1 呪縛
67歳 東京

別れの余韻、振り返り去り難い思い

長く愛しみ合えた相方との別れ、ようやく癒えて夢再びの想い、幾人かと逢瀬を重ねて今更に逝かれた男への想いをかき立てられる。
受けの諸氏は多くてこちらの呼びかけ向こうの尋ね人に応じてみるが容易に相性に確信を持てない。
極力深入りする前に率直な気持ちをお伝えするようにしているが断り切れずに濡れ場に赴いてしまう。
些細な拘り、それ以上に以前の男を重ねてしまって違和感を膨らませてしまう。
申し訳ないのでいかせるまでの誠意を尽くすが受けさんはいかされたことで情を深めるのかその後が断り辛くされてしまう。
情を重ねればと幾度かお会いしてみたもののそういうものは後追いでは醸成できない、やはり無理という結論。
言葉では伝え難いので丁寧に文書化してお詫びする。
受けさんは全員挿入を期待されて少々大き過ぎて無理だったという方を除いてそれなりに苦しい思いをさせて合体しましたが私をそれでいかせた方は皆無。
私の想いを持って行ってしまった相方はなかなか体を開かず最後は強引に我が物にして、これという技巧も擬態のなかったけれど終えてしまっての余韻捨て難く帰りの別れに去り難い思いをさせられました。
振り返り手を振りようように背を向けて帰る、別れにもう股間が疼く。
まだ男の盛り、一時の灰被りはあったもののチロチロと炎を上げ始めると治まりがつきません。
かと云っていざとなると呪縛にかけられたようになって空しい思いを繰り返しています。