68 南◆QyhO
「二度あることは三度ある」

「三度目の正直」


僕はこの言葉たちに、とても強い矛盾と憤りを感じることがあります。

と、言うのも小学生の頃。ひとつ下の学年の子で、背が低くて色白で、取り分け目立つわけでもなかったT君。実は彼が奇跡を起こす。
先ず彼が脚光を浴びるキッカケになったひとつ目の奇跡は、ある夏の日、フルスピードでチャリを漕いでいると、横から急に出てきた車に驚いて急ブレーキ。反動でそのまま宙を舞い、窓の開いていたその車の後部座席に飛び込んだこと。

ふたつ目は、何故か道路に寝転んで遊んでいた彼。場所は曲がり角のところで、車が曲がってきたら突如彼が寝転んでいるといった具合。
やはり車が来る。踏まれる…と、次の瞬間、車は何事もなかったかのように走り去っていった。彼の体はタイヤに踏まれず、見事にスルーしたわけです。車高にも助けられた。


それから時が経ち、耳にした噂話。彼は交通事故で亡くなってしまったと。

二度あることは三度なかった。奇跡は起きなかった。

三度目の正直?

皮肉だなんて、そんな言葉じゃ言い表せない。コレって言葉にしたらなんていう言葉になるんでしょうか。

ggrks?
調べればそれなりの言葉が出てくるんでしょう。

でもこういうのって、その言葉に落ち着きたくないから、僕は敢えて探しません。

ググりません。
(ID:7xcaPt)