36 南◆QyhO
【火事場日和】
火事場泥棒さんへ。
今日は晴れ。
空には雲ひとつありません。
青い空にカラスの群れが鳴いています。
今日はとても暖かい。
まるで天国にいるみたい。
例えばこの屈託のない青の空が、私たちの体を通過して、そっくりそのままの青さを保つとするなら。
それならばどんなに楽なことか。
それならばどんなに幸せか。
それならば、アナタのその手は、雲のように綺麗な白を保っていたのでしょうか。
私は、こんなに冷たい瓦礫の下で、アナタのような人を待つこともなかったのでしょうか。
空も雲も無いところからずっと祈っていた。
「生きたい」
火事場泥棒さんへ。
今日は晴れ。
空には雲ひとつありません。
青い空にカラスの群れが鳴いています。
今日はとても暖かい。
まるで天国にいるみたい。
例えばこの屈託のない青の空が、私たちの体を通過して、そっくりそのままの青さを保つとするなら。
それならばどんなに楽なことか。
それならばどんなに幸せか。
それならば、アナタのその手は、雲のように綺麗な白を保っていたのでしょうか。
私は、こんなに冷たい瓦礫の下で、アナタのような人を待つこともなかったのでしょうか。
空も雲も無いところからずっと祈っていた。
「生きたい」
(ID:7xcaPt)