「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第207回「9の日・9条・ハンスト・イン」実施の御案内
日本と世界の未来のために九条を護りその基本精神を
世界に向けて実現していくべきだと考えるすべての皆さまへ!

 今年の春は例年になく早く、この「ガンジー村通信」がお手元に届く頃は、すでに桜も散り始めているかもしれません。春はどんな春でも、花のたよりをつれてくるので、心を弾ませるものがあります。とりあえず、コロナのタブーからも解放され、ホッとするところですが、この感染症の根源が明らかにされたわけでもなく、まだ当分油断ならぬ日々を過ごすことになりそうです。皆さまにはお元気で桜の春を迎えられたことと推察しております。

 さて、例月の「9の日・9条・ハンスト・イン」が近づいてきました。今月のハンスト・インは、4月9日(日)正午から24時間ハンストが、下記実施要項のように行われる予定です。現下の政治情勢を鑑み、一人でも多くの皆さんが危機を表明し、参加下さることを期待しております。

 自民党岸田内閣は、国民のささやかな希望も裏切り、歴代内閣が決して手を付けなかった防衛費をニ倍にし、軍拡に邁進しております。国会での討論で明らかになっただけでも非現実的で、生煮えの計画ばかりです。そもそも日本には憲法9条という不戦の条文があり、戦後1947年に施行されて以来、平和を求める国民の大きな心の拠り所としての役割を果たしてきました。また、自衛隊にしても、専守防衛の認識をもって国民には容認されてきました。

 さらに憲法の前文では、「・・・政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」とあります。つまり、1941年に始まり、日本民族を滅亡寸前にまで追い込んでしまった太平洋戦争の愚を再び犯してはならないという日本国民、及び世界人類の願いと決意に基づいて制定された、日本国新憲法においては、「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないように」という総括がされているのです。ですから、占領軍の手によって新憲法の条文は策定されとはいえ、新憲法は、「日本政府の行為」によって、あの戦争は引き起こされたのだという総括の上に、成立しているということなのです。

 この文面を岸田首相はじめ政府の面々は、ぜひ声を出して読んでもらいたいと思います。9条も専守防衛もすっ飛ばして軍事力を拡大することに、政府は将来共に責任を問われるのです。今回の軍事拡大が、戦争の惨禍に繋がらないと言えるのか。今でさえ、日本の軍事予算は世界で五位か六位です。軍事費を倍にすればアメリカ、中国に次いで三位の軍事大国に日本はなるのです。「

 国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」……このように憲法によって「非戦の原則」と決意を、日本に止まらず、全世界に向けて表明した平和憲法を、国是としていただく国のリーダーとして岸田首相は、恥ずかしいと思わないのでしようか。軍事にせよ、軍備にせよ、戦う人間と武器を大量に用意することで、戦争の様式を整えることが、結局は戦争に繋がっていくのです。「軍拡競争」はその最たるもので、戦争への第一歩であり、いま、日本はそこへ足を踏み出そうとしているのです。

 かりに九十九歩譲って、岸田政府と自民党が推し進めようとしている軍拡の中身を見てみると、2027年度までにトマホーク500発を買う予定とか。これは巡航ミサイルらしいのですが、一体どのように使うのでしょうか。国会で500発のトマホークの値段を追求されても、機密事項なので答えられないというだけ。一発1億〜2億円という世界です。そのミサイルをのせた巡航ミサイルが海から敵基地攻撃をするという計画だというのです。

 この敵基地攻撃を、政府は反撃能力と言い換えていますが、これが憲法上許されるのは、他に自衛手段がない場合に限るとのこと。しかし、敵基地をどのようにして見つけるか、そこをトマホークで狙ったとしましょう、そして運よく当たったとしましょう。問題は次の段階です。当然相手も日本に反撃してくるでしょう。それに対して、日本も二発目、三発目を撃つでしょう・・・・・・そうなれば、日本は、全面戦争に巻き込まれるしかないわけで、それをも日本国憲法は認めているということなのでしょうか?

(以下、【2】に続く)
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第207回「9の日・9条・ハンスト・イン」実施の御案内 (2)
(承前)

この敵基地攻撃を、政府は反撃能力と言い換えていますが、これが憲法上許されるのは、他に自衛手段がない場合に限るとのこと。しかし、敵基地をどのようにして見つけるか、そこをトマホークで狙ったとしましょう、そして運よく当たったとしましょう。問題は次の段階です。当然相手も日本に反撃してくるでしょう。それに対して、日本も二発目、三発目を撃つでしょう・・・・・・そうなれば、日本は、全面戦争に巻き込まれるしかないわけで、それをも日本国憲法は認めているということなのでしょうか。

