動券売機には「本日上映作品:濃厚接吻・獣のような交わり」の文字。
期待に胸を躍らせながらチケットを購入した。
ホールに入ると薄暗い空間が広がっていた。独特の匂いが鼻をつく。埃っぽい空気と古い建物特有の木材の香りが混ざり合っている。
周囲を見渡すと客はまばらだ。年配の男性が数人椅子に腰かけている程度。
高橋は今日も右端の一番後ろの席を選んで腰掛けた。柔らかい座席の感触に安堵感を覚える。
(山田が来る前に一発抜きたい……)
それは生理的な欲求というより心理的な準備だった。山田と一緒に過ごす前に自分自身を整えておく必要があったのだ。
ちょうどオープニングが始まるところだった。派手なタイトルバックと共に官能的な音楽が流れ出す。
(この映画館独特の雰囲気が好きだ)
古いスピーカーから響くこもった音質。照明の切れた薄暗い空間。周囲の人々の息遣いが聞こえる静寂。すべてが非日常を演出している。
(あいつもきっと来る)
昨日の反応からしてもここに足を運ぶ可能性は高い。
(問題はいつ来るかだ)
早めに来るか遅れて来るか。
あるいは全く違うタイミングで姿を現すか。
(それによって展開が変わる)
高橋は様々なシナリオを考えながらスクリーンに目を凝らした。画面には既に激しいキスシーンが始まっている。
唇と舌が絡み合う描写。男女の裸体。肌の質感まで伝わってくる鮮烈な映像美。
高橋はゆっくりと右手でイチモツを握った。
それは物理的な解放だけでなく精神的な準備でもあった。
これから起こる出来事に対する心構えでもある。
(誰か気づいてシャブってくれないかな)そんな願望を抱きながら勃起していく自分の体を感じていた。
その時、一人の男が入ってきた。山田だ……マスク越しだが歩き方、ガチムチ体型、服装、雰囲気、高橋は思わず息を呑んだ。
(俺がいる可能性が高いこの時間に来るってことは……)
山田は壁際に立ち獲物を物色し始めた。まるで野獣のような鋭い眼差し。
高橋は視界の端でそれを捉えると心臓の鼓動が速くなった。
(やはり来たか)
期待と緊張が入り混じる複雑な心境だった。
スクリーンでは相変わらず官能的なシーンが続いている。女優の喘ぎ声が場内に響き渡る中でも山田の存在感の方が刺激的だ。
高橋は周囲の状況を素早く確認した。後ろの座席に他に目ぼしい人物はいない。
不安と期待が交錯する。今がチャンスなのかもしれない。
そう思いながらも高橋は慎重だった。昨晩からの計画を頭の中で再確認する。
(まずは様子見だ)
高橋はわざと気づかない振りをして画面に集中しているフリをした。
だが目は山田の動きを追っていた。彼の視線が自分の方に向いた瞬間を捉えるために。
山田はゆっくりと移動を始めた。
(近づいてくる……)
高橋は膝の上で拳を握りしめた。掌に汗が滲む。
山田との距離が縮まっていくごとに鼓動が強くなっていった。
スクリーン上の行為はますます過激さを増している。
女優が激しく腰を動かす姿。カメラワークは執拗に結合部を捉えていた。卑猥な水音。男優の荒い息遣い。それらすべてが二人の関係を加速させているようだった。
ついに山田が高橋の背後に立った。
(来た……)
彼の体温を感じるほどの至近距離。
しかし声をかけるわけでもなくただじっとそこに立っているだけだ。高橋もまた敢えて振り返らない。
会話など不要だった。ただお互いの存在を感じ合えるだけで十分だ。
「……」
言葉はない。けれど確かに通じ合っていた。
高橋は肩越しに視線を送った。山田もそれに気づく。
一瞬のアイコンタクト。
そして山田は無言で頷いた。了解のサインだ。
(これで決まりだ)
高橋は確信した。全ては思惑通りに進んでいる。
後はこの状況をどう生かすかだ。
