1 書く人byユウ

妄想設定垂れ流し部屋

言葉の通り、脳内で作った妄想設定を垂れ流していきます。
一度誰かに見て貰って批判か感想が欲しい。
(PC ID:/MbvcH)
82 影が薄いオリキャラども
スグリの裏設定というか裏話というかそんなもの。

人間であり続けることが渇望を満たす手段だった。刹那のおまえ達は逃げたんだ≠ニいう言葉が最も的確。幻想覇道神になったが故に閃光人間であった頃から追い求めたものを手にすることは出来ない哀れな怪物。なお回帰の理であるため本来は人間時代など存在しないので最初から詰んでいる。
エレボスやシャオのことは嫌い。リゼのことは嫌いではない。アオのことは私の玩具の分際で笑わせる。だけどお前は私の唯一無二の最高傑作の子であり友であることも認めよう≠ネどと見下しているのか対等に見ているのかわからない評価。
(SC-03L/gmo-isp ID:PpwXWU)
83 影が薄いオリキャラども
アナテマの裏設定その2

虚空機関の実験データを回収しており、再現したり改良したり改悪したりやりたい放題やっている。クーナとかに知られたらキレられることはまず間違いない。もし聞かれたら素直に答える。悪いこととは少しも思っていない。ルーサーの協力者説も浮上している。
アークスや原生種などの死体をかなりの数回収しており、ダークファルスを再現しようとしたり、【深遠なる闇】を再現しようとしたり、色々とやっている。その過程でダーカー因子の許容量を引き上げることができるカートリッジなるものを作り、上層部にそのデータ(作成方法から使用方法まで全部)を渡したらしい。(なおこのカートリッジはボンドルドのカートリッジを上昇負荷対策からダーカー因子対策にしただけのものと言えるのでお察し)
なおアナテマはこれで上層部に貢献しているつもりの模様。
また過去に創世器を複製しようとして星を複数犠牲にした挙げ句劣化品しか完成しなかったり、【深遠なる闇】を再現しようとしたら星を喰らう星を造ってしまったりとやらかしが酷い。ちなみに過去に移動したりしたときにティンダロスの猟犬に追い回されたこともある。(そのとき近くにいたアークスが複数犠牲になったが、死体はアナテマが回収&実験に使った)
他にも行方不明になったアークスの一部はアナテマに確保され、実験に使われている。アナテマはあれは実験用に確保したものですので≠ネどと言っている模様。
現在はマトイやオーリムの観察をしていることが多いようだが、これはマトイの影響を受けたらオーリムがどうなるかに興味を持っているため。決して好奇心に従ってマトイを解剖しようとしているとかではない……………………………………………はずである。
(SC-03L/gmo-isp ID:PpwXWU)
84 神座(ミディール)
なんとなしに思いついたミディールの変化形態、命名はヤツメ、本人曰くあの子は3つ変身ができる事、フリーザかよ

@とAは併用不可だけどBの状態だと全部乗せが出来る状態みたいな感じ

@導きの月光、月明かりのミディール
名を禁じられた黒竜の子孫であるミディールの記憶の奥底にある月明かりを啓蒙した状態
この月光は狩人が啓蒙した月光とは限りなく近く限りなく遠い物であり、同一のものでは無いが同一の物
深淵とは異なる異界法則であるため月光を啓蒙している間は深淵の眷属化による恩恵が減じる(1億から千万位になったとかそんな感じ、ちなみに月光による強化幅は数億を超える)

月光による不死性と月光を啓蒙した事でより根源に回帰した竜鱗による不壊性、減じたとはいえ幾分かは健在な深淵の不滅性により尋常ならざる耐久力を有している

この状態の時は左手から溢れる光子が全身を漂い神秘的な雰囲気を感じさせる

月光の光子はミディールのあらゆる機能を増大させる加護を有しており、本人の望む形での武器ともなる
基本形態は脇差のような形をとっており、綻び刀との双刀武器となる

A深淵の徒、深淵喰いのミディール
眷属化により供給されている以上の量の深淵を纏った状態
ヤツメの気分次第ではあるが深淵の大半を担うことすら許容されているため実質半分深淵そのものと言っても過言ではない

死の化身であり終わりという異界法則であるため物理的な干渉でミディールを害することは許されず、むしろ一方的に死を押し付けられてしまう

この状態の時は全身からヘドロのようでもあり無明の闇であり、青ざめた血のような深淵が溢れ返っている薄気味悪い雰囲気を感じさせる

単純に質量増加による膂力の上昇によるゴリ押し、異常なまでに強化された闇術での翻弄が基本戦術
というか深淵ブッパで神格未満は問答無用で確殺、これはもはやミディールの強さ云々ではなく深淵の強さがものを言っているだけ

B古の竜ミディール
光る竜頭石と光る竜体石が融合した光る竜石を砕くことで竜体化した状態
元より人型の古竜であるミディールは人間サイズに古竜としての質量とソウルを有しているが、その上で古竜としての性質を上乗せするもの

古竜としての尋常ならざる身体能力と不壊性、人間としての細やかな術技と素早さを兼ね備えた姿
古竜として近づいているため月光を啓蒙する事が可能、更には深淵の過剰供給すら許容することが出来るため正反対の概念である深淵と月光の共存を可能としている

この状態の時は全身の鎧に竜鱗のような意匠が追加され、フードは龍の頭部を思わせる造形、ローブは全身を包み込むほどの翼として機能する
(X1/au ID:2oCwhR)
85 影が薄いオリキャラども
俺のとこの覇道神組の裏設定でもなんでもないなにか。