こうして、地域戦争というものは始まり、全面戦争、ひいては世界戦争へと広がっていく・・・・・・。そう考えると、政府の説明はあまりに稚拙で、素人でも想像できる事態がまるで抜けていて、これでどうして「専守防衛」といえるのでしょうか。「戦わない」が原則の憲法を持っている以上、戦わないように対処すべきで、そうである以上、戦争の危機を回避する努力は、軍事ではなくて、外交でこそ発揮されるべきものだと思います。しかも、こうした形で本格的な戦争になれば、原発を54基も海岸線に設置している(現在稼働しているのは9基)日本は、丸裸で戦争に立ち向かうようなものです。その結果は「政府の決断と行為」によってもたらされたもので、責任は必ず問われます。そういうことが分かって、岸田首相はじめ政治の責任に当たっている人々は、政治の責任を果たしているといえるのでしょうか。

岸田首相とその内閣、さらには自民党が推し進めようとしている、今回のただただ「軍拡ありき」が前提の軍拡路線を見ていると、論議の進め方があまりに姑息なせいで、国民は一層不信感をもたざるを得ません。常に隠そう隠そうという姿勢に貫かれ、国民の意見を聴くという姿勢がまったく見えてこない。すべてを開陳して、国民の意見を問う、という姿勢が、まったくないのは何故なのでしょうか?…・・・。岸田首相の特技は「聞く力」だったのでは?……

突き詰めれば、国民の意志が国家の意志を決めるという、民主主義の原則的精神を貫く覚悟が欠落しているということなのです。どうしても軍拡が日本のために必要という見解であるなら、まずその理由を説明し、そのうえで国民の意志を問うために公平、かつ民主的な方法で国民投票を行い、憲法を変えてから始めるべきでしょう。それもしないで、憲法の精神を踏みにじって、政府与党の一存で憲法の規定を踏みにじってでも、軍拡路線を押し進めようというのであれば、憲法に人格があるなら、「身勝手な思い込みで、私を抹殺するような政治はしないでくれ」というでしょう。

 思えば、太平洋戦争も、軍部の一存で、こそこそ突然始めた戦争でした。同じように、岸田政権とそれを支える自民党も、誤魔化し誤魔化し、ぐだぐだと、戦争、それも一歩間違えば、核戦争に直結しかねない戦争の準備を始めようとしているのです。同じ過ちをまた繰り返すのでしょうか。その前奏曲はすでに始まっています。私たち国民もしっかり目を開けて現実を見つめ、岸田政権と自民党の危険なたくらみに対して、はっきりと「ノー!」と言わなければいけない段階に来ています。

今年の3月には、大江健三郎さん、坂本龍一さんという日本を代表する二人の芸術家が他界されました。お二人とも、その芸術を大切にされながら、常にか弱き国民の側に立ち、静かに政府と闘ってくれた方々でした。メディアはお二人の芸術的功績については、大々的に利用し宣伝したけれど、お二人が、故人安倍晋三元首相を頂点とする、平和憲法を書き換え、その非戦の決意を骨抜きにして、日本を再び戦争のできる国に再編し直そうとする、よこしまな野心を持った自民党を中核とする保守・反動権力と、「闘った」人たちだった、という面にはほとんど無視で通しました。

 先日、恐らく大江さんの最後の講演会だったろうと言われている、2016年沖縄で行われた講演の録画を見ました。その中で、大江さんは、「もし憲法9条が変えられても、この9条の精神は、日本人の中にもはや文化として生きていると思う」ということを言われていました。また同じ頃(2015年)、坂本さんも、「学者の会」とSEALSに向けて、「多くの日本人のなかに、兵器への忌避感、戦争への拒否感、つまりは憲法9条の精神が、今でも深く刻み込まれていることが分かりました。これらのことが私にとっては唯一の希望です」というメッセージが送られてきたと言います。はからずも、二人の芸術家が、9条が多くの日本人の精神文化となっていることを「心の支え」にして、冥界へと旅立っていかれてのです。合掌・・・・・・。

 長い間、その芸術とともに、行動をもって平和憲法を守るための戦いの先頭に立ち、「平和の灯」のともる松明を掲げ続けてくれたお二人に感謝の意を捧げ、ご冥福をお祈りしつつ、私たちは、207回目の「9の日・9条・ハンスト・イン」の24時間完全ハンストに参加する所存です。

(以下 【3】に続く)
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第207回「9の日・9条・ハンスト・イン」実施のお案内
(承前)

