1 ぱすてる
優しい手のひら
風が冷たくなると、思いだす。
小学5年生の僕は、春に新1年生になった謙太を連れて公民館の屋上へのぼった。
少し、お兄さんぶりたかったのかもしれない。
普段なら立入禁止の場所に入ろうなんて考えもしないくせに、僕は良い格好をして尊敬を集めたかったのだ。
結果、何事もなくその日は終わった。
事件があったのは、その翌日である。
「うわぁぁん、お母さん、ごめんなさい〜っ!!」
泣き声混じりの悲鳴を聞いた僕は、家の横に自転車を停め、様子を窺った。
いつもなら絶対にそんな面倒くさい事はしない。
中庭まで歩いていって名前を呼ぶだけなのだが、今日はどうやらその当事者が、ひどく叱られている最中の様子だった。
ピシャッ!パシンッ!パァンッ!パァンッ・・・・・・
縁側でお尻を裸に剥かれ、謙太はおばさんの膝の上で、ごめんなさい、ごめんなさい・・・、と泣き叫んでいた。
(うっわ、・・・この距離でもわかる、真っ赤じゃん・・・。)
新1年生に対する罰とは思えないほど、痛々しい折檻だった。
一体どんな悪さをしたらそんなに叱られるんだ・・・、と考えた矢先。
おばさんがこちらに気付いた。
「・・・あら?僕君いらっしゃい。・・・ちょっと待っててね、もう少ししたら終わるから。」
「・・・え?あっ、はい・・・。」
もう少ししたらって事は、まだ続けるんだ・・・。
既に無数の手形で埋め尽くされた謙太のお尻に同情しながら僕は、そのまま5分間ほどお尻叩きの罰を眺めていた。
[作者名]
ぱすてる
小学5年生の僕は、春に新1年生になった謙太を連れて公民館の屋上へのぼった。
少し、お兄さんぶりたかったのかもしれない。
普段なら立入禁止の場所に入ろうなんて考えもしないくせに、僕は良い格好をして尊敬を集めたかったのだ。
結果、何事もなくその日は終わった。
事件があったのは、その翌日である。
「うわぁぁん、お母さん、ごめんなさい〜っ!!」
泣き声混じりの悲鳴を聞いた僕は、家の横に自転車を停め、様子を窺った。
いつもなら絶対にそんな面倒くさい事はしない。
中庭まで歩いていって名前を呼ぶだけなのだが、今日はどうやらその当事者が、ひどく叱られている最中の様子だった。
ピシャッ!パシンッ!パァンッ!パァンッ・・・・・・
縁側でお尻を裸に剥かれ、謙太はおばさんの膝の上で、ごめんなさい、ごめんなさい・・・、と泣き叫んでいた。
(うっわ、・・・この距離でもわかる、真っ赤じゃん・・・。)
新1年生に対する罰とは思えないほど、痛々しい折檻だった。
一体どんな悪さをしたらそんなに叱られるんだ・・・、と考えた矢先。
おばさんがこちらに気付いた。
「・・・あら?僕君いらっしゃい。・・・ちょっと待っててね、もう少ししたら終わるから。」
「・・・え?あっ、はい・・・。」
もう少ししたらって事は、まだ続けるんだ・・・。
既に無数の手形で埋め尽くされた謙太のお尻に同情しながら僕は、そのまま5分間ほどお尻叩きの罰を眺めていた。
[作者名]
ぱすてる
(PC)
2 ぱすてる
「ひっく・・・、ひっく・・・」
「・・・はぁ、この辺りで勘弁してあげようかな。・・・謙太、もうしない?」
「・・・ひぐっ・・・、しない・・・。」
「良し。・・・本当に、よ?もし破ったら、またコレだからね?」
「・・・うん・・・。」
おばさんはようやく謙太を許し、下着を直してあげていた。
しかし僕が驚いたのは、おばさんがここまでのスパルタな叱り方をするのを初めて見たからである。
いつもは甘々で僕にも優しい。
「ほら謙太、塾の時間よ。」
「・・・ぐすっ、はぁい・・・。」
(・・・え、あんなお尻したまま塾?勉強どころじゃないような・・・。)
そういえば、おばさんは昔から謙太に対してだけ厳しい一面もあった。
小学生になり勉強が本格的に始まったのを機に、スパルタ方式に変えたのかもしれないな。
僕が他人事のようにそう思っていると・・・。
「僕君?・・・僕君はどうする?」
「・・・え、どうするって・・・。」
「良かったら、おばさんがお尻叩いてあげよっか?」
僕はようやく全てを理解した。
謙太はさっき、昨日の一件で叱られていたのだ。
お尻を裸に捲られ、おばさんの膝の上で、真っ赤になるまで・・・。
だとすれば、新1年生を連れてあんな危険な場所に立入らせた僕も・・・。
「どうする?お母さん呼ぶ?おばさんどっちでも良いけど・・・。」
「ちょ、ちょっと待って・・・。」
親はマズい。