もし座に就いていた場合、スグリ→リゼ→シャオ→エレボスの順となるのだが、シャオとエレボスではエレボスが確実に敗北するため何かしらの要因が足りていない状態である。その要因が何かは不明。確実なのはサリエルがその要因になることはなく、たとえ代替わりがなろうとこの可能性には未来などないということだ。
(SC-03L/gmo-isp ID:PpwXWU)
86 リナ
サリエルのとある一日

「……朝ですね」

サリエルは眠る必要がない。ただ確認するようにそう呟いて……

「おはよう、サリエル」

「……アステール」

近づいてきたアステールに気づき、周囲の気配を探る。

「エレボスなら戦場に行ってるよ」

「またですか。どうせ申請は……していないんでしょうね」

「うん、してなかった。わたしがドクターやケルシー、アーミヤに報告しておいたけどね」

「私としてはそろそろあの魔族の殺害許可が出ても良い頃合いだと思うんです」

戦場に出たときだけは命令違反などをしないが、そうでないときは平気で命令違反の常習犯であるエレボス。
常日頃から彼女を殺す機会を待っているサリエルだが、サリエルもアステールもわかっていた。
求道では覇道に勝てない。それはただの規模の問題。

「……ねぇサリエル」

「なんですか? アステール」

「エレボスに挑んだらサリエルは敗けるよ」

「……ええ、そうでしょうね。原則、求道では覇道に勝てないんですから」

「それに気づいてるでしょ? エレボスは……」

「あの魔族の本体の気配を感じただけで触覚の私は何か≠ノ変化しましたね。……だから見逃せと? だから挑むなと? だからあんな地獄を……おわりを奪うあの忌まわしい魔族を放置しろと? 私にそう言うのですか? アステール」

刹那、ロドスの何処にいようがわかるほどの殺気が漏れでる。しかしそんなものは余波でしかない。
アステールにサリエルの殺意が向けられる。漏れ出た殺気など比較にならないほどのもの。
死そのものから叩き付けられる殺気は並大抵のものでは耐えられない。
しかしアステールはそれに耐え、口を開いた。

「その結果死んだっていいとでも言うの!? 何もなせず、ただ無駄死にしても良いって言う気!? ふざけないでよっ!!」

アステールが叫ぶ。
そんな結末のためにわたしは力を貸してたわけじゃないと。
そんな結末を認められるわけがないじゃないかと。
そんな悲痛な叫びは……

「……わかってます。わかってますよそんなことは!!」

より狂気に満ちた叫びによって掻き消された。

「私ではあの魔族に勝てない! 対峙するだけで私は敗けるでしょう! でもだからといって見逃せるわけがないでしょう! 見逃せるなら求道神になんてなっていない!!」

わかっているのだ。挑めば必ず敗けるのだと。
わかってはいるのだ。今を維持してるほうが賢い選択なんだろうと。
しかし……

「もう……止められないんです……。私の渇望が叫ぶんです! あれを見逃すな、あれを滅ぼせ、あれを残すなって!! 私のすべてがあの魔族の存在を認められないんです!! 敗けるとわかっていても、それでもおわりを奪い取るあの魔族を放っておくなら敗けるほうが遥かにマシなんです!!!」

「……っ、このわからず屋!!」

求道神とはそういうものだとわかってはいてもアステールは叫ばざるを得なかった。

今までサリエルがエレボスを殺しにかからなかったのは、そうなったときにエレボスが周囲を覇道で染め上げるからだ。
それはみんなからおわりを奪い取られるということ。
それを嫌がる渇望だったがためにそうならないようにしていたというだけのことでしかない。
しかし、もしそうならない状況が出来たのなら……サリエルは躊躇いなくエレボスを殺しにかかり、エレボスによって呆気なくサリエルは死ぬだろう。

アステールはそれが許せなくて、悲しくて、だからお願い。そんなことしないで。生きてほしいんだと訴えかけた。
だが結果はこれだ。
サリエルにとっても譲れないから。
渇望を曲げるなんて出来ないから。
だから……

「この頑固者ぉぉぉぉぉっ!!」
「どっちが……!」

こうなるのは必然だった。
(SC-03L/gmo-isp ID:PpwXWU)
87 リナ
アステールが虚空より剣を取り出し振るうのと同時に、サリエルは大鎌を振るっていた。
剣と鎌がぶつかり合う。

「なんで死のうとするのっ! 敵わないとわかっているのにっ! 死んじゃうってわかってるのになんでっ!」

「さっきも言った通りですっ! 私の渇望が叫ぶんですよっ!!」

どちらも感情の密度が並大抵のものではない。そこらの存在では耐えられなくなるほどの密度。精神に干渉するような力を持っている存在ならばとうに発狂しているだろう。

「やめてください! サリエルさん! アステールさん!」

騒ぎを聞き付けたアーミヤが止めるように言うが……

「アーミヤは黙ってて!」
「アーミヤは黙っててください!」

一喝。
サリエルもアステールも言葉で止まる段階など過ぎ去っている。

鎌が振るわれ空間が揺るがすほどの斬撃がアステールに放たれる。
しかし剣を振るいそれを迎撃。お返しと言わんばかりに数十もの剣閃がサリエルを襲う。

「止めるにはどうしたら……っ!」

歯噛みするアーミヤ。
もう言葉では止まらないと理解して、しかしだからといって力で止めることも無理だ。
二人は今のアーミヤを完全に凌駕している。
二人ともロドスに致命的な損傷を与えない程度の加減はしているが、逆に言えばその程度の加減しかしていない。

