1 浮氣
64歳 東京

元彼と

相性って何だろう、今更に不思議なものだと思います。
彼と別れて7年、互いに歳をとって様変わりしているはずなのに街でばったり出会ってしまって即座にわかった。
向こうも同じ、ちょい気まずい会話があって誘われてお茶したら一遍に昔に戻った。
なんとなく別れ難くてお酒に進んで結局ラブホ。
うーんこの感触、やっぱり大きいなぁ、これを受け入れて女してたんだよね、咥えて見上げたら向こうも目を閉じて心地よげにしてる。
暫くこの大きさ味わってないからジーン、お尻が濡れてくる。
ちょいキツかったけれど昔馴染んだなんとやら、合体されてしまえばブランクなんて消し飛んでひたすら嗚呼いい!と腰を突き上げて善がってしまった。
昔と同じ、中出し生出しされて桃源郷、変わらず簡単に萎えぬものを咥えたまま夢想の一時。
体内を蠢く子種の群れを思いながら巧みな指先で扱かれいかされて仰け反る、昔と同じ、と言うより昔よりなんだか深い、そんなことを思いながらとろとろ眠る、これも昔と同じ。
聞けば彼は今は独り身という、私は居る。
だからこれは浮気、浮気性の男に捨てられてその浮気男と浮気してる、焼け残りの焼けぼっくいにちろちろ赤い炎をつけられて言われた。
お前、昔より濃くなってる。

今の彼は年下です。
取り柄はあまり無いけれど優しさと真面目さだけが取り柄。
姉さん女房気取りでまるで普通、地味で平凡でときめきなんて失ってる。
帰って何食わぬ顔で食事して一緒に寝た。
何故か久々に求められてそれほど大きくは無いからスルッと入ってしまってウンウン頑張られて、私の中で彼の精子が驚いただろうな、違う男の精子と鉢合せだもの。

贅沢な悩みでQ&Aにはなっていないけれどライン交換した元彼の誘いが入っています。
どうしよう。
2 ヤシの実
ライン交換した元彼の誘いが入っています。どうしよう。じゃないでしょう。ライン交換をしたって事は、再会した後も連絡を取り合おう、ってことだから、交信すべきでしょうね。また、会うなら会うでいいじゃん。ポイントは、どこまで背徳感があるかですね。良く考えよう。
3 浮氣
馴染んだものは体が覚えているのですね。
元彼のは今の人より大分大きくてその分馴染むのに時間が掛かりましたが残されたものがあったのですね。
やはり会ってしまいました。
女々しく躊躇ったり躊躇しましたが会わずにいれませんでした。
男を受け入れる時のあの苦痛が蘇っていつにない乱れようをしてしまいました。
咥えて舌を這わす、滴らす露も同じ、唇が感触と形を覚えているのでしょうか、昔と同じだと心地よげに言われました。
もう70近いはず、ここは50代だと腰を使われました。
懐かしさもあるけれど体は昔のように受け入れてしまいます。
背徳感も少しあって今を貪り尽くしたい淫らな気持ちに知らなかった高揚感があります。
彼の浮氣には散々泣かされました。
それも別れの要因のひとつですがこうなってみると浮気というものの本質がわかったような。
私も浮気と割り切る図々しさをもてるようになってしまったような。
そんな気持ちです。
4 浮氣
追記です。
もともと惚れた人です。
セックスも生活も彼のオンナとして独占したかった。
私がもし女なら結婚してくれと懇願したでしょう。
そういう面で重荷をつくったのかなという気持ちはあります。
割り切ってセックスが本位の付き合い、しがらみを捨ててその場だけのこととセックスに浸り込めたのでしょうか、恥ずかしいほど淫らになってしまいました。
以前なら出せなかった声も出し、貪るように咥えてその大きさ固さに菊門が疼くようでした。
挿入の苦痛に以前なら耐えて噛締めていましたが今は恥ずかし気も無く卑猥な悲鳴をあげて歓喜に酔ってしまい更に溺れてしまえます。
セックスだけの関係なのだからとセックスを貪る、それが知らなかった快感を呼び込んでいました。
お前濃くなったな、そう言われてしまいました。
体だけの関係、そう言い聞かせて帰りました。
でも帰りの電車に乗ったらもうラインが入っていました。