彼は深呼吸を一つした。そして意を決したように体を起こす。
ファスナーをおろしイチモツをだした。
それはすでに硬く怒張し先端からは先走りが光っている。
高橋は羞恥心と解放感が入り混じった奇妙な感覚に包まれていた。
山田は微かに息をのんだ。しかし何も言わずにじっと見つめている。
「……」
二人の間に言葉はなかった。ただ目と目の間で会話が成立しているかのように。
まだ酒は残っているものの高橋の機嫌を損ねたくない思いがあった。
(明日は……)
山田の頭にぼんやりとした予感が浮かぶ。
高橋は熱燗を最後の一滴まで飲み干してから立ち上がった。
二人はカウンターから離れ店を後にする。
「じゃあまた」
高橋が背を向け片手を挙げる。
その姿からは余裕のある大人の雰囲気が漂っていた。
山田は「お疲れでした」と言って彼の後ろ姿を見送る。
駅までの帰り道二人はほとんど言葉を交わさなかった。
しかし高橋の胸には漠然とした期待が生まれ始めていた。
(明日こそ……何かが変わるかもしれない)
それは単なる希望ではない確かな予感だった。
全ては計画通りに進んでいる。
あとは山田が罠に掛かるのを待つばかりだ。
翌日開演13時ジャスト。高橋は古びた映画館の重いドアを開けた。入り口付近に設置された自動券売機には「本日上映作品:濃厚接吻・獣のような交わり」の文字。
期待に胸を躍らせながらチケットを購入した。
ホールに入ると薄暗い空間が広がっていた。独特の匂いが鼻をつく。埃っぽい空気と古い建物特有の木材の香りが混ざり合っている。
周囲を見渡すと客はまばらだ。年配の男性が数人椅子に腰かけている程度。
高橋は今日も右端の一番後ろの席を選んで腰掛けた。柔らかい座席の感触に安堵感を覚える。
(山田が来る前に一発抜きたい……)
それは生理的な欲求というより心理的な準備だった。山田と一緒に過ごす前に自分自身を整えておく必要があったのだ。
ちょうどオープニングが始まるところだった。派手なタイトルバックと共に官能的な音楽が流れ出す。
(この映画館独特の雰囲気が好きだ)
古いスピーカーから響くこもった音質。照明の切れた薄暗い空間。周囲の人々の息遣いが聞こえる静寂。すべてが非日常を演出している。
(あいつもきっと来る)
昨日の反応からしてもここに足を運ぶ可能性は高い。
(問題はいつ来るかだ)
早めに来るか遅れて来るか。
あるいは全く違うタイミングで姿を現すか。
(それによって展開が変わる)
高橋は様々なシナリオを考えながらスクリーンに目を凝らした。画面には既に激しいキスシーンが始まっている。
唇と舌が絡み合う描写。男女の裸体。肌の質感まで伝わってくる鮮烈な映像美。
高橋はゆっくりと右手でイチモツを握った。
それは物理的な解放だけでなく精神的な準備でもあった。
これから起こる出来事に対する心構えでもある。
(誰か気づいてシャブってくれないかな)そんな願望を抱きながら勃起していく自分の体を感じていた。
その時、一人の男が入ってきた。山田だ……マスク越しだが歩き方、ガチムチ体型、服装、雰囲気、高橋は思わず息を呑んだ。
(俺がいる可能性が高いこの時間に来るってことは……)
山田は壁際に立ち獲物を物色し始めた。まるで野獣のような鋭い眼差し。
高橋は視界の端でそれを捉えると心臓の鼓動が速くなった。
(やはり来たか)
期待と緊張が入り混じる複雑な心境だった。
スクリーンでは相変わらず官能的なシーンが続いている。女優の喘ぎ声が場内に響き渡る中でも山田の存在感の方が刺激的だ。
高橋は周囲の状況を素早く確認した。後ろの座席に他に目ぼしい人物はいない。
不安と期待が交錯する。今がチャンスなのかもしれない。
そう思いながらも高橋は慎重だった。昨晩からの計画を頭の中で再確認する。
(まずは様子見だ)