「騒がしいわね」

「何事だ」

「止めさせてもらうね」

「そこまでにしてくれる?」

「ドクター! それにスカジさんやサリアさん、ロスモンティスさんにブレイズさんまで!」

そこに大剣を背負った女──スカジがドクターと共に現れる。
サリアやロスモンティス、ブレイズも一緒だ。
これなら止められるかもしれない。アーミヤもそう思って……しかし見通しが甘いのだとすぐに叩き付けられた。
ドクターの指揮に従い、まずロスモンティス、サリアが二人の動きを止めた。
その隙を狙ってブレイズ、スカジが強襲。アーミヤがそれをアーツで援護した。
完璧な連携だった。綻びなど少しもなく、間違いなく制圧出来ると確信出来るもので……

「邪魔を……!」
「しないでください……!」

「きゃあ!」
「くっ!」
「ぐっ……!」
「うっ……!」
「つぅ……!」

しかしそれをアステールとサリエルは真っ向から捩じ伏せた。
アステールは無理やりにロスモンティスのアーツを弾き飛ばし、サリエルはサリアのアーツを消し飛ばした。
アーツを消し飛ばされたことでサリアが膝をつく。
そのままアステールは剣を振るいブレイズをロスモンティス目掛けて吹き飛ばし、サリエルはスカジをドクターを狙って吹き飛ばす。
ドクターに避けられるような速度ではなく、アーミヤがドクターを庇いスカジとぶつかった。
ロスモンティスはアステールによって動きを止められたことで避けることが出来ずブレイズとぶつかった。

確かにドクターの指揮は神懸かったものだ。
だが圧倒的な力を前に作戦なんてものは通用しない。
アステールもサリエルも並の強者を上回る怪物だ。そう易々と超えられはしない。

そのままアステールとサリエルは戦いを続行しようとして……


「この状況はなにかしら」

その声を聞いて動きを止めた。

「ねぇ、聞いてる? この状況は何かって聞いてるのだけど? サリエル、アステール」

「……エレボス。帰ってきてたんだね」
「……チッ」

サリエルはすぐにその場を立ち去る。エレボスの声を聞いていたくはなかったから。これ以上この場にいればすぐにでも殺しにかかってしまうから。
それを見てアステールは仕方ないと肩を竦め、状況を説明した。もちろん喧嘩の原因を言うことはなく。

「全くそんな面白そうなことやるなら私も誘いなさいな」

「えぇ……」

文句言うのそこ? とアステールやドクター、アーミヤたちは思ったのだった。


※このあとサリエルとアステール、ついでにエレボスはケルシー先生に怒られ減給処分を受けました。しかし三人とも反省も後悔もしませんでした。
(SC-03L/gmo-isp ID:PpwXWU)
88 リナ
エレボスのとある一日


「あはは、はは! ハハハハハハハハハ!!」

「ぎゃあ!」
「痛いぃ!!」
「たすけ──」
「嫌だ死にたくな──」

エレボスは戦場を駆けていた。
単騎で戦場のすべてに喧嘩を売り──そして勝利してみせた。

手足がなくなっているもの、身体が左右に両断されているもの、頭だけがなくなっているもの、あるいは身体が上半身と下半身にわかれているもの。
様々な死体があって、そこには所属も、種族も、性別も、何もかもの区別なく屍となっていた。
屍山血河を築き、死を撒き散らしながら自らの覇道で呑み込んで死を奪う。

「あはははははは!!」

エレボスの哄笑が戦場に響き渡っていた。


時は数時間ほど前に遡る。

「暇だから戦場に行ってくるわ」

「アーミヤたちに言った?」

「言ってないわよ? それじゃ」

「あ、ちょっ……もう」

エレボスはアステールに戦場に出掛けてくると言ってロドスを飛び出した。
アステールが止めようとしていたが、どうでもいい。
暇だ、暇で仕方ない。龍門に向かうのも良いだろうが、そうしたら面倒なのに会うことになる。
じゃあ何処の戦場が良いだろうか? ……海の奴らに喧嘩を売るのも良いかもしれない。
だけどそれは今じゃない。どうせならもっと面白いときに喧嘩を売りたい。
じゃあ……適当な場所でいいや。

そんな考えで適当な戦場に現れたのだが……

「あーあ、つまらないわ」

いくら触覚であるとは言っても、覇道の神となったエレボスに敵うものなどそういるはすがない。
戦場で暴れまわって殺戮の限りを尽くすが、エレボスを満たすことなどありはしない。

「……異界に行く手段を聞いておけば良かったかしら?」

水銀ならばその辺りの術を知っていたかもしれない。前に出会ったときに聞いておけば良かったと少しだけ思う。

「まあいいわ。過ぎたことだもの。……せめてサリエルが覇道であればもう少し楽しめたのかしら」

サリエルは求道となってしまった。覇道に転じさせるのは困難だろう。何か方法はあるのかもしれないが、やれるかと言えば微妙だ。

「敵がいないってこんなにつまらないのね」

退屈だ。敵になるものがいない。
正確には異界に敵となるものはいるのだが、この世界においては存在しない。
たとえドクターが指揮したロドス全オペレーターを相手にしても、エレボスは勝利するだろう。
それほどに絶望的な差が存在していた。
レユニオンなど烏合の衆以外の何でもなく、もし楽しめるとしても暴君タルラかパトリオットくらいのもの。しかしどちらもロドスが敗北させている。
完全に機を逸してしまっていた。

「はぁ……」

屍の山に座りながら退屈だと足をプラプラさせてため息をつく。

「せめてアーミヤが殿下から受け継いだアーツをもっと使えるようになっていたら良かったのに」

そしたらもっと楽しめたかもしれない。
だがまあ……今でも楽しむ余地はある。

ロドスの成長を楽しみにしながら怪物は笑う。
間違いなくロドスはもっと強くなる。強くなれる。いいや、鉱石病を解決するには強くならなければいけない。
そしてもしロドスが鉱石病を解決できたのなら──