どう考えても父親の耳にも入るだろうし、そうなったらお尻ペンペンどころじゃ済まない。
しかし、だからと言って・・・。
「僕君。今ならお尻ペンペンで許してあげるから、謙太みたいにパンツ脱いで、こっちにいらっしゃい。」
「・・・はい・・・。」
仕方なく、下着に指を掛ける僕。
しかし・・・、なかなか勇気が出ない。
叩かれるのはともかく、母親以外の女の人にこんな事を言われるなんて初めてだった。
「・・・はぁ、この辺りで勘弁してあげようかな。・・・謙太、もうしない?」
「・・・ひぐっ・・・、しない・・・。」
「良し。・・・本当に、よ?もし破ったら、またコレだからね?」
「・・・うん・・・。」
おばさんはようやく謙太を許し、下着を直してあげていた。
しかし僕が驚いたのは、おばさんがここまでのスパルタな叱り方をするのを初めて見たからである。
いつもは甘々で僕にも優しい。
「ほら謙太、塾の時間よ。」
「・・・ぐすっ、はぁい・・・。」
(・・・え、あんなお尻したまま塾?勉強どころじゃないような・・・。)
そういえば、おばさんは昔から謙太に対してだけ厳しい一面もあった。
小学生になり勉強が本格的に始まったのを機に、スパルタ方式に変えたのかもしれないな。
僕が他人事のようにそう思っていると・・・。
「僕君?・・・僕君はどうする?」
「・・・え、どうするって・・・。」
「良かったら、おばさんがお尻叩いてあげよっか?」
僕はようやく全てを理解した。
謙太はさっき、昨日の一件で叱られていたのだ。
お尻を裸に捲られ、おばさんの膝の上で、真っ赤になるまで・・・。
だとすれば、新1年生を連れてあんな危険な場所に立入らせた僕も・・・。
「どうする?お母さん呼ぶ?おばさんどっちでも良いけど・・・。」
「ちょ、ちょっと待って・・・。」
親はマズい。
どう考えても父親の耳にも入るだろうし、そうなったらお尻ペンペンどころじゃ済まない。
しかし、だからと言って・・・。
「僕君。今ならお尻ペンペンで許してあげるから、謙太みたいにパンツ脱いで、こっちにいらっしゃい。」
「・・・はい・・・。」
仕方なく、下着に指を掛ける僕。
しかし・・・、なかなか勇気が出ない。
叩かれるのはともかく、母親以外の女の人にこんな事を言われるなんて初めてだった。
(PC)
3 ぱすてる
バチンッ!パァンッ!パァンッ!パシィンッ!
「・・・うわぁっ!?」
(・・・何コレ!?・・・め、め〜っちゃくちゃ痛いんだけど・・・!?)
お尻に強烈な痛みとヒリヒリした熱を感じる。
それが次々に襲ってくるのだから、なるほど新1年生には拷問である。
しかし僕は5年生なので、お尻ペンペンぐらいで泣くわけにはいかなかった。
必死で我慢した。
バチィン!バチィンッ!バチンッ!
しかし、これって・・・何回で終わるんだろう?
謙太はもう叩く箇所が残っていないぐらいお尻が真っ赤だった。
低学年でそれなら、もしかして高学年の僕は・・・?
「僕君は、体も大きいから、かなり沢山叩かなきゃいけないかもね?」
(・・・や、やっぱり・・・)
おばさんも5年生の僕を謙太と同じ罰で許すつもりはなかったようで、叩いている最中に何度かそう言われた。
でも結局、数は教えてもらえず。
50ほど叩かれたところで、まだ折り返しにすら届いてない事だけは確かだった。
僕のお尻は既にかなり赤い。
おばさんの手形がびっしり浮き上がっていた。
「・・・うわぁっ!?」
(・・・何コレ!?・・・め、め〜っちゃくちゃ痛いんだけど・・・!?)
お尻に強烈な痛みとヒリヒリした熱を感じる。
それが次々に襲ってくるのだから、なるほど新1年生には拷問である。
しかし僕は5年生なので、お尻ペンペンぐらいで泣くわけにはいかなかった。
必死で我慢した。
バチィン!バチィンッ!バチンッ!
しかし、これって・・・何回で終わるんだろう?
謙太はもう叩く箇所が残っていないぐらいお尻が真っ赤だった。
低学年でそれなら、もしかして高学年の僕は・・・?
「僕君は、体も大きいから、かなり沢山叩かなきゃいけないかもね?」
(・・・や、やっぱり・・・)
おばさんも5年生の僕を謙太と同じ罰で許すつもりはなかったようで、叩いている最中に何度かそう言われた。
でも結局、数は教えてもらえず。
50ほど叩かれたところで、まだ折り返しにすら届いてない事だけは確かだった。
僕のお尻は既にかなり赤い。
おばさんの手形がびっしり浮き上がっていた。
(PC)