高橋はわざと気づかない振りをして画面に集中しているフリをした。
だが目は山田の動きを追っていた。彼の視線が自分の方に向いた瞬間を捉えるために。
山田はゆっくりと移動を始めた。
(近づいてくる……)
高橋は膝の上で拳を握りしめた。掌に汗が滲む。
山田との距離が縮まっていくごとに鼓動が強くなっていった。
スクリーン上の行為はますます過激さを増している。
女優が激しく腰を動かす姿。カメラワークは執拗に結合部を捉えていた。卑猥な水音。男優の荒い息遣い。それらすべてが二人の関係を加速させているようだった。
ついに山田が高橋の背後に立った。
(来た……)
彼の体温を感じるほどの至近距離。
しかし声をかけるわけでもなくただじっとそこに立っているだけだ。高橋もまた敢えて振り返らない。
会話など不要だった。ただお互いの存在を感じ合えるだけで十分だ。
「……」
言葉はない。けれど確かに通じ合っていた。
高橋は肩越しに視線を送った。山田もそれに気づく。
一瞬のアイコンタクト。
そして山田は無言で頷いた。了解のサインだ。
(これで決まりだ)
高橋は確信した。全ては思惑通りに進んでいる。
後はこの状況をどう生かすかだ。
彼は深呼吸を一つした。そして意を決したように体を起こす。
ファスナーをおろしイチモツをだした。
それはすでに硬く怒張し先端からは先走りが光っている。
高橋は羞恥心と解放感が入り混じった奇妙な感覚に包まれていた。
山田は微かに息をのんだ。しかし何も言わずにじっと見つめている。
「……」
二人の間に言葉はなかった。ただ目と目の間で会話が成立しているかのように。
(PC)
4 熟年妄想族
part 3
(これが俺の答えだ)
高橋の瞳に映る欲望の色がそれを物語っている。
高橋は自分のイチモツを誇示するように少し前方に突き出した。
それはまるで挑発であり誘惑でもあった。
山田はゆっくりと歩み寄ってきた。その動きには迷いがない。
高橋は背筋に電流が走るのを感じた。
(来る……)
彼は覚悟を決めた。どんな展開になるかは分からないがこの瞬間にすべてを委ねることにしたのだ。
山田の手が伸びてくる。その指先がイチモツに触れた瞬間全身に鳥肌が立った。
「あっ……」
思わず声が漏れる。
その反応に山田は満足げな微笑みを浮かべた。
周囲からは映画の喘ぎ声が響いている。
女優が激しく腰を振るたびに肉と肉が打ち付けられる音が場内に響き渡っていた。
山田がマスクを外し隣に座った。やる気満々だ。
その距離感があまりにも近いことに高橋は戸惑いを覚えた。
(俺だと気づいているのか?)
高橋は山田を見つめる。しかし相手は無表情のままだ。
まるで他人のふりをしているかのように。
(いないのか……)
高橋はそう思い込もうとした。
しかし山田の視線は常にこちらを向いている。
時折ちらりと横目で見る仕草や意味ありげな微笑みから気づいていることを確信した。
(それでも知らないふりをしている)
おそらくお互いのプライドだろう。
どちらも名前を呼ぶことなく相手を探ろうとしている。
(この微妙な距離感が逆に興奮する)
高橋はそう思った。山田の体温を感じるほど近くにいるという事実だけで鼓動が速くなる。
スクリーン上では女性が四つん這いになり後ろから激しく貫かれているシーンだった。喘ぎ声と肉と肉がぶつかり合う音が響く。二人の関係性を映し出しているかのようで高橋は息を飲んだ。
山田が高橋のイチモツを握ってきた。その手つきにはためらいがなかった。高橋は思わず息を飲む。熱い掌の感触が直接伝わってくる。その圧迫感と刺激が全身を駆け巡った。
「……」
高橋も負けじと山田の股間に手を伸ばした。ズボンの上から軽く擦ると明らかに硬いものに触れた。すでに完全な勃起状態にあるようだ。