「そのときは……ね」

次は私の番だ。私を超えられるかしら? 殿下の遺した形見たち。

「ふ、ふふ、あっはははははは!!」

刹那、エレボスの座っていた屍の山が謎の物体と化していく。
物理法則を無視したかのような形状の、何十もの色が複雑に絡み合う鉱物にも見える正体不明の物体に。
ナラカに触れたものたちに発生する現象だが、今回はエレボスの狂気に触れたがゆえに発生した。

触覚である今のエレボスは基本的にこのような変化を引き起こしはしないが、エレボスの渇望に触れたのであれば話は別だ。
とは言え、所詮は触覚によるもの。すぐに正体不明の物体が崩れ消えていく。既存法則にいつまでも抗った状態でいられるほどの力など触覚にはないのだから。
しかし正体不明の物体に変化すれば二度と元に戻ることはない。ただ消え去るのみである。
数秒もすれば一切の形跡を残すことなく正体不明の物体は消滅していた。
もはや彼ら……あるいは彼女らがいたという証明は周囲に残った夥しい量の血痕のみ。

「早く殿下から受け継いだアーツを使いこなして強くなりなさい? アーミヤ」
──さもなくば、失うだけよ? この大地は弱者に厳しいもの。

そう呟き、エレボスはロドスに帰還した。


「………………この状況は何かしら」

ロドスに帰還したらサリエルとアステールが喧嘩していた。珍しいこともあるものだ。
(SC-03L/gmo-isp ID:PpwXWU)
89 リナ
アステールのとある一日

アステールは三人の中で唯一睡眠を行う。
悪夢を見るのでアステールとしては眠りたくないらしいのだが、それでも身体は睡眠を必要としている。

「うぅ……やめ、て……わたしを……わたしに……」

苦しそうに寝言を呟き寝返りを打つ。
アステールの影から無数の眼が覗かせ、嘲笑していた。

───精々足掻け。我を楽しませろ。

魔皇は笑う。魔皇は嗤う。もう手遅れなのだと嘲笑する。
エレボスが覇道の器として覚醒した時点で手遅れなのだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

───あのサルカズは上手くやったものだ。そこだけは褒めてもいい。

様々な思惑が重なった結果ではあるのだろうが、それでもエレボスに慙愧を抱えさせ、不完全な器にした。
不完全な器であれば決して覇道は完成しなかったのだから、最善手だったに違いない。

───だが我に見つかったのが運の尽きと言ったところか。結果として幽冥は水銀や黄金、光輪に出会った。それにより慙愧は払われ、完成したのだから。

自らの命をも使った一手は、魔皇の気まぐれによって台無しになった。
だが面白い劇ではあったと魔皇は嘲笑する。

───さあ足掻け。貴様らの描く模様を我に見せてみろ。

終わりは決まっているも同然。希望はもはや潰えている。だがそれでも足掻けと魔皇は言う。

───希望が見出だせないなど今更だ。果てのない絶望しか見えないなど鉱石病とて同じだろう。ただそれが意思あるものによってもたらされているか否かでしかない。鉱石病も意思ある何か≠ノよってもたらされているのかもしれんがね。

笑いながら魔皇は言う。

───ゆえに足掻けよ。なに、幽冥を否定出来れば良いだけなのだ。単純だろう。

それは単純ではあるが無理難題に等しかった。

「…………そんなこと……できるわけ……」

眼を開き、アステールは震えた声で言う。
無理なのだと。そんなこと──

───出来るわけない・・・・・・・と? だがそれは鉱石病の治療とて同じようなものだろう。人間はいつだって不可能だと言われた難題に挑み、そして踏破してきた。

「…………」

───いつだって人間は怪物を踏破してきた。不可能であろうと、それでも≠ニ立ち上がり……そして打ち倒してきた。その魂の熱量を持ってして、数多の試練を乗り越えてきた。

