1 まさ
51歳 神奈川

男の性が薄れていく

遠縁の娘を薦められて所帯を持ちました。
恋愛でもなく淡々とした夫婦でしたが身重になることも無く12年目で不慮の事故で逝かれました。
以来独り身でしたが奇なる縁があって50を数えて9つ年上の方に見染められました。
普通に友人付き合いが妙な空気になってそれに甘んじていたのを脈ありと思われたのでしょう。
温泉にでも行かないかの誘いを受けて日帰りかと思ったら宿泊予約をしたと。
大風呂を楽しんで食事を済ませ少々のお酒で火照るところを内風呂で呼ぶ声、背中を流してくれに応じたら先に洗われて手にソープを垂らしての直洗い、前に手を回されて背中に固いしこり、身を捩ってもやめてくれずあっけなく撃沈。
困惑と恥ずかしさに身を固くして押し付けられた唇。
部屋にもどり敷かれた布団に押し倒されて全身に唇の洗礼、お返しのようにぎこちなく咥えるとおうおうと気持善げな声をあげられて体位を変えて69。
味わったことの無い快感に口いっぱいに膨らんだものを夢中でしゃぶり返して腰のストライドが加わりピッチが上がってドバッ、いきなりの噴出に喉がつまり嗚咽、でも外してくれないから苦し紛れで飲まされてしまいました。
不思議な後味、口に残るものもそうですが終えた後も離してくれない男の熱い体と聞こえる鼓動。
眠れたような眠れなかったような、気怠い朝食。
何事もなかったかのように話しかけてくる声が遠い、上の空、納豆が食べれませんでした。
女の身体になったのは帰京して彼の万年床のなか、体臭のの籠った布団を被って苦痛に耐えてその余韻の鈍痛の消えない身体でとろとろと眠りにつきました。
それから幾度抱かれたことか、慣れた身体は熟れた果実のように蜜を湛えて男を受け入れてしまいます。
男に抱かれ男の身の回りのことをしていると自分の性が変化してきます。
言葉も以前のように話せません、男言葉を発していけないと思ってしまいます。
お前女っぽくなったなと彼は笑います。
そうなんだよ、私は男を失い始めてる、男を捨ててしまいそうになってる。
貴方が私の身体に男を注ぎ込む度に貴方の男が私の男を消していく。
白髪頭で化粧鏡を覗くたびに苦しくなる、鏡の向こうに男がいてそれが嫌だ、たまらない嫌悪感が込み上げる。
女に変ってしまいたい私を彼は理解してくれるでしょうか。
2 やっぱり!
オヤジに抱かれました。
とんでもない痛さと便意を催す違和感、出されてほっとしました。
懲りたと思いましたが暫くすると後悔は胡散霧消、オヤジノの誘いにいそいそ。
そういうのが続いてある日オヤジにお前も男の味がわかってきたなと言われました。
何でと聞いたら入れられて勃起させてるじゃないか。
気づいたら女性とやるとかやりたいという気持ちが消えています。
可愛いなとか綺麗な人だなというのはありますがそれだけです。
3 カナリア
それが普通です。
リバとかバイとか器用な人もいるのでしょうけれどウケは純粋にウケですね。
バイの人はタチなんだよね。
女も抱けるし男も抱ける、比重がどっちに傾いているかで男は男なんだよ。
ウケはその点女にされたのだから器用に男に戻れない。
歌を忘れたカナリアというか歌を覚えてしまったカナリアだから。
カナリアは抱かれて歌うのであって抱いて啼けないものね、基本的にウケは一途で不器用なんだよ。
拙い経験談だけどバイのタチは知っているけれどバイのウケの話は聞いたことがありません。
4 ・・・
男に犯されることが日常的になると気持ちが隷属的になるというか、もともとでしゃばる方じゃ無かったから従うことに抵抗は無かったし体も気持ちも受け身になりました。
まして相手は親子くらい年上だったから。
敬語を使っていたのを女っぽい言葉にすると自然なのですね、特に行為の時の言葉が自然なのですね。
男の体液で満たされ甘えを滲ませた言葉は女の気持ち。
自分の軸足が変っていくのがわかりました。
5 ん!?
私が出会った既婚ゲイは子供がいなかったり、ウケ、ネコばっかり、バイとか言ってもゲイと同じです。