「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第221回「9の日・9条・ハンスト・イン」実施のお知らせ(1)
日本と世界の未来のために九条を護り
その基本精神を世界に向けて実現していくべきだと考えるすべての皆さまへ!

毎月9日恒例の「9の日・9条・ハンスト・イン」が近づいて参りましたので、お知らせいたします。
221回目を迎える今回の「ハンスト・イン」は、6月9日(日)正午からスタートします。「二度と戦争は起こさない」という、79年前の世界人類の共同理念、あるいは祈念の象徴として成立した、人類史上初の日本の「平和憲法」は、世界人類のレガシーとして守り通さなければならない宝物と思われる方々の参加を、心よりお待ち致しております。

毎月一回「9日」の日を「9の日」と定め、「平和憲法=九条」を守り通すために、「ハンスト・イン」を20年もの長きにわたって続けて来た理由とそのことの意義について、人類初の「歴史への証言」行為という視点から意義づけ、その上で、私たちの「証言行為」に対する見返りとして、世界人類の共同意志と思念の反映としての「歴史」は、今、安倍政治に象徴される「政治の私物化」と憲法第九条の廃棄を実質的目的とする悪性腫瘍とも言うべき、日本を再び戦前の大日本帝国に倣った軍国主義国家に再生させるべきだという、時代錯誤も甚だしい自民党の「宿願」を「悪魔のたくらみ」として否定し、日本の政治が真に民主的で平和主義的な憲法に立ち返る道を用意してくれようとしているように見えます。

さてそれなら・なぜそう見えるのか……、具体的な例証を挙げるとすると、自民党の私権至上主義の象徴と言ってもいいパーティ券の売り上げ利益のキックバックの実態が次々と暴露された結果、私的利益追求組織と化してしまった自民党の派閥の解消に止まらず、自民党のそのものが解体の危機に追い込まれてしまっているように見受けられます。さらに加えて、政治資金規正法案の作成に向けて真摯に取り組もうとしない岸田首相や自民党に対する世論の支持率は大幅に下落。最近の衆議院補欠選挙や静岡県知事選挙など地方自治体の首長選挙における自民党の相次ぐ敗退などなど、このまま自民党に対する逆風がますます吹き募り、自民党の地盤沈下が進み、立憲民主党への支持率が大幅に上昇し続けて行けば、近い将来政権交代が実現し、立憲民主党を中心とした野党連合政権が誕生し、立憲民主主義と平和主義を国是とする、日本再建政権が夢でなく現実化する可能性が、具体化して来ていると言っていいでしょう。

ただしかし、私たちが望む「日本再建政権」を実現させるためには、どうしても勝ち抜かなければならない、天下分け目の関ヶ原の戦いが、間近に控えていることも忘れてはなりません。すなわち、7月7日に投開票が行われる東京都知事選挙において、5月27日に東京都知事選に出馬宣言した蓮舫氏がいみじくも指摘しているように、蓮舫氏が間違いなく小池都知事に勝つという鉄壁の野党連合を築き上げなければならないということ。しかし、そうは言っても鉄壁の野党連合」を構築することは、口で言うほど容易な事ではありません。

(後に続く)
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第221回「9の日・9条・ハンスト・イン」実施のお知らせ(2)
(承前)

なぜなら、立憲民主党が、政権交代を可能にする「野党連合」を構築するうえで、不可欠の存在である日本共産党との連合の必要性を正面から声高に主張すればするほど、それは必ず自民党内の右派や読売新聞や産経新聞等の右系の新聞や民放テレビ局、さらには連合やネット右派から、「日本共産党は暴力革命を否定していない危険な政党である」などとする、ネガティブ・キャンペーンが事あるごとに声高に喧伝され、一般国民はそうしたデマゴーグにまどわされ、「日本共産党の『アカ』の体質は戦前から変わってない」などという、「共産党危険政党論」がメディアを通してまき散らされ、一般国民はそれをやすやすと信じ込んでしまう。そしてその結果、立憲+共産党の「野党共闘体制」を忌避し、野党共闘は不毛なまま終わってしまうという理不尽なことが、これまでに何度繰り返されてきたことでしょう。そして、そうしたデマゴーグに惑わされやすい日本国民は、共産党は未だに公安調査庁から危険視され、監視されている、危険な「アカ」だと思い込まされ、「立憲+共産党」を中核とする「野党連合」は、腰砕けにおわってしまうということがこれまでに何度繰返されてきたことでしょう。