■ 第207回「9の日・9条・ハンスト・イン」実施要項■
1.日時:2023年4月9日(日)正午から、24時間完全断食によるハンスト。
     *水と白湯は可。
2.参加方法:参7加希望者は、本会ホームページの「参加申込」のサイトに、4月9日正午までに、名前(ハンドルネームも可)、年代、都道府県名、簡単なコメントなどを書き込んで下さい。
3.参加表明:このハンスト・インの運動は、インターネットで意志表明をすることによって、他の参加者や全国で志を同じくする人々と励まし合い、九条を護る運動の輪を広げていくことが目的です。従ってなるべく事前に参加表明を書き込んで下さると、参加する方々が連帯感をもってスタートできて嬉しく思います。
4.終了報告:24時間のハンストが終了しましたら、終了報告を書きこんで下さい。これを怠るとあなたが自衛隊の海外派兵や9条の改悪・廃棄に反対してハンストを行なったことが誰にも伝わりません。あなた自身の意志を明確に表明し、あなたが終了報告を書き込んで初めて、ハンストという行為が政治的抗議行動になることをお忘れなく。
5.実施方法:初めて参加される方は、ハンスト上の注意や方法などホームペ─ジの「実施要項」を必ずお読みの上、ご参加下さい。また、24 時間のハンストができるかどうか自信がなくても心配はいりません。 まずはじめてみましょう。出来る人が、出来るところまでやる。それであなたの意志は十分に参加する人たちに伝わります。
6.その他 :パソコンを使えない方の分は、まとめ役の方が、一括して参加 者名をご報告下さいますようお願いします。

2023年4月6日
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
      同上副代表:藤森治子
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第206回「9の日・9条・ハンスト・イン」実施のお知らせ(上)
日本と世界の未来のために九条を護りその基本精神を
世界に向けて実現していくべきだと考えるすべてのみなさまへ

地球温暖化による「暖冬異変」という言葉など、どこ吹く風だとばかりに、冬将軍にどっかりと居座られた感じの今年の京都の冬。身体が寒気にがんじがらめに縛り付けられたように寒い日が、ずっと続いておりましたが、3月に入って以降、漸く寒気が緩み、日中の日差しが高く、明るくなり、春がちょっぴり近づいてきた感じでヤレヤレと言ったところですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて、毎月恒例の「9の日・9条・ハンストイン」が近づいて参りました。206回目に当る今回の「ハンストイン」は、以下に精しく書きますように、ウクライナ―ロシア戦争を出来る限り早く終結させるための講和会議の、早急な開催を求めて、3月9日(木)正午からスタートします。

ウクライナ―ロシア戦争は、プーチン大統領の強引な決断によって、昨年2月24日、ロシア軍の一方的なウクライナ領土への侵攻によってスタートし、以来、ウクライナ軍のしぶとい抵抗にあって、ロシア軍が苦戦を強いられるという形で一年が経過。この間、私たちは、銃弾やミサイル砲弾が飛び交い、一般市民の住居やビル、道路、工場、橋、農地などが次々と爆撃を受けて破壊され、多くの兵士が倒れ、市民が傷付けられる現場をテレビやインターネットの画面で嫌と言うほど見せつけられ、感覚が麻痺してしまったというか、何か奇妙な無反応状態に陥ってしまっているように思われてなりません。

だがしかし、第一次世界大戦がはじまった当初、イギリスの作家D・H・ローレンスが、彼の母国イギリスをも巻き込んで、世界戦争が勃発したことで、彼の精神がいかに決定的打撃を受けたかについて、知人に宛てた書簡のなかで「戦争は私をだめにしてしまいました。それはあらゆる悲哀と希望の脇腹を貫く槍でした。……〔戦争勃発以来〕私の魂は、常に、墓のなかに横たわってきました。―死んではいません。だがひらたい石にふたをされ、屍となり、屍のように冷たくなっています・・・・・・」と告白したように、戦争は、戦争そのものとは直接かかわりを持たない私たちの精神をも「屍(しかばね)」と化し、墓のなかに閉じ込めてしまうものなのです。

ですが、新聞や雑誌、ラジオやテレビ、さらにはインターネットなどの情報媒体が、世界の隅々まで行き渡り、戦争がもたらす悲惨な現実を写した画像や映像、報道・解説記事が、ほとんど時差なしで私たちの非戦争的な日常的生活空間のなかに洪水のように流れ込んでくる現代社会にあっては、私たちの感性は戦争の本質を伝える悲惨な画像にも麻痺してしまい、今、現実に起っている悲劇が、何か別の世界での、フィクショナルな出来事のように思われ、無感動という本来あってはならない非人間的な心的空間に、私たちは閉じ込められてしまっているのではないか・・・・・・言い換えれば、ローレンスを苦しめたような、人間的な苦痛や絶望とは無縁な、非人間的な墓の中の「柩(ひつぎ)」に閉じ込められていながら、そのことの不幸に気が付かないで、日々をノウノウと無感動のままに生きているのではないか?……。

そうなのです、私たち自身もまたが、このような無感動な墓のなかにとどまり、外から入ってくる戦争の画像を、さながらコンピューター・ゲームでも見るように、楽しみ、時間をつぶしている限り、言い換えれば、D・H・ローレンスのような苦しみを自らの苦しみとし、私たちの閉ざされた精神の「柩」を打破しないかぎり、ウクライナとロシアの戦争は遠い彼方で行われている幻想的な戦争ゲームに過ぎず、そうである限り、私たちもまた墓のなかに閉じられたままなのです。