(こいつもガチガチじゃないか)
その確かな感触に高橋の興奮も高まる。山田は無言のまま高橋のモノを強く握り締めてきた。痛みと快感が入り混じった刺激に高橋は腰を引いた。
スクリーンでは女の体位が変わり対面座位になっている。激しく上下運動を繰り返す度に結合部から液体が飛び散る様子がアップで映し出された。
山田が高橋の耳元で囁いた。
「シャブっていいか?」
その声は低く落ち着いていたが確かに情熱を秘めていた。高橋は黙って頷く。スクリーン上の嬌声が場内の淫靡な雰囲気をさらに盛り上げていた。
山田は太マラを取り出し扱きながら高橋のイチモツをしゃぶり始めた。
周囲の客は気づいている様子もない。スクリーンからは依然として激しいセックスシーンの音が流れていた。女性の甲高い喘ぎ声と男優の荒い息遣いが場内の静寂を破っている。
高橋は快感に耐えるため歯を食いしばった。しかし山田の巧みな舌使いはそれを許さない。根元から先端まで丁寧に舐め上げられ高橋の腰が思わず浮く。
山田の左手は休まずに高橋の乳首を弄っている。その刺激に高橋は思わず仰け反った。周囲の目を気にする理性は既に消えかけていた。
「おぉ……」高橋の熱い吐息が漏れ出た。山田は満足げに笑いさらに深くイチモツを咥え込む。
その瞬間スクリーンからは絶頂を迎える女性の叫び声が聞こえた。白濁した液体が画面いっぱいに広がる様子が映し出される。高橋は我慢できずに射精しそうになるが寸前で耐えた。
(ここで出したら山田の気持ちが冷めてしまう)そんな考えが頭をよぎる。しかし山田のテクニックは凄まじく再び限界が近づいてきていた。スクリーンでは男優が女性を抱き上げ背面騎乗位で激しく責めている。二人の荒い息遣いが重なり合い場内に淫猥な空気が充満する中、山田は無言のまま高橋の股間へと顔を埋めた。
高橋は迷っていた。マスクを取るべきか否か。
スクリーンでは今まさに男優が激しく腰を動かしている。女性の喘ぎ声が大きくなり映画のクライマックスを迎えているようだった。
山田は高橋の迷いを見透かしているかのように静かに待ち構えていた。
(俺だと知ってて来たはずだ)
高橋は確信していた。偶然ではなく意図的にこの場所を選んだのだということを。
それが何を意味するか。
(少なくとも好意を持っている)
その事実だけでも高橋の勇気になった。
周囲に客はほとんどいない。映画に夢中になっている者もいれば居眠りしている者もいる。
このチャンスを逃せば次はいつ訪れるかわからない。
高橋は決断した。
ゆっくりとマスクに手をかける。指先が震えるのを感じながらも力を込めて引っ張った。顔を覆う布が剥がされ素顔が露わになる。
山田は驚いた表情を見せた。しかしそれは一瞬だった。すぐに冷静さを取り戻しじっと見つめ返してきた。
続く
(これが俺の答えだ)
高橋の瞳に映る欲望の色がそれを物語っている。
高橋は自分のイチモツを誇示するように少し前方に突き出した。
それはまるで挑発であり誘惑でもあった。
山田はゆっくりと歩み寄ってきた。その動きには迷いがない。
高橋は背筋に電流が走るのを感じた。
(来る……)
彼は覚悟を決めた。どんな展開になるかは分からないがこの瞬間にすべてを委ねることにしたのだ。
山田の手が伸びてくる。その指先がイチモツに触れた瞬間全身に鳥肌が立った。
「あっ……」
思わず声が漏れる。
その反応に山田は満足げな微笑みを浮かべた。
周囲からは映画の喘ぎ声が響いている。
女優が激しく腰を振るたびに肉と肉が打ち付けられる音が場内に響き渡っていた。
山田がマスクを外し隣に座った。やる気満々だ。
その距離感があまりにも近いことに高橋は戸惑いを覚えた。
(俺だと気づいているのか?)