しかも、一層厄介なことに、このような共産党への忌避感情は右系メディアや一般市民だけでなく、立憲民主党の支援団体である連合の内部にも根強くあり続け、すでによく知られているように、連合の芳野友子代表は、国政選挙だけでなく、事あるごとに共産党批判を繰返し、もし立憲民主党が共産党と連合体制を組むなら、立憲民主党からの立候補者は支援しないとことを公然と口にし、事実、それによって、立憲民主党が、衆参両院の国政選挙において苦戦を強いられ、それが結果として、自民党による衆参両院における圧倒的議席の独占と私権政治の横行を許してきてしまったことは、記憶に新しいところです。

さてそうであるならば、「日本共産党はアカだ」とか、「暴力革命を否定していない危険な政党だ」とか言ったデマゴーグを、国民一般の心から一掃させるにはどうすればいいのか? 私たちは、具体的に以下の方策があり得ると考えています。

1立憲民主党と共産党は、来るべき都知事選が展開される中で、連合の芳野会長が再び、「共産党アカ論」を唱え、「立憲民主党が共産党と共闘体制を組むならば、連合としては立憲民主党を支持することを見合わせる」などと、「共産党アカ論」を展開するならば、直ちに共産党はなぜ「アカ」であり、「暴力革命をいまだに肯定している危険な政党である」かについて、しっかりした証拠を以て説明することを求めるべきである。
2さらにまた、立憲民主党と共産党が、政権交代を実現させるためには、立憲民主党と共産党が共闘することが絶対に不可欠であるにもかかわらず、なぜ連合がそれに反対するのか、十分な根拠に基づいて説明することを求めるべきである。
3. そのうえで、立憲民主党と共産党の代表、それに芳野連合会長の三者を招き、「共産党アカ論の是非について公開討論会を開き、その模様を民放テレビやネット媒体を通して同時中継という形で、全国民が視聴できる機会を設ける。
4.共産党は法的に認められた合法的政党であるにも関わらず、なぜ「危険団体」として公安調査庁に監視されなければならないのか、立憲民主党と共産党は、国会の場で岸田首相に説明を求めると同時に、公安調査庁に対しても質問状を提出する。同時に、返答がない場合、あるいは納得のいく返答がなされない場合は、検察庁に刑事訴訟を起こす。

以上述べてきたように、今回の都知事選挙で、小池現都知事が再選されるか、蓮舫・立憲民主党代表代行が勝利するかは、その後に予想される衆議院選挙で政権交代が実現するか否かを決めるうえで、決定的に重要なカギとなります。そうであれば、蓮舫氏は、どのような選挙戦略・戦術を立てて、今後の選挙戦を戦えばいいのか? 私たちは、以下の戦略と戦術を立てて戦うことを求めたく思います。

【後に続く)
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第221回「9の日・9条・ハンスト・イン」実施のお知らせ(3)
(【2】からの続き)

1.「小池都政のリセット」の旗をかざして、選挙戦を戦い抜く。

2.前回及び前々回の都知事選挙で、反自民の旗印を掲げて勝利し、都知事に就任したにもかかわらず、 現在の都政を見てみると、小池知事は自民党にべったり癒着してしまっているように見える。これは都民に対する裏切りに他ならないことを指摘し、強く批判する。

3.これまでに小池都知事が掲げた 「都道の電柱ゼロ化」や「満員電車ゼロ」、「介護離職ゼロ」など、七つの公約が全く達成されていない事実を挙げて、 「これは都民に対する裏切りではないかと追及する。

4.非常に身勝手で、恣意的な人事で、有能な職員を閑職につけたりして、都庁内の士気が大きく低下した結果、都庁内に大きな閉塞感と停滞感が産み出されている現実を指摘し、東京都政が、小池知事の私的感情や思惑で行われ、それがそうしたネガティブな空気を産み出す原因になっていることを、厳しく指摘し、小池知事の責任を追及する。

5.東京都の人工的な都市開発が極限まで達し、一般都民のための生活空間がほとんど失われようとしているにも関わらず、極めて時代遅れな都市内再活性化計画に固執していることの時代錯誤性を厳しく批判する。

6.小池都知事の学歴疑惑が再び大きな問題となっているが、小池都知事は、未だに一度も納得のいく説明を行なっていない。特定の外国勢力(具体的にはエジプト)に弱みを握られている小池都知事に、これ以上都政を委ねることは、日本国家の安全性を担保する上で、極めて危険であると言わざるを得ない。