「それは……」

───それでも貴様は無理だと言うか? それでも貴様は出来ないと言うか? まだなにもしていないというのに? 笑わせる。

それは冷ややかな笑いだった。笑っているのに、笑っていない。
ゾクリとアステールの背筋に寒気が走る。

「……わたしに……神格を止める力なんて……」

───それがくだらんと言っている。

「え……?」

───それすらわからんのであれば貴様は論外だな。

その言葉を最後にアザトースの気配は消え……

「それって……どういう……」

アステールのそんな言葉が部屋に静寂に呑まれて消えていった。


「あら、アステール」

「おはよう、エレボス」

部屋を出るとエレボスと出会った。
エレボスは剣を持っていて、とてもやる気に満ちているので、戦場に行く気なのはすぐにわかった。

「暇だから戦場に行ってくるわ」

「アーミヤたちに言った?」

「言ってないわよ? それじゃ」

「あ、ちょっ……もう」

エレボスはさっさと行ってしまった。
仕方ない、代わりに伝えておこう。

「ほんとは自分で言っておいてほしいんだけどな……」

はあ、とため息をつき……でもどうしてか笑みが溢れた。

そんなアステールの姿は、元気な子供に振り回されてる母親のそれだったのだが完全に余談だろう。


「ということでエレボスは戦場に行っちゃった」

「わかりました、アステールさん。連絡ありがとうございます。ドクターに伝えておきますね」


少し廊下を歩いていると、たまたまアーミヤと出会えた。

なんて運が良いんだろうか。

そんなことを思いながらアステールは廊下を歩く。

アーミヤがドクターに伝えてくれるらしいから、ここからは自由時間だ。

「……どうしようかな」

さあ自由時間だと思ったは良いものの、あまりにも早すぎてやることがない。
完全に暇な時間である。
さあ何をしようと考えて……

「……ん? あれ?」

もしかして、と思った。

「わたし……暇な時間を潰す方法ない?」

サーッと血の気が引いた。

「嘘……でしょ……」

よほどショックだったらしい。
ついでに今思えば朝早すぎるくらいなのに、アーミヤが起きていることに首をかしげた。

「……まあロドスが結構ブラック企業なのは今更か」

それでもおかしくない? とは思うのだが、そういうもので納得した。
もしくはたまたま早く目が覚めたのか。
出来ればそうであってほしいとアステールは思った。

「…………あ」

適当にロドス艦内を散歩していると、サリエルを見つけた。


「おはよう、サリエル」

「……アステール」

「エレボスなら戦場に行ってるよ」

サリエルが周囲の気配を探っていることに気づいたアステールは笑いながら教える。

「またですか。どうせ申請は……していないんでしょうね」

「うん、してなかった。わたしがドクターやケルシー、アーミヤに報告しておいたけどね」

正確にはアーミヤに伝えて、アーミヤがドクターたちに伝えたのだが面倒だしそこまで詳細に言う必要もないだろう。

「私としてはそろそろあの魔族の殺害許可が出ても良い頃合いだと思うんです」

それはさすがに出ないかな、と思ったけど口にしなかったアステールだった。
(SC-03L/gmo-isp ID:PpwXWU)
90 リナ
エレボスVSアザトース

「何者?」

「これから死ぬ貴様らに名乗る必要があるのか?」

鈴の音を思わせるほど澄んだ声で傲慢に言う。
魔皇アザトース。本来この宇宙には現れていないはずの怪物が、サルカズの傭兵部隊の前にいた。
アザトースとサルカズの傭兵たちでは存在の次元が違う。力の規模が桁違いすぎる。

傭兵の何人かが後退りして……

「どうした、同胞たち」

しかし、だからなんだ? そんなものは今更だ。

「確かに相手は格上だ。だが、だからと言って尻尾を巻いて逃げるのが私たちか!? 私たちは死を振り撒いてきたというのに、いざ自分たちが死を振り撒かれる側となれば逃げ出すのが私たちか!?」

───否。

全員が否定する。

「違うというのなら、否だと言うのなら共に前に進もう! さあ同胞たちよ! ラストバタリオン──最凶最悪の傭兵部隊と謳われた我等の矜持を見せつけてやろう!! たとえその先に死が待っているのだとしても!!
 そして、この残酷なる大地に謳おう! 我等はここにいるのだと!! 自らの意思で! 自らの足で! この大地に立っているのだと!! この凄惨なる地獄を歩んでいるのだと!! その果てに我等は死すら友として歓迎するのだと!!」

傭兵たちに戦意が満ちる。
後退りしていた者たちにすら、戦意が漲っている。

「──面白い。良いだろう、名乗ってやる」

それを見た魔皇は笑う。
ああ、こんなところで見るとは思わなかったと。

「我が名はアザトース。さあ足掻くが良い」

そして、一方的な蹂躙が始まった。
星が落ち、嵐を巻き起こり、地が裂ける。
最後に残ったのはエレボス一人。
しかし、死んでいったものたちは皆が笑っていた。
楽しい戦いだったと、心の底から笑っていた。

「は、はは……まさか、ここまで一方的にやられるとはね……」

そして、最後に残ったエレボスもまた笑っていた。
左腕は消し飛び、腹には数十cmもの穴が空いている。持っていた剣も剣先が折れてしまっていた。
いつ死んでもおかしくない状態で、それでも笑っていた。

「こんなものか?」

そんなエレボスを前にアザトースはまだ何か期待しているかのような表情を見せる。

「どういう……意味?」

エレボスはそれがわからない。全力を出した。なのに、アザトースにはまるでまだ全力を出していないと思われているようで……

「そのままの意味だが? それとも自らの祈りすら自覚していないのか。ならばこうしよう」

アザトースがそう言った次の瞬間、エレボスはアザトースとテレジアの姿が重なり──エレボスの意識はそこで途切れた。

「あ、ああ……あああああああああああ■■■■■■■■■■■■■■!!」

エレボスの剣に黒い瘴気が纏わりつく。
既存の法則では一切説明のつかないその瘴気は世界を徐々に削り始め──

「ク、ハハ!」

アザトースはそれを見て笑う。

「───!」

エレボスがアザトースに剣を振り下ろす。
既存法則では決して防げない常軌を逸した力を前にアザトースは……

「まあこんなものだろう」

特に何もせず受け──逆にエレボスの剣が砕け散った。

「元がどんな祈りかは知らないが、明らかに本来の祈りから外れているな。結果としてこの程度の稚児以下の技となっているわけか」

倒れたエレボスを見ながらアザトースはどうするかと考える。
このまま殺すのは勿体無い。ならどうするか……

「ふむ……レユニオン……ロドス・アイランド……鉱石病……ああ、なるほど。ならば面白くなるのは……」

この世界のことを適当に視て、面白くなるように引っ掻き回す。
そして、これこそ最悪の覇道神である幽冥の目覚めの序章だった。
(SC-03L/gmo-isp ID:PpwXWU)
91 リナ
奈落幽冥楽土

「あ……あぁ……」

呻くような声が周囲に響く。
ゾンビのように低く、もはや言葉にすらなっていないただの音だが、当人は言葉を発しているつもりなのだ。
だが、話せないのは必然だろう。何故なら、それには本来あるべき下半身がちぎれ、四肢はなくなり、喉には穴が空いていたのだから。