高橋は山田を見つめる。しかし相手は無表情のままだ。
まるで他人のふりをしているかのように。
(いないのか……)
高橋はそう思い込もうとした。
しかし山田の視線は常にこちらを向いている。
時折ちらりと横目で見る仕草や意味ありげな微笑みから気づいていることを確信した。
(それでも知らないふりをしている)
おそらくお互いのプライドだろう。
どちらも名前を呼ぶことなく相手を探ろうとしている。
(この微妙な距離感が逆に興奮する)
高橋はそう思った。山田の体温を感じるほど近くにいるという事実だけで鼓動が速くなる。
スクリーン上では女性が四つん這いになり後ろから激しく貫かれているシーンだった。喘ぎ声と肉と肉がぶつかり合う音が響く。二人の関係性を映し出しているかのようで高橋は息を飲んだ。
山田が高橋のイチモツを握ってきた。その手つきにはためらいがなかった。高橋は思わず息を飲む。熱い掌の感触が直接伝わってくる。その圧迫感と刺激が全身を駆け巡った。
「……」
高橋も負けじと山田の股間に手を伸ばした。ズボンの上から軽く擦ると明らかに硬いものに触れた。すでに完全な勃起状態にあるようだ。
(こいつもガチガチじゃないか)
その確かな感触に高橋の興奮も高まる。山田は無言のまま高橋のモノを強く握り締めてきた。痛みと快感が入り混じった刺激に高橋は腰を引いた。
スクリーンでは女の体位が変わり対面座位になっている。激しく上下運動を繰り返す度に結合部から液体が飛び散る様子がアップで映し出された。
山田が高橋の耳元で囁いた。
「シャブっていいか?」
その声は低く落ち着いていたが確かに情熱を秘めていた。高橋は黙って頷く。スクリーン上の嬌声が場内の淫靡な雰囲気をさらに盛り上げていた。
山田は太マラを取り出し扱きながら高橋のイチモツをしゃぶり始めた。
周囲の客は気づいている様子もない。スクリーンからは依然として激しいセックスシーンの音が流れていた。女性の甲高い喘ぎ声と男優の荒い息遣いが場内の静寂を破っている。
高橋は快感に耐えるため歯を食いしばった。しかし山田の巧みな舌使いはそれを許さない。根元から先端まで丁寧に舐め上げられ高橋の腰が思わず浮く。
山田の左手は休まずに高橋の乳首を弄っている。その刺激に高橋は思わず仰け反った。周囲の目を気にする理性は既に消えかけていた。
「おぉ……」高橋の熱い吐息が漏れ出た。山田は満足げに笑いさらに深くイチモツを咥え込む。
その瞬間スクリーンからは絶頂を迎える女性の叫び声が聞こえた。白濁した液体が画面いっぱいに広がる様子が映し出される。高橋は我慢できずに射精しそうになるが寸前で耐えた。
(ここで出したら山田の気持ちが冷めてしまう)そんな考えが頭をよぎる。しかし山田のテクニックは凄まじく再び限界が近づいてきていた。スクリーンでは男優が女性を抱き上げ背面騎乗位で激しく責めている。二人の荒い息遣いが重なり合い場内に淫猥な空気が充満する中、山田は無言のまま高橋の股間へと顔を埋めた。
高橋は迷っていた。マスクを取るべきか否か。
スクリーンでは今まさに男優が激しく腰を動かしている。女性の喘ぎ声が大きくなり映画のクライマックスを迎えているようだった。
山田は高橋の迷いを見透かしているかのように静かに待ち構えていた。
(俺だと知ってて来たはずだ)
高橋は確信していた。偶然ではなく意図的にこの場所を選んだのだということを。
それが何を意味するか。
(少なくとも好意を持っている)
その事実だけでも高橋の勇気になった。
周囲に客はほとんどいない。映画に夢中になっている者もいれば居眠りしている者もいる。
このチャンスを逃せば次はいつ訪れるかわからない。
高橋は決断した。
ゆっくりとマスクに手をかける。指先が震えるのを感じながらも力を込めて引っ張った。顔を覆う布が剥がされ素顔が露わになる。
山田は驚いた表情を見せた。しかしそれは一瞬だった。すぐに冷静さを取り戻しじっと見つめ返してきた。
続く
(PC)