それでは、どうすれば、この閉ざされた「柩」を打破することが出来るのでしょうか? まず最初にしなければならないことは、今、現実に地球のはるか彼方で行われている戦争が、世界人類に対して何を教え、いかなる歴史的教訓をもたらしてくれているかを読み抜かなりません。そうなのです、いかに残虐で、悪逆非道なことであっても、それがこの地球上の人間世界で起こったものである限り、それは、私たち人間社会に対して何らかの教訓としての意味を持ち、私たちは、その意味を、「善」と「悪」との二つの光を当てて正確に読み取り、「悪」の教訓が二度と起こらないように、私たち自身の行動や思考法、さらには政治や社会の在り方を正していかなければならないのです。

(下に続く)
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第206回「9の日・9条・ハンスト・イン」実施の御案内(中)
〔上からの続き)

さてそれでは、今回のウクライナ―ロシア戦争が、私たちに教え示してくれた、人類の歴史に対する教訓と何か?…・・・。今、私に読み取れている人類の歴史に対する教訓を箇条書きに整理して書くと以下のようになります。

1. 国際間の紛争を戦争という手段によって解決することは、すでに非現実的で、不可能となってしまった。その意味で、戦争はジョン・レノンとオノ・ヨーコが歌ったように、「もう終わってしまった」のである。

2. アメリカやロシアのように、どれほど、軍事的かつ経済的に優越する強大国であっても、距離の遠近にかかわらず、弱小国を戦争という強硬手段にって、侵略・征服することはできなくなってしまった。

3. 何故なら、アメリカが、アジアや中近東の弱小国に戦争を仕掛けても、ロシアが当該弱小国に対して、軍事的かつ経済的支援を与え、弱小国はロシアから供与された武器を使って、ゲリラ的攻勢をアメリカ軍に仕掛けることで、ヴェトナム戦争やイラク、アフガン戦争の時のように、アメリカ軍は苦戦を強いられ、結局撤退することになるからである。

4. 逆に、ロシアが、今回のようにウクライナのような近隣国に戦争を仕掛けても、アメリカやイギリスなどの西側大国が軍事援助を与え、ウクライナ軍はそれをフルに活用してゲリラ的に戦うので、ロシアは結局撤退に追い込まれてしまうことになる。

5. ウクライナーロシア戦争を巡る、ロシアとアメリカとの関係を見ると、アメリカはウクライナ軍に対する大規模な軍事・経済支援ではロシアと対立することは辞さないが、だからと言って、核兵器を使ってまでして、自身がロシアとの全面的核戦争に突入する意思は持っていない。

6. それはロシアも同じで、ウクライナ戦争では二進も三進も行かない状況に追い込まれているにもかかわらず、ウクライナに対して核兵器を使ってまでして戦争に勝ちたいとは思っていない。なぜなら、万一核兵器を使用すると、アメリカが核兵器をウクライナに供与し、世界は全面的に核戦争に巻き込まれ、地球そのものの破滅を招きかねないことを、プ―チン大統領は好く弁えているからである。

7. ウクライナ―ロシア戦争で、ウクライナが全面的敗北を免れ、ロシアとの間に和平交渉がまとまれば、この戦争を最後に、戦争によって国際間の紛糾を解決しようという試みは、地球の上から消え、戦争の脅威に脅かされない恒久的、かつ平和的地球社会の実現に向けた道が開かれるかもしれない。なぜなら、アメリカもロシアも、核兵器も含めて圧倒的に優越する軍事大国の力を以てしても、アジアや中近東の弱小国を戦争によって屈服させることが不可能であることが、ウクライナ―ロシア戦争によって証明されてしまったからである。

(以下に続く)
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第206回「9の日・9条・ハンスト・イン」実施のお知らせ(下)
(上からの続き)

以上を踏まえて、アメリカのバイデン大統領と日本の岸田首相は二人三脚を組み、すでにウクライナとロシアが戦争終結に向けて話し合う可能性を求めて、動き出しつつある中国の習金平主席や、インドの女性大統領、トラウバディ・ムルムダイトウリョウとナランドラ・モディ首相をも巻き込んで、今こそ、戦争の終結に向けて和平交渉会議を開催すべく、ロシアのプーチン大統領とウクライナのベリンスキー大統領に対して、お互い意地を捨てて、虚心に交渉の場につくように説得すべきである。