周囲を見れば他にもそういったものがいることがわかる。
手足の欠損は当たり前。頭がないのに動く胴体、あるいは頭しかないのに眼球が動いていることすら珍しくはない。

「死ねっ!」
「おまえが死ねっ!」

いいやお前だ。死に絶えろ気持ちの悪い化物め。

そんな罵声が響き、そして殺し合う。
会話が成立しているようでしていない。それぞれが思っていることをただ口に出しているだけで、他者の言葉などわかっていないのだろう。
或いは他者の言葉など通じないようになっているのか。
殴り、抉り、切り刻み、殴られ、抉られ、切り刻まれる。
身体に穴が空き、手足がちぎれ、臓腑が溢れる。
血潮が吹き出し、皮膚は裂け、骨が砕けて、内蔵が潰れる。
凄惨な殺し合い。だが何よりおぞましいのは、この惨状だというのに誰も死んでいないことだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
普通ならば即死しているような怪我をしても、失血死するはずの出血をしても、ショック死してもおかしくないはずの激痛に苛まれようとも、何をしても死ぬことはない。

「こんなの……!」

サリエルはそんな地獄を見ていた。
エレボスのもたらす地獄を認識していた。

「許せるはずがないでしょう……! こんな結末を認められるはずがないでしょう……!!」

自分の愛してきたものが、綺麗だと思えたもの全てが、こんな地獄に囚われるなんて──

「耐えられるはずがないでしょうッ!」

声を荒げ、叫ぶ。
すべてが嫌悪に満ちた表情で殺し合い、しかし死がないために永久に苦痛を味わい続ける最悪の地獄。
しかもこの理は他者がおぞましいものとしか認識出来ない。他者との協力すら不可能なのだ。
この法下において、決して安寧など訪れない。魂が減ることはないが、同時に増えることもない。
いいや、これなら魂が減るほうがまだ救いがあるだろう。
ゆえにこそサリエルは強く思う。

「エレボス……お前がみんなから死を……安寧を奪うと言うのなら──」

安らかな終わりすら許さないというのなら──

「──私がみんなに死という安寧を与えましょう。私がみんなの救いとなりましょう」

そして必ずお前を殺す。
必ずお前のようなものをすべて否定してやる。

「お前は──お前のようなものは産まれてきたことそのものが間違いなのだと、私が必ず突きつけてやるッ!!」

しかし悲しいかな。サリエルは覇道の器ではなかった。
みんなの救いとなることを優先したことで自己に向いてしまった。
もしもこの時、サリエルがみんなの救いの形に変わるのではなく、エレボスを否定する形になっていれば……或いは覇道となっていたかもしれない。
(SC-03L/gmo-isp ID:PpwXWU)
92 リナ
全く出番のないスグリの切り札

パラダイス・ロスト

無数の光が全方位から襲い掛かる技。スグリの絶対の技であり、対処する手段はスグリより格上の力を以て真っ向から捩じ伏せることのみ。
すべての光がスグリの法則を帯びているため、鏡などによる反射も当然行われない。速度も光であるはずなのに光速など超越しているというおかしな状態になっている。

「私に未知アイを見せることすら出来ない世界なんて必要ない。この役立たずな世界を破壊し、やり直す。お前たちも今ここで滅びろ──パラダイス・ロスト」
(SC-03L/gmo-isp ID:PpwXWU)
93 リナ
オーリムの小話的なもの

「んしょ……」

夜中、何となく目が覚めたオーリムは外に散歩しに行く。

「あ! きれー!」

目をキラキラさせながら星々を見て、オーリムは楽しそうな表情を浮かべる。
そして、

「まぶしいーひざしがー♪」

透き通るような声で歌い始めた。

「きみのーなまえをーよぶー♪」

本当に楽しそうな歌声なのに、どうしてだろうか。

「おんなじーきもちでー♪」

そうであってほしいと祈るような響きがあった。

「そらがーみえるよー♪」

まるで本当は違うことを理解しているのに、

「つらいときー♪ ひとりきーりでー♪」

そこから必死に目をそらしているかのような、

「なみだをこらえーないでー♪」

そうであるべきなのだと言うように、

「せかいがひとつになーるまでー♪」

そうだったら良いなと言わんばかりの表情で、

「ずっとてをつないでーいようー♪」

しかし何処か悲しげな表情でもあって、

「あたたかいーほほえみでーもうすぐー♪」

たとえそれが幻想だとしても……

「ゆめがほんとうになるーからー♪」

それこそが現実であってほしいと歌っていた。


「…………そうなると、良いですね。オーリム」

影からオーリムの歌を聞いていた男──カガチはそれだけを呟き、姿を消した。


「? ……ああ、これは……オーリムですか」

オラクル船団のとある場所。
(勝手に作った)通常の手段では入ることが出来ない空間にてアナテマがオーリムの歌を聞き取る。

「さあ、どうしますか? 二代目クラリスクレイス。貴方の子供は未だ暗闇を彷徨っている。かの魔皇の呪いを淘汰しオーリムに光を示してみせるも良し。呪いを淘汰することが出来ずオーリムを殺すも良し。好きにすると良いでしょう」
──しかし私としては母の愛とやらが何処まで通用するのか、是非見たい。


アナテマは笑う。
アナテマからしたら、どうなろうと面白いことに変わりはないのだから。
(SC-03L/gmo-isp ID:PpwXWU)
94 リナ
出番のないアオの切り札

パラダイス・リゲイン

無数の光が全方位から襲い掛かる技。
対処する手段はスグリと同じ。
すべての光がアオの法則を帯びているため、反射など当然しないし触れれば異能自壊を行ってくる。もちろん速度もスグリと同じである。
これは神を人に堕とすための光。神を撃ち落とさんとする破壊の極光に他ならない。

