1 とーよー
<バイブス>
ラッパー用語の1つにバイブスという言葉がある。
他のラッパー用語はメロディーという言葉に変換可能なフロウや歌詞的な意味合いを持つリリックなど、わりと適切な日本語に置き換えることの出来るものが多いが、このバイブスだけはテンションというか、勢いというか、雰囲気というか、まあ、とにかく、雰囲気の言葉が物語るよう、わりとアヤフヤなものであるようには思う。それでも意味というものがちゃんとあることは確かだ。よくMCバトルでバイブスの高いラッパー、バイブスのあったバトルなどの表現をされることがあるが、このバイブスというものを履き違えている者達が実に多い。たまにMCバトルでラッパー同士がうわーっと喧嘩と変わらないテンションでビートを無視して言い合うだけのような試合いになることがあるが、個人的にそーゆーバトルは好きでない。また、そういったものをバイブスだとも俺は解釈しない。ラップというのは音楽である。MCバトルというのはセッションである。幾ら、相手に対して怒りがあろうと、憎しみがあろうと、それさえもビートに載せ、ラップでアプローチ出来るラッパーこそが一流だと思っている。また、一流のラッパーとは、そういったスキルやビートアプローチをエンターテイナーとして客にちゃんと見せた上で言いたい事も言えるものだとも思っている次第である。そして、この話はプロレスにも通じるものがあるので続けてそれも書かせて貰う。これも俺個人の意見であるが、俺は猪木の試合があまり好きではない。理由としては猪木のプロレスはセッションになっていないと感じさせられるものが多いからだ。猪木ファンの言い分としては「それこそが猪木の良さであって、エネルギーが貰える部分」なんてことを言い返して来たくなる部分でもあるのだろうが、俺から言わせれば猪木は自分が勝つことしか考えていない奴であり、言ってしまえばプロのレスラーではないのだ。あれならプロレスではなく、格闘技をやれば良い。プロレスにしろ、ラップバトルにしろ、相手の技をシッカリと受けきり、生かしながら殺してやるのが鉄則だと俺は思っているし、それこそが対戦相手に贈るべき最大のリスペクトの形だとも思っている。また、それらはラップやプロレス限らず、どんなジャンルに置いても一流となる上で身に付けるべき、思考の技術だとも思っていることも最後に付け加えておきたいと思う。
BY/とーよー
(PC ID:tWPyNB)
2 とーよー
好きなレスラーは何人かいるが、世界的に活躍出来ると思ったレスラーは日本に4人しかいない。ちなみに、ここで指す世界とはアメリカのことを指す。プロレスも野球同様、プロレス界のメジャーリーグとも呼ぶべきWWEというプロレス団体がアメリカにある。そのWWEで現在活躍している中邑真輔も4人の中の1人であるが、あとは中邑より少し上の世代である。ご存知、笑ってはいけない方正ビンタでお馴染みの蝶野、よく芸人にモノマネをされる武藤、そして、初代タイガーマスクの3人であるが、中邑は過去に幾つも書いていることに加え、現段階での活躍もあるため、説明する必要はないだろう。蝶野と武藤、タイガーマスクも、時代が違えば、間違いなく、今でも海外でもトップレスラーになれていたと思う。俺自身、プロレスは好きなため、細かくやれば4人のレスラーのファイトスタイルの違いなどを書くことは出来るが、今日はこの4人の共通点について書いてみたいと思っている。この4人に共通するもの、それはプロレスをエンターテイメントとして客に見せる技術に長けている選手達であるということである。と、書けば、何を持ってエンターテイメントと言うかの説明は義務付けられるだろうから、続けてそこも片付けておくと、まず、日本のプロレスファンにとっては馴染み深い「日本には日本のプロレスがあり、アメリカにはアメリカのプロレスがある」といった言葉がある。ココも細かくやれば、ツッコミたい箇所もあるが、今日は今日のポイントに絞って話を進める。ということで、そこは納得いかないにしろ、では、その違いを踏まえて、どちらのプロレスが長けているのかという話に移るが、結果、人気があるのは断然世界のプロレスであるということに対する異論はないだろう。あったらトーヨーラリアットを食らわすので覚悟するように。話を戻す。まず、日本とアメリカではファンの数が違えば、やっている会場の規模も違う。従って、レスラー達のスター性も明らかに変わってくる。そして、世界のプロレスWWEは試合前の打ち合わせ風景や、アングルによる台詞の練習風景などをシッカリとドキュメントとしてテレビ放送していたりもする。それを踏まえた上で、さらに、これを話すとなれば、これも話さなくてはといったテーマが再び出て来たので派生話の派生話として、次にこれも書き進めていくが、日本のプロレスではよく八百長疑惑というものがあった。何故、過去形で書くのかと言えば、わりと、今は、シッカリとは言わないながらに、蝶野、武藤をはじめ、トップレスラー達もそれらしいことは普通に言う程度にまではなっているからだ。ココに関してはガチをウタイ続けて来た猪木の顔を立てているという意味もあるだろうが、まあ、八百長の定義は後にやるとし、プロレスがリアルファイトであるのかどうかを述べれば答えは明白にそんなはずがないと、まずは、シッカリと書いておきたいと思う。いやいや、逆になにを疑う必要がある?あれがガチの殴り合いなわけはないではないか?なぜ、あんなにも雄たけびを挙げながら大振りに振りかぶったチョップが敵の脳天に当たる?それで、あんなにも敵は痛がる?痛いのが分かっているなら避けろ。そして、なぜ、ロープに投げた人間がちゃんとコッチに返って来る?本当に勝ちたいのであれば、投げられた人間はそのままロープを出て行き、一旦、呼吸を整えてから、再びリングインすれば良いではないか……と、いった具合に、ツッコミどころ満載なことからも分かるよう、リアルファイトであるか否かというべき問題は裁判に掛けるまでもなく、明白であることは揺ぎ無い事実である。逆にココでプロレスは八百長だからどーのこーのなんてことを言っている方が、俺は「こんなハッキリしたテーマに対して何を疑う要素があるんだ?」とバカに思えてしまう。まあ、そのくらい分かりきったものであることは事実であるが、でわ、何故、このテーマが度々、持ち出されるのかと言えば、上でも書いた通り、日本のトップレスラー達もそのことをハッキリとは断言しないからである。そして、ココにこそ、昔ながらの日本プロレスファンは、そのグレイな部分こそが日本プロレスの魅力♪なんてことをホザキやがるわけだが、俺から言わせればそんなものはグレイでもなんでもなく、ただ単にハッキリしている事実をハッキリ言っていないだけのことにしかなっていない。まあ、しかし、これらは上でも書いたよう、先人達が築き上げて来た伝統を崩さないためといった理由も含んだものなのだろうし、そういった事情があるということならば、グイグイ急かしたいといった気持ちもない、が、それでも、せっかく、ココ数年で、そういった部分が少しずつオープンになって来たこのタイミングで、もう少しエンターテイメントに特化させたプロレス団体が1つ2つ出て来ても良いじゃねーかといった気持ちからコメントを区切った後、続きをやっていこうと思う。そろそろ、飯を買いに行く。うーん。元は世界的に活躍出来そうな日本のプロレスラーを紹介するために書き出した文章であったが、思いの他、膨らんで来たし、今となっては、読み手同様、書き手である俺もポイントを見失いつつあるが続きをやってみたい文章にはなりつつある、ということで、まあ、本日は何度か試みたが無理だとも分かって来たため、とくに軌道修正を加える書き回しを用いず、このまま突っ走ってしまおうではないかと思っている次第である。でわ、一旦、アディオス。
(PC ID:tWPyNB)