その際に重要なことは、プーチン大統領の「非」を一方的に攻め立てることはやめて、「貴方の言い分も分かる。しかし、ここはウクライナ側の言い分にも耳を傾けて欲しい」とか、「貴方がたが、今回、ウクライナに戦争を仕掛けたことで、たくさんの命が失われ、傷つき、家を焼かれ、道路や橋を破壊され……と甚大な被害を受けた。それは大変悲しく、残念なことである。だがしかし、今回の戦争によって、戦争という手段によって国際間の紛争を解決することは不可能であるということが、歴史に対する証明として全世界的に認知され、その結果、地球上に初めて戦争のない恒久平和が実現する可能性が開かれることになった。その意味で、私たちは、貴方が、自ら大きな犠牲を払うことを覚悟したうえで、人類最後の戦争に踏み切ったことに深く感謝し、貴方の名が永遠に歴史に残ることになるものと、私たちは信じています」という形で、プーチン首相のメンツを立て、かつ半永久的に戦争のない、平和的世界の実現に向けて一歩を踏み出すよう励ます配慮も忘れてはならい。

最後に、ウクライナ―ロシア間の和平交渉会議をどこで開くかについてだが、私たちがかねてから主張してきたように、今から117年前、日露戦争の終結に向けて、日露間の和平交渉会議が、当時のアメリカ大統領ルーズベルトンの仲介で、アメリカ合衆国北東部のポーツマスで開かれたことにちなみ、バイデン大統領と岸田首相からの共同提案という形で、ポーツマスを講和会議の場所として提供する旨、申し出るべきでしょう。

以上の願いを込めて、私たちは、ウクライナ― ロシア間の講和交渉会議の一日も早い実現を期待して、9日の正午から「ハンストイン」に入る所存です。

2023年3月6日
ガンジーの会」代表:末延芳晴

*「ハンスト・イン」の参加方法については、本ホームページの「ハンスト参加申し込み」をご参照ください。

「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第205回「9の日・9条・ハンスト・イン」への実施と参加へのお願い(1)
日本と世界の未来のために九条を護りその基本精神を
世界に向けて実現していくべきだと考えるすべてのみなさまへ

地球温暖化による暖冬異変という言葉は、随分前から聞き慣れてきて、今では当たり前の言い回しになってしまったようですが、今年の冬はそういう言い方が通用しない感じで、英語で言う「テリブル」で「アンビリーバブル」な寒さで、とにかく「寒い!」、「寒い!」の冬が続いておりますが、皆さまお変わりなく、お過ごしでしょうか。

毎月恒例の「9の日・9条・ハンスト・イン」が近づいて参りました。205回目に当る今回の「ハンスト・イン」は、2月9日正午からスタートします。ふるって皆様の参加をお待ち致しております。

さて、ウクライナ戦争が起こってから、今月の24日で一年目を迎えることになります。まずは、この一年間で、戦争の犠牲となられて、命を落とされたウクライナとロシアの全ての兵士に哀悼の意を捧げると共に、戦火の犠牲となられ、身体を傷つけられ、家を焼かれ、田畑を爆破されたウクライナの一般市民の方々に対して、心よりお見舞い申し上げる次第です。

それにしても、なぜ国際戦争はなくならないのでしょうか。ヴェトナム戦争反対運動が最盛期だったころ、ニューヨークのタイムススクエアーの角のビルの屋上に、オノ・ヨーコさんのメッセージ・アート、「 WAR IS OVER, IF YOU WANT IT 」(戦争は終わります、もしあなたがたがそれを望むなら)と黒字で大きく書かれた看板が立てられてから、半世紀以上の歳月が流れましたが、果たして戦争は終わったのでしょうか。ヴェトナム戦争以降、世界で起こった主な戦争や国際・国内紛争は、ざっと数えただけでも87回も起こっています。

確かに、オノ・ヨーコさんが予言したように、ヴェトナム戦争は終結しました。オノ・ヨーコさんとジョン・レノンが、クリスマスのメッセージ・ソングに託して「 WAR IS OVER, IF YOU WANT IT 」をハーレムの子供たちと一緒に歌い、そのフレーズが書かれたメッセージが、世界中の主要都市のビルの屋上や壁に掲げられ、その結果、メッセージの中で呼びかけを受けた「あなたがた」が,ヴェトナム戦争、一日でも早い終結を望んだからこそ、それは実現したのです。

そして、私たちは、もう二度と戦争は起こらないと願い、平和な世界が続くことを祈りました。しかし、現実は大きく私たちの期待と希望を裏切り続け、ヴェトナム戦争以降、世界で起こった主な戦争と国際紛争の数は大きく増え続け、今回のウクライナ戦争を入れて、国際戦争や地域紛争を含めて、90回近くも戦争が起こっているのです。

だがそれにしても、世界中の「あなたがた」が、戦争の終結を願った結果、ヴェトナム戦争を終結させることが出来たのにもかかわらず、なぜ、それ以降もたえることなく戦争と国際紛争が起こり、数多くの人々が命を失ったり、身体に損傷を受けたり、家を焼かれ、学校を焼かれたりしなければならなかったのでしょうか?・・・・・・。

