英雄で海賊で4から5の名を併せ持った君へ

此処を覗いてくれたと言う事は僕が昨日まで話していた壮五だろうか?
すまん、そうだとしたら約束とは違うけれども一回だけ君を探す事を許して欲しい。
昨日は来週に控えるでかい仕事の関係で昨日から寝不足だったもんで昨日は早い段階に一度仮眠のつもりがガチ寝になっていた所地震で今しがた起きたら君の名残がもぬけの殻でびっくりした。いやもう、どれくらいって微睡んだ瞼が一瞬で血の気が引いた位に驚いた。

君が正直に訴えてくれた時、君が立ち去りたいなら笑って見送りたい、と僕は言ったね。でも君が最後に送ってくれた文章の欠片がつけっぱなしのPCに残ってて、消えないように慎重に見たら僕が言っていたチャンス、と言う言葉をちゃんと君も言ってくれていた。とは言っても、君がまた改めて宜しくお願いします。と言う所までしか見えなかったんだけど、少なくとも僕には別れの挨拶には見えなかったんだ。その直前までの会話も極めて温和に進んでいたと僕は思っていたんだけれど…君の中では沸々と思うものがあったのかな。また僕が知らずの内に君を傷つけていたのかとか、兎に角色々考えてもキリがないほどに頭を巡らせるしかできなかった。
だからこそ、僕が寝ていたこの数時間何があったかをちゃんと知っておきたいと言う感情が次いで自分の中を占めているのが今の正直な所。もしかしてあの言葉の後に別れの挨拶をくれていた?だったら僕がこの場所で君を探す事自体野暮な行為だろうけどさ、もし誤解や不安などが生じた上での縁の切れ目だったら…それは僕も望んでないし、やっぱり悲しすぎるよ。

君の決意が堅いなら、引導でも構わない。君の考えを最期に、僕に教えてくれ。最後の最後まで面倒を掛けてすまない。僕にもうちょっとだけ、時間をください。
メール届いたよ。勇気を出してくれて有難うな環。
その上で、僕の今の気持ちを君に返事した。もし届いてなかったらもう一度送るからどうか遠慮なくせっついて欲しい。