Since ❦ 2024

" 𝑻𝒉𝒊𝒔 𝒔𝒕𝒐𝒓𝒚 𝒊𝒔 𝒘𝒓𝒊𝒕𝒕𝒆𝒏 𝒃𝒚 𝑬𝑨𝑺𝑻 𝑶𝑰𝑳 𝑹𝑰𝑽𝑬𝑹 "

𝓘𝓷𝓼𝓽𝓪𝓰𝓻𝓪𝓶 𓆙 𝓢𝓸𝓾𝓷𝓭𝓒𝓵𝓸𝓾𝓭 𓆙 𝓨𝓸𝓾𝓣𝓾𝓫𝓮

Unknown
君がぼーっとしている顔は好きだ

心配事でも空想でも

この時間が幸せであることに変わりない

頭に浮かんでいる綿雲に

僕は自分勝手に物語をつけて遊んでいる

鳥箱を覗いたら体が小さくなって

知らない世界に吸い込まれてしまう

でも何処か懐かしい

そんな子供じみた話


Unknown
こころ「呼んだらすぐ来るじゃん」

僕「電話で泣いてたから」

こころ「ウソ泣きですけど?」

僕「以前の君はどこに行ったんだ」

こころ「あなたのせいでこうなったんだよ」

僕「そんなつもりじゃ…」

こころ「チェシャ猫は言い訳したらダメでしょ」

僕「僕も噓つきか」


Unknown
凡そ現実とは思えない香りのなかで

華奢な花がこちらを振り向く

誰よりも愛したその顔は

夢へといざない惑わすように

私から溢れ出るあらゆる感情が

貴女へと飲み込まれてゆく

この園の外を知る必要もない

美しき人よ

貴女が私を眠らせるのなら

自由など捨ててもいい


Unknown
使用人「ご主人様、庭の外が少々騒がしいかと」

主人「放っておけ」

使用人「お言葉ですが、ご主人様の世間に対する干渉は手緩いのでは?」

主人「君のように花が妖艶であればそれでいい」

使用人「お褒めに預かり光栄です」

主人「今夜は主従を逆さにするのはどうだ?」


Unknown
僕が蝶だったら

君のような可愛らしい花にとまり蜜を吸うよ

きっと甘くて美味しいだろうな

あぁ、でも誰にも教えたくない

独り占めしたいんだ

その柔らかい肌も

眠ってしまいそうな香りも

僕だけの世界に閉じ込めてしまおう

そして本当の愛と共に

永遠に戯れていたい


Unknown
そう、その表情

描きたいのは、ありのままの君

愛らしい花弁に見え隠れする毒

絵が仕上がる頃には、きっと僕の病は進行していることさ

けれど治そうだなんて考えてはいない

わかるだろ?

君とパレットの上で混ざりたいんだ

穢れを寄せ合い愛という風景に花を咲かせたい


Unknown
あくまでも噂だけど

体調不良の原因を"アレを打った後遺症"だと思い始めているなら

ニコチンパッチを試してみてはどうだろう

何でもナノ粒子の分解に効果があるらしく

それが体にあると電磁波にも、より影響されやすくなるとのこと

タバコって最近、嫌われてるよね

まぁ、どうするかは自己判断で

Unknown
このハウスで僕らはバイオファームを営んでいる

環境は違えど人工の太陽と、この星の微生物でイチゴは育つようだ

あの頃、庭で彼女と"自然との調和"を考えていたが

地球を飛び出すとは思ってもみなかった

それに、ここでは時間の流れも違うらしく

君は、いつまでも美しい


Unknown
きょうはダンスしている時とはだいぶ違うね

恋もあんな風にスイッチを入れるには、どうしたらいいんだろう

やっぱり、まだまだ君が理性を失う演出が必要かも

世界の醜さは目に見えにくいからもどかしい

明らかにおかしいと感じれば、もっと僕のほうを振り向いてくれるかな


Unknown
こいつさ、こんなんだけど意外と優しいんだわ

きょうだって俺が"あんな感染対策バリしてる店行きたくねーよ"って言ったら

"じゃあ花見しよっかー"ってマジ似合わねーけど、ありがとな

だからさ、べつに何処だろうがお前と一緒なら幸せってことに気づいたから

一生愛してる