その理由として考えられるのは、世界の大多数の「あなたがた」が、戦争の永久終結を望んでいるにも関わらず、「戦争の終結」を望まない一部の階層の人たちがいて、彼らは、戦争を終結させることより、戦争を継続させることを望んでいるからなのです。そして、残念なことに、そうした人々は数としてはほんの一部であるにもかかわらず、時の大統領であったり、首相であったり、閣僚であったりするせいで、彼らの方が持つ政治的、経済的、社会的な発信力と影響力が、「戦争の終結」を望む大多数の「あなたがた」の希望や夢の力よりはるかに強く、大きい。そしてそのせいで、「戦争で解決する」という彼らの決断の方が、社会的、かつ政治的に説得力を持ち、結果、本来は「非戦派」であるはずの「あなたがた」の内のかなりの数の方々が、戦争支持派に寝返りを打ってしまっているというのが、悲しい現実であるわけです。

つまり、「戦争によって解決する」という、支配階層に属する人々が、「外敵の脅威」を過大に強調し、「あなたがた」に向けて、今にも外敵が攻めて来るから、「防衛」のための戦力を強化しなければいけないと、マスメディアを通じて危機感をあおる戦術を不断に展開してくるため、本来は「平和主義」であるはずの「あなたがた」までが、「戦争支持派」に逆転してしまっているということなのです。

(続く)
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第205回「9の日・9条・ハンスト・イン」への参加の呼びかけ(2)
(承前)

さてそれでは、「出来ることなら平和主義で行きたいけれども、イザというときには戦争に頼るしかない」と考えている人々に、「国際紛争を戦争で解決できる時代は終わった」というメッセージを受け容れさせるためにはどうすればいいのでしょうか? 難しい問題ですが、今、私の頭の中には、二つ答えがあります。

一つは、戦争をするか、しないかの決断を迫られた時に、一国の指導者は、ロシアのプーチン大統領がそうであったように、大統領の一存で戦争の道を選ぶことを避け、戦争をした場合に自国が失うかもしれないものと、戦争をしない場合に失うかもしれないものの大きさを冷静に比較した結果を国民の前に示したうえで、どちらが現実的選択であるかを、国民投票で国民に選ばせる。

もう一つは、世界的な歴史学者や軍事評論家、ジャーナリストなどの知的専門家を、日本国内に招聘し、「戦争と平和検証委員会」といった名称の国際組織を結成し、20世紀と21世紀において起こった世界的な戦争において、戦争という手段を取ったことによって、交戦国双方が「失ったもの」と「得たもの」の大きさを比較・検証し、その結果を世界に向けて公にすることで、いかに戦争という手段を取ることが、その国だけにとどまらず、世界に対して大きな損害をもたらすかを客観的に示すべく、岸田総理大臣を筆頭に、自民党は言うに及ばす、立憲民主党や維新の会、共産党などの野党も含めて、超党派で総力を挙げて取り組む。

以上、二点を踏まえたうえで、ロシアや中国、北朝鮮からの軍事的脅威に対抗するために、日本の防衛予算を大幅に引き上げるために必要な予算は、一般国民に対する増税で賄うという、岸田首相と自民党の身勝手なもくろみに断固反対の意思を表明するとともに、ウクライナ戦争の一日も早い終結を祈って、私たちは、来る2月9日正午より、205回目の24時間「ハンスト・イン」に入る所存です。

  ■ 第205回「9の日・9条・ハンスト・イン」実施要項■

1.日時:2023年2月9日(木)正午から、24時間ハンスト。
     *水と白湯は可。

2.参加方法:参加希望者は、下記の本会ホームページの「参加申込」のサイトに、2月9日正午までに、名前(ハンドルネームも可)、年代、都道府県名、簡単なコメントなどを書き込んで下さい。
    
3.参加表明:このハンスト・インの運動は、インターネットで意志表明をすることによって、他の参加者や全国で志を同じくする人々と励まし合い、九条を護る運動の輪を広げていくことが目的です。従ってなるべく事前に参加表明を書き込んで下さると、参加する方々が連帯感をもってスタートできて嬉しく思います。

4.終了報告:24時間のハンストが終了しましたら、終了報告を書きこんで下さい。これを怠るとあなたが自衛隊の海外派兵や9条の改悪・廃棄に反対してハンストを行なったことが誰にも伝わりません。あなた自身の意志を明確に表明し、あなたが終了報告を書き込んで初めて、ハンストという行為が政治的抗議行動になることをお忘れなく。

5.実施方法:初めて参加される方は、ハンスト上の注意や方法などホームペ─ジの「実施要項」を必ずお読みの上、ご参加下さい。また、24時間のハンストができるかどうか自信がなくても心配はいりません。まずはじめてみましょう。出来る人が、出来るところまでやる。それであなたの意志は十分に参加する人たちに伝わります。

6.その他 :パソコンを使えない方の分は、まとめ役の方が、一括して参加者名をご報告下さいますようお願いします。

◎参加に当たって、分からないことなどありましたら下記「ガンジーの会」のホーム・ページの「実施要項」のサイトをご参照ください。

2023年2月6日
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第204回「9の日・9条・ハンストイン」実施のお知らせ(1)
日本と世界の未来のために九条を護りその基本精神を
世界に向けて実現していくべきだと考えるすべてのみなさまへ