7.最後に、蓮舫候補が都知事選挙をフルに戦い抜く上で、障害になるものとして、留意しておかなければならないのは、同氏の二重国籍問題がぶり返され、ネットの上で、大々的にネガティブ・キャンペーンが繰り広げられかねないのではないかという危惧です。現に、蓮舫氏が出馬宣言を行った日から二日後の5月29日現在でも、ネット空間では、同氏の二重国籍問題を疑問視する投稿が氾濫しており、以下のよう理不尽で、不条理な蓮舫氏を誹謗・中傷する、心ないコメントが溢れ返っています。

*辞めてください(´・ω・`)この人が当選したら 世界に恥を晒すようなもの。 ありえない。
*蓮舫とかもっとだめだろ 中国人だろ
*中国人だめでしょ
*学歴詐称と二重国籍の醜い争い。
*タヌキvsキツネ どっちが勝っても利するのは中国という茶番劇
*蓮舫氏の無所属=立憲+共産+市民連合ですよ。感心することではない。
*「きつね」と「たぬき」の化かし合い。  これが 日本の首都の知事選?

この様な理不尽、かつ心ないコメントに対して、蓮舫氏は、「私は、台湾人の父親と日本人の母親との間に台湾で生れ育ち、中学生の時に、生活の場を日本に移し、日本の高等学校と大学を卒業して来ました。そして、2018年には正規に日本の国籍を取得したわけですが、台湾から日本国籍に切替える過程で、いくつかトラブルが発生し、そのため「二重国籍ではないか」などと、疑惑と批判を受けたわけです。ただしそのことについては、すでに事実関係を公にし、2018年に日本国籍を取得することで、決着が付いているはずです」とはっきりと国民に対して言明しています。

というわけで、蓮舫氏の国籍問題を小池都知事の学歴詐称問題と同列に論じ、批判することは、不公平で理不尽であると言わざるを得ないわけで、蓮舫氏側は、選挙戦が始まる前に、ネトウヨたちの無責任な批判・中傷に対して、「根拠のない誹謗中傷はやめてほしい旨、はっきりと釘をさしておくべきでしょう。

以上を踏まえた上で、私たちは、来る東京都知事選挙において、蓮舫氏が間違いなく勝利することを確信して、6月9日の正午から、221回目の「9の日9条ハンスト・イン」に参加する所存ですね。歪み切った都庁政治の改革のために新知事が勝利し、結果としてそれが日本の民主主義と日本政治の抜本的変革につながることを望む、市民の皆様の参加を心よりお待ち申し上げております。
          
2024年6月1日  「ガンジーの会」代表:末延芳晴
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第220回「9の日・9条・ハンスト・イン」実施のお知らせ(上)
日本と世界の未来のために九条を護りその基本精神を世界に
向けて実現していくべきだと考えるすべてのみなさまへ

真っ青な五月晴れの空の下、吹く風に若葉がキラキラと輝き、きらめく今日この頃、皆さまお変わりなく、ご健勝にお過ごしのことと思います。

毎月恒例の「9の日・9条・ハンスト・イン」の日が近づいて参りました。

第225回目に当る今回の「ハンスト・イン」は、5月9日(木)正午からスタートします。「平和憲法」の象徴たる「第九条」を守り通すことは、世界人類に対して私たち日本人が負わねばならない、約束であり、責務であると思われる皆様方の参加を、心よりお待ちする次第です。

さて、今回の「ハンスト・イン」に参加するに当たって、私たちは、立憲民主党を中核とする護憲野党の共闘体制が、4月28日に行われた衆院補欠選挙において、立憲民主党と共産党による野党共闘体制が勝利を収めた結果を受けて、7月20日に予定されている東京都知事選挙においても、自民党、さらには都民ファーストや維新の会に対して、圧倒的勝利をおさめ、そしてその勢いを駆って、近い将来予測されている衆議院総選挙においても、自民党に勝利し、過半数以上の議席を獲得し、心ある護憲派市民の悲願でもある政権交代を実現させるべく、以下の項目にわたる日本の「平和主義と立憲民主主義再生プラン」を策定し、国民の前に公示し、そのうえで勇猛果敢にそれぞれの課題の実現にまい進することを求めて、24時間の「ハンスト・イン」に参加する所存です。

