1

男を知ってしまったら

どうして疼くのだろう。
オヤジに抱かれて男を知ってしまった身体が疼く、オヤジのことばかり考えてしまう。
オヤジのチンポをしゃぶらさせられた。
柔らかい肉の棒が固くなって息ができなくなった。
しょっぱいぬるぬるが口に広がって喉奥に入れられて息が詰まって咳と涙と鼻水に涎でぐちゃぐちゃになった。
オヤジは嬉しそうに笑って僕を裏返した。
お尻に冷たいぬるぬるをいっぱい塗って太い指が探っている。
指を入れられて僕は痛いと訴えた。
抜き差しを繰り返されて指が2本になって本気で痛かった。
ぬるぬるを追加してオヤジが背に跨ってきた。
探っている、指じゃない、指で位置を確かめて探っている。
緊張した。
オヤジが羽交い絞めにしながら巨体を密着させてきた。
僕は喚いていた、枕に押し付けられて消されてしまったけど。
終わった後、外したコンドームの首を縛って渡された。
いらないよと言った、白い中身はぶつぶつのゼリー状のものもあってちょっと気持ち悪かった。
帰って上着を脱いだらハンカチに綺麗に包まれのが入ってた。
僕は風呂に入って体をごしごし洗った。
疼きが始まった、ベッドに入って目を閉じたけれど自分の鼓動にオヤジに入れられた疼痛が重なってそればかり考えてしまうと疼痛が疼きに変わる。
諦めて起き上がって灯りをつけたらオヤジの精液の袋が目に留まった。
僕は携帯を手に取っていました、待っていたようにオヤジがすぐにでた。
男を知ってしまうってこういうことなのかなぁ。
2 もうオヤジの腕の中
男に犯されて3日後、僕はもうオヤジの腕の中にいた。
まだかすかに疼痛の痕が残ってる、多分そこが充血しているんだ、だから痛みを思い出すんだ。
されるがままで何もできなかった僕はオヤジのものを口いっぱいにしゃぶっている。
こんなに大きかったんだ、こんなに固いんだ。
起こされて口を吸われて乳首を摘ままれる、僕はちょっと反応してしまった、勝手に身体が動いていた。
オヤジが体を起こして僕の両足を抱え込んだ、チンポにクリームを塗っている、僕のお尻にも塗りたくった。
ぐいっと抱えた両足が引かれて僕は丸まらされてしまう。
痛痒の部分を行き来している、位置が定まらない、そこ違うと手を伸ばして花芯に宛がう。
体重が掛けられてあの激痛に僕は身を捩る、無理だ!
外れたものがまた芯に当てられ、今度はオヤジが自分で芯を見つけている、そして息を飲む瞬間、今度も激痛で声もでない。
やっと目を開けれて視線を絡めたらオヤジがにこっと笑った。
僕も笑い返したけれど弱々しい笑いだったと思う。
また行為が繰り返されてオヤジが射精した。
オヤジが出す前と出した後、僕は2回もいかされていた。
オヤジのものが抜け落ちた時、オヤジはコンドームをつけていなかった。
3
女の身体になって疼きを知りました。
代償ばかり大きくて得たものは少ない、というより女の身体にされて身体の快感なんてなんにも無い。
苦痛と違和感、苦痛は覚悟してましたがその苦痛の先にあったのは違和感、早く射精して終わりにしてくれと願っていた。
でもよくわからない、そんなはずじゃないのに終えられたあとに湧きあがった感情は不思議な思い、満ち足りた安堵感みたいな感覚に包まれて彼の重い体が苦にならなかった。
このままこの温かさに浸っていたいという不思議な気持ち。
独りになって残り続ける疼痛、身動きするたびに何があったのかを思い出させるし腰かけたときに突き上げる疼痛に彼の体とあの温かい心地よさを蘇らせてしまう。
女になるってこんなことなのかと思いながら女になった証のような疼痛の残りに自分の下半身が勝手に熱くなる。
そんな矛盾に気持ちを交錯させながら携帯を手にしていた。
やっぱり同じ。
でも苦痛はまもなく消えることを知っている、消えたあとのこともわかっている、違和感が少し薄らいでいる。
そんな繰り返し。
独りになって自分のことを始めた。
普段の生活に戻ったと思った、疼痛はもう消えている、瞬間の苦痛だけは変わらないけれどそれはその時のこと疼痛が消えてしまえば自分の生活に戻る、戻れると思った。
で、ふいにそれが来る。
熱いシャワー浴びる、身体を洗おうとするとそれが来た。
疼き!ふいに湧きおこってしまう疼き。
身体を洗う手が洗うことよりオヤジを思い出してオヤジに抱かれる準備を始める、白い華奢な手足をオヤジの指を思い出しながら磨いている。
気分転換に部屋の掃除を始める。
洗濯物を取り込む、ベッドメークする、オヤジの部屋を掃除しなくっちゃと思う、洗濯物を畳みながらオヤジはどんな下着を喜ぶのかな、ベッドのシーツはまだオヤジを知らない、オヤジはこのベッドで私を抱くのかな・・・、疼きが増してくる。
私のなかで疼きがひとり歩きを始めてる。
私は携帯を手にしてしまっている。
男を知るってこういうことなのかな。