新年、明けましておめでとうございますと言いたいところですが、昨年2022年1月24日から、ロシア軍のウクライナ領土侵攻とともに始まったウクライナ戦争は、一向に終結の兆しが見えず、また3年前の2019年末から始まり世界を恐怖の海に巻き込んだコロナ感染禍も、昨日(1月4日)だけの国内感染者実数は245,997名で、その内死者は3,655人と、こちらの方も終息の目途はまったく立ちそうになく、2023年は、二重の暗雲に閉じ込められたままでのスタートとなってしまいました。

実は不思議なことに、私自身も、昨年の正月は病と共に始まり、大晦日も病と共に暮れる一年となってしまいました。昨年この時期、皆さまへの新年のご挨拶のなかで詳しく記したように、お節料理の残り物と頂いたウナギの押しずしをタラフク食べたところ、食べ合わせが悪かったせいか、夜寝ている間に胃腸の具合がおかしくなり、朝起きた所、下痢気味で、吐き気がするので、体温を計ったところ、39度近くあり、立っていてもめまいがして倒れそうになる。そこですぐにワイフの運転で近くの総合病院に入院し、精密検査を受けたところ、急性の胆嚢炎と糖尿病を併発しており、直ちに入院の必要ありとのこと。

医師の指示に従って、抗生薬とインシュリンを点滴で投与、糖尿病は直ぐに収まったものの、胆嚢炎の方は結局10日くらい入院して点滴をうけたことで、ようやく炎症症状が消えたため、一度退院して家庭で療養に務め、体調が復調するのを待って、3月の末に再入院し、約2センチ大の胆石を胆嚢ごとに切除。手術そのものは3時間程度でさほど手間はかからなかったのですが、身体にメスを入れて、内臓の一部を切り取ったことで、体力の消耗は著しく、結局、体力が元通りに回復するには半年以上もかかってしまい、夏が過ぎ、秋が来て、10月の末頃、ようやく元の調子に戻ってきた感じがして、ヤレヤレと一息入れ、来年春に刊行予定の単行本の仕事に本腰を入れて取り掛かろうとしたところ、今度は12月のクリスマス休暇の前に、再び体調を崩し、微熱が続き、咳が出て、喉が痛むので、もしかしたらと市販のオミクロン株の抗原検査キットを購入し、自分で鼻孔から検液を採取し、受け皿に入れてテストして見たところ、「陽性」反応が出てしまいました。

急遽、かかりつけの医師の診断を仰ぎ、その指示に従って、市販の口服薬を10種類位購入し、朝、昼、晩と三食ごとに服用する傍ら、自室のベッドで只ひたすら横になって、時間をやり過ごすこと、一週間余り、正月の三が日が明ける頃から、ようやく咳が抜け、体温も平熱に戻り、喉と鼻孔の痛みも消え、平常に戻ることが出来た次第で、一月九日の今年最初の「ハンスト・イン」にも無事に参加出来そうです。

さて、今年最初の「9の日・9条・ハンスト・イン」が近づいて参りました。204回目の当る今回の「ハンスト・イン」は、1月9日(火)正午からスタートします。

前回の203回目の「9の日・9条・ハンスト・イン」の実施に当たって、私たちは、ウクライナ戦争を一日でも早く終結させるために、日本政府は、今から117年まえ、時のアメリカ合衆国大統領のルーズベルトに呼び掛けて、アメリカ北東部の港町ポーツマスで、日露講和交渉会議を開くように要請。ルーズベルトは日本の意向を受けて、日ロ両国の全権大使がポーツマスに集結し、講和亜交渉を行うようにロシア側を説得、その結果、日露講和会議が実現し、戦争が終結した事実に鑑み、アメリカのバイデン大統領に呼び掛け、ポーツマスで、ロシア・ウクライナ講和会議の開催を呼びかけるべきであると提案しました。

こうした提案に対して、現実の世界では、ウクライナとロシアの兵士たちが、連日烈しい戦闘を繰返し、少なからぬ両軍の兵士が命を奪われ、傷を負い、民間人も巻き添えを食って犠牲となり、家や建物を破壊され……と国土が壊滅的に破壊されていく現実をまえにして、何をのん気なことを言っているのだと、思われた方も少なくないと思います。しかし、現実的な手段を弄して、戦闘行為を止めさせ、事態の打開を図る術(すべ)を持たない私たち日本人にとって出来ることは何なのかのか? そう考えて来て思い当ることは、かって100年以上も昔、圧倒的に優越するロシア軍に果敢に戦いを挑み、日本海海戦でバルチック艦隊を撃破し、旅順港攻防戦でロシア軍を撃破した日本が、そうであったように、アメリカのバイデン大統領に働きかけ、ロシアとウクライナ両国間の講和会議を呼びかけることくらいしか思いつかないというのが現状であることも確かなことです。

しかし、現実的には、岸田首相がそうした意味で奇想天外な外交交渉の場に乗り出す意志はほとんど持ち合わせておらず、現実的にやろうとしていることは、国会において衆参両院で自民+公明の連立与党が、3分の2以上の議席を確保していることで、岸田内閣に対する世論の支持は危険水域に迫っているにもかかわらず、当分の間選挙がない今なら、岸田政権は、何をやっても揺るぎないことをいいことにして、国会での審議もおろそかにしたまま、ロシアや中国、北朝鮮の軍事的侵攻の危機増大を理由に、このチャンスを活かして日本の国防力予算を大幅に増強し、あわよくば日本をアメリカやロシア、中国に次ぐ、世界第4位の軍事強大国に祭り上げようとしているのです。

しかし、こうしたロシアや中国、北朝鮮の軍事的圧力の増大を理由に、日本の軍事予算を大幅に増強させようという岸田首相や自民党内の防衛庁筋やタカ派系の国会議員の論理が、いかに現実を見ることなく、ある意味では、テレビ等のマスメディアと結託して作り上げられた人為的、かつ作為的な危機幻想意識に基づく恐怖心によるものであるかは、ウクライナ戦争の現実を見れば明らかなことです。

(続く)
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第204回「9の日・9条・ハンストイン」実施のお知らせ(2)
(承前)

さて、今年最初の「9の日・9条・ハンスト・イン」が近づいて参りました。204回目の当る今回の「ハンスト・イン」は、1月9日(火)正午からスタートします。

前回の203回目の「9の日・9条・ハンスト・イン」の実施に当たって、私たちは、ウクライナ戦争を一日でも早く終結させるために、日本政府は、今から117年まえ、時のアメリカ合衆国大統領のルーズベルトに呼び掛けて、アメリカ北東部の港町ポーツマスで、日露講和交渉会議を開くように要請。ルーズベルトは日本の意向を受けて、日ロ両国の全権大使がポーツマスに集結し、講和亜交渉を行うようにロシア側を説得、その結果、日露講和会議が実現し、戦争が終結した事実に鑑み、アメリカのバイデン大統領に呼び掛け、ポーツマスで、ロシア・ウクライナ講和会議の開催を呼びかけるべきであると提案しました。

こうした提案に対して、現実の世界では、ウクライナとロシアの兵士たちが、連日烈しい戦闘を繰返し、少なからぬ両軍の兵士が命を奪われ、傷を負い、民間人も巻き添えを食って犠牲となり、家や建物を破壊され……と国土が壊滅的に破壊されていく現実をまえにして、何をのん気なことを言っているのだと、思われた方も少なくないと思います。しかし、現実的な手段を弄して、戦闘行為を止めさせ、事態の打開を図る術(すべ)を持たない私たち日本人にとって出来ることは何なのかのか? そう考えて来て思い当ることは、かって100年以上も昔、圧倒的に優越するロシア軍に果敢に戦いを挑み、日本海海戦でバルチック艦隊を撃破し、旅順港攻防戦でロシア軍を撃破した日本が、そうであったように、アメリカのバイデン大統領に働きかけ、ロシアとウクライナ両国間の講和会議を呼びかけることくらいしか思いつかないというのが現状であることも確かなことです。

しかし、現実的には、岸田首相がそうした意味で奇想天外な外交交渉の場に乗り出す意志はほとんど持ち合わせておらず、現実的にやろうとしていることは、国会において衆参両院で自民+公明の連立与党が、3分の2以上の議席を確保していることで、岸田内閣に対する世論の支持は危険水域に迫っているにもかかわらず、当分の間選挙がない今なら、岸田政権は、何をやっても揺るぎないことをいいことにして、国会での審議もおろそかにしたまま、ロシアや中国、北朝鮮の軍事的侵攻の危機増大を理由に、このチャンスを活かして日本の国防力予算を大幅に増強し、あわよくば日本をアメリカやロシア、中国に次ぐ、世界第4位の軍事強大国に祭り上げようとしているのです。

しかし、こうしたロシアや中国、北朝鮮の軍事的圧力の増大を理由に、日本の軍事予算を大幅に増強させようという岸田首相や自民党内の防衛庁筋やタカ派系の国会議員の論理が、いかに現実を見ることなく、ある意味では、テレビ等のマスメディアと結託して作り上げられた人為的、かつ作為的な危機幻想意識に基づく恐怖心によるものであるかは、ウクライナ戦争の現実を見れば明らかなことです。

さてそれでは、ロシアや中国、北朝鮮の軍事的脅威の増大を理由に、日本の防衛力の増大を図らなければならないという理屈が、なぜ理不尽であるのか、その理由を以下に記しておきたく思います。

(続く)