(続く)
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第220回「9の日・9条・ハンスト・イン」実施のお知らせ(中)
(承前)

【日本の平和主義と民主主義を再生させるためのプログラム】
立憲民主党と共産党、社会民主党などの護憲野党連合は、以下の五項目に及ぶ政策目標を掲げ、来る衆議院選挙において自民党に勝利し、政権交代を実現させるべく、それぞれの成立に向けて全力を傾けることを国民各層に対して誓約することを望みます。

(1)自民党改憲案は、中国や北朝鮮などの近隣諸国を刺激し、日本に対す軍事的脅威を増大させるだけなので、半永久的に封印する。

(2)そのうえで、日本を取り巻く国際環境において、日本の安全性をいかに確保するかを審議する有識者会議を内閣内に設置し、そこでの議論の成果を踏まえて、総理大臣、あるいは総理特使を中国や北朝鮮に派遣し、三国間の恒久的平和確保のために何をすべきかを、お互いに虚心に胸襟を開いて議論する。

(3)中国や北朝鮮の軍事的脅威を言い募り、日本の防衛力の強化を声高に主張する自民党内の右派や在野の自民党と言ってもいい維の会の人々面々、ひいては防衛省や自衛隊内部の幹部、さらには在野の右翼的言論人や右派系の新聞・テレビの多くは、中国や北朝鮮の脅威、さらには台湾有事の脅威を声高に主張することで、防衛予算を大幅に引き上げ、もって自らの利益を諮ろうという野心に駆られていることを、広く国民に知らせるべく、努力する必要がある。

(4)国会内における国会議員による私的利益優先行為の弊害を食い止めるために、議員間の世襲行為は原則的に認めない。そのため、国会議員である父親や母親が逝去した場合、父親や母親の遺産を相続しても、それを選挙資金に充てて、立候補することは許されない。また、親族の選挙地盤を継承することも認められない。

(5) 国会議員の給与や文書交通費などの様々な待遇が、欧米先進国の国会議員の待遇と比べて妥当かどうかを調査・検討する第三者委員会を国会内に設置し、そこでの調査や審議を踏まえたうえで、不必要な手当ては廃止し、必要なものについては、妥当な額に修正する。

(6)特定の政党や国会議員に対する企業団改憲献金の廃止。ただし、国会の機能のより一層の改善のために、企業が国会に献金することは、禁止の対象とはならない。

(7)政策機密費の使途の公開に関して、例えば3年後、あるいは5年後に、国民に対して公表することを義務付ける。

(8)国会議員の会計処理責任者による収支の不記載などが発覚した場合、国会議員は会計責任者と共に連帯責任を負わなければならない。

(9)イギリスなどの欧米先進国の例に倣って、健全な国会運営を担保するため、与党に対する対抗勢力として、野党の健全な成長・発展を促すために、野党に資金的援助を与える法案を成立させる。

(10)来るべき衆議院総選挙を迎えるに当たって、立憲民主党は、平和憲法と民主主義を遵守し、国民の幸福と安全と福祉のために戦うことを約束できる野党とは、共産党や維新の会共々共闘することやぶさかではなく、総選挙を前にして、自民党政治の打倒に向けて、「平和的民主義国家日本再建のための野党連合国民大会」を開き、野党共闘体制を確立し、自民党政治を終わらせることの意義を、広く国民に伝える努力をする。

(11)日本共産党は、未だに多くの国民が共産党を「アカ」呼ばわりし、[暴力革命]を辞さない危険な政治団体として恐れ、敬遠している現実に鑑み、いついかなる状況においても、暴力革命によって政権を獲得するようなことは絶対にしないことを、国民に確約すべきである。

(12)さらにそのうえで、共産党を「破壊活動防止法」に基づく調査対象団体として指定し、監視体制を敷いている警視庁に対して、指定から外すことを求めるべきである。

以上、12項目に及ぶ、「平和的民主主義国家・日本再生プログラム」を、立憲民主党と共産党などの護憲野党は、国民の前に堂々と掲げ、来るべき総選挙での勝利に向けて、全力で戦うことを私たちは強く期待する次第です。

ところで、21世紀に入り、国民的人気の高い小泉純一郎元首相が、大方の国民と野党の反対を押し切って、自衛隊を強引にイラクに派遣し、結果的に平和主義的/非戦国家としての日本の象徴たる「憲法第九条」の