「スグリ……貴方は神になったことが最大の間違いだったんです。貴方は──いいえ、貴方こそ人として生き、人として死ぬべきだった。あのときの約束をここで果たしましょう。
 神は今この瞬間をもって滅び、ヒトの自由な楽園が蘇る──パラダイス・リゲイン!」
(SC-03L/gmo-isp ID:PpwXWU)
95 覇道神(+求道神)組
奈落幽冥回帰エレボス

「私が永遠を与えてあげる。だから憎み呪い殺し合って価値を示せ」

神の名は幽冥。
すべての生き物が他者を本能的に憎み嫌悪し呪詛を垂れ流しながら殺し殺され続ける畜生道。こんな理に命の生産性などあるわけがない。
大切なものを失わないために法下の生き物を不死にし、しかし生きているだけでは──死んでないだけでは価値がないから価値を示せと闘争を強制する邪神。零≠フ時代を呼び戻すため、覇道神の中でも絶対に座に就いてはならない神。
すべてを永劫の闘争やみに閉じ込めることを選んだ身勝手で愚かなろくでなしの畜生その3。
(SC-03L/gmo-isp ID:PpwXWU)
96 覇道神(+求道神)組
俺のとこの覇道神の奉じる不変。

シャオ 滅び

エレボス 命

スグリ 愛

アオ 欲望

リゼ 幸福

サリエル 死


アオに関しては欲望とは言うものの、ヒトとしての欲望というのが正しい。そのため実際にはヒトこそがアオの本当の意味での不変と言える。
(SC-03L/d ID:PpwXWU)
97 覇道神(+求道神)組
覇道神組の異聞帯評価(ちゃんと評価してるとは言い難いけど(おい))


ロシア異聞帯

スグリ 私の役に立たない塵の群れ

アオ 嫌いではないですね

リゼ もしかして呑み込まないとかな……?

シャオ 滅べ

エレボス 私が呑み込んであげるわ


北欧異聞帯

スグリ 私の役に立たない塵の集まり。少しは役に立つかと思ったけど期待外れも良いところ

アオ それなりに苦悩があるのはわかりますが、それでも個人的には受け入れ難いところもありますね

リゼ 呑み込まないとかな……?

シャオ 滅べ

エレボス 私が呑み込むまでよ


中国異聞帯

スグリ 役立たず。カルデアに敗北して終わったことだけは評価してやる

アオ 受け入れ難いですね

リゼ うーん……幸福なのかなぁ……?

シャオ 滅べ

エレボス 面白いわね。私が呑み込んでしまいたいくらい


インド異聞帯

スグリ なんの役にも立たない

アオ 私は嫌いです

リゼ 呑み込まないとだね

シャオ 滅べ

エレボス そういえば神は呑み込んだことないわね


ギリシャ異聞帯

スグリ つまらない。滅ぼされたことだけは評価してやる

アオ 神々の箱庭……ですね

リゼ これは呑み込まないと……かな

シャオ 滅べ

リゼ 私がすべてを呑み込むわ


ブリテン異聞帯

スグリ 少しは役に立ったけど、所詮は塵の集まり。あってもなくても変わらない程度のデータしか集められなかった。……前言撤回。役立たずだった。私の手を煩わせることなく滅んだことだけは評価してやる

アオ ヒトの一面を強くした存在こそ妖精……と言えなくもないのでしょうね

リゼ ある意味ヒトらしい……かなぁ? まあ妖精なんだけど

シャオ 滅べ

エレボス ヒトの一面を強くしたみたいな感じね。否定するほどのものでもないわ。それはそれとして呑み込むけど
(SC-03L/gmo-isp ID:PpwXWU)
98 覇道神(+求道神)組
そこは苦痛に満ちた世界

争いの続く生きた地獄

ここに嘆きと絶望に彩られた舞台は幕開けた

奈落幽冥回帰エレボス

呪われた真実を刮目しろ


簡単な異聞帯説明

内部はエレボスの法で覆われている。
現地住民はいるものの、協力者にはなり得ない。
サリエルのみが現地協力者になる。
エレボスはいつでも流出可能。ただいつまでも足掻いているサリエルへの褒美として異聞帯の外から侵入してくる者が現れるまで猶予を与えているだけ。ついでに侵入してきて数日待つことにしている。
そのためカルデアが侵入してきた日から数日経過したら流出開始。時間をかけたら詰むが、数日ではエレボスの元に辿り着くことも不可能。
正確には触覚のエレボスの元に辿り着くことは出来るが、本体の元には辿り着けないので攻略不可能。
(SC-03L/gmo-isp ID:PpwXWU)
99 覇道神(+求道神)組
私の世界。人形どもの箱庭。それがこの宇宙。不変の真実。
永劫繰り返し、私に未知を見せろ。
それだけがお前たちの存在価値。

永劫魔星転生アルファ・ゼーレンヴァンデルング

お前たちに私は超えられない。


簡単な異聞帯の説明

内部はスグリの法で覆われている。というよりも既に流出が行われている。
現地住民はいるが、殆どがスグリの存在を知らないので、現地協力者はアオのみ。
この異聞帯は現代とほぼ同じ歴史を辿っているのでサーヴァント召喚も可能。というか異聞帯側のサーヴァントがいないに等しい。
ちなみにアオはスグリの自滅因子のため放っておくと相討ちになってスグリが流出する。
アオとスグリが戦う構図になった時点で詰むが、アオの協力がなければカルデアはスグリの元に辿り着けないので対処不能。辿り着いても流出しているスグリを認識した時点で死ぬので意味がない。
カルデアはこの異聞帯に侵入してもしなくても敗北している状態になる。





そこは幸福に満ちる夢の楽園。

すべてのものに幸福が保証された優しい世界。

しかし幸福に見える理想郷で眠りし怪物が目を覚ます。

滅びを前に世界はどうするのか。

奈落幻想楽土タルタロス

キミはそこで何を見る?


簡単な異聞帯説明

内部はリゼの法に覆われている。流出一歩手前の段階。
現地住民は全員幸福な夢に囚われているため、現地協力者なし。
まずリゼの元に辿り着くことすら不可能。というより侵入した時点でリゼの法に呑まれて幸福な夢に囚われる。
ちなみに時間経過でシャオが流出を開始する。





そこは殺意満ちる退廃の世界。

すべてを殺すのが正しいのだと狂気に酔う愚か者の巣窟。

世界は抗いようのない破滅へと向かう。

魔龍大欲界地獄道カリ=ユガ

闇覆う世界でキミは何をなす?


簡単な異聞帯説明

内部はシャオの法に覆われている。
現地住民は全員が殺意と怒りを植え付けられているため現地協力者なし。
すべてがすべてを殺さんとしているため、カルデアに協力する余地などない。
そもそもシャオの元に辿り着くことも不可能。カルデアが侵入した時点で既に流出が行われている。
(SC-03L/gmo-isp ID:PpwXWU)
100 神座(黄金)
死なない。死ねない。死なせてくれない

手足が削げようが、心の臓が消えようが、全身が塵と化しても安楽は訪れない

アムリタに侵された者よ、ならば迎え、始まりの地へ

そこに希望があるのだ、そして絶望もそこにある

行け、全てを失ってでも


善と悪、二元に分かたれ滅ぼし合う闘争の坩堝

貼られたラベルに従って、無意味に無価値に殺しあえ

何を見出す?何を手に入れる?全ては徒労に終わるのに進むのか?

大天墜はすぐそこだ、黒と白は反転し、新たなる闘争が幕開ける

愚かな人形劇に終わりなど無い

「さぁ、異邦の者らよ、足掻いてくれよ、嘆いてくれよ
最後の最後まで希望に殉じ、果ては絶望に抱かれ終わるのか?
私の興を如何に満たす?」


芳しく爛熟を迎えて腐敗を遂げる桃源郷

殺せ、奪え、犯し尽くし、暴虐に酔いしれろ

堕天の園にて罪と罰に魅入られるか、己を見いだし天を睨むか

何を選んでも希望などない、【みんな】を滅ぼした無貌は全てを視ている

完全なる善の地平なくば、失楽園に終わりなど無い

「お前たちはどの地平を見据える?
悪の駆逐した完全なる善の地平、それでなければお前たちに価値は無い
皆全て、俺の不変で飲み込んでやろう」


完成された統率、決められた道筋を辿り迎える完全無欠の幸福

全は一、一は全。全てが同一の白の牢獄で幸福以外の何を見出す?

しかし理想郷は崩壊する、頂点たる傲慢の化身は異物を許さず、そしてそれを生み出した自身も許さない

消える理想郷、潰える幸福。悪は世界か、それとも君か

「なんと愚かか、痴愚であったのは己だったか
ならばこの座はもう要らん、あとは好きに回すがいい」


歌劇は始まった、幾度でも、何度でも、那由多の果てにでも繰り返され続ける

異物の存在によって潰えてしまった黄昏不在の舞台で如何に終わりを示す?

修羅を描く黄金か?無間を描く刹那か?

そのどれもが違うのだろう、回帰はもう始まっている

芝居は終わりだ、永劫に続く回帰に閉ざされよう

「あぁ、嫌だ、認めない
このような終わりなど許せない
お前らはもう要らんぞ、このような世界など必要なかろう
故に、幾度でも繰り返そう、何度でも幾らでも
那由多の果てに彼女に抱かれて死ぬ未知のために」


全てが止まった無間地獄

彼の愛した刹那以外全てが止まった世界で、君は希望を見出すか?

例え無間に囚われようとも、動かぬ時の鎖に戒められても

希望の明日を求めるならば、神の相克者が世界を破壊すべく活動を開始する

その果てに希望がなくとも、自死を望む衝動に魅入られた二人は止まらない

「ぶっ壊してやろうぜ、こんなくそ退屈な腐れ世界なんかよ
アイツもそれがお望みだろうよ。まっ、碌な結末にはならねぇだろうがな
アイツが終わりを望むなら俺はそれを叶えるだけさ」


礼賛せよ、戦士に。喝采せよ、類稀なる強者に。

不死なる爪牙の戦海で、新たなる地平を望む反逆者よ

黄金は君を寿ごう、戦争とは覇者のみでは成り立たないのだから

黄金は君を愛そう、反逆も不忠も、どれも愛すべき総てなのだから

終わりなきラグナロクは全てを破壊するその日まで止まらない

修羅のヴァルハラを破界せよ、それが出来ねば不死なる爪牙に堕ちるのみだ

「私は総てを愛している、故に総てを破壊する
故に卿の反逆も愛そう、奏でようか、終わりなき至高の調べを!
Dies iraeは此処にある、まだ見ぬ総てを破壊し尽くすその日まで!」


君は母の抱擁を拒絶するのか?優しき輪廻の愛を否定するのか?

優しき慈愛の園を、違う物だからと破壊するのか?

ならばこそ、世界は君の敵になるだろう

そして、全てを破壊する唯我の鼓動が開始する

希望などもはや何処にもありはしない

「あなたは否定するのね、でもそれでいいの
私はきっと相応しくない、世界を背負う器じゃないのかもしれない
だから………あなたはあなたの意思で新しい世界を見出して」

「何の茶番だ、これは?俺に触れるなよ、ゴミクズが」


俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、俺、

滅陣滅相、万象全て滅べ、俺が俺で閉じるために
(HWV32/au ID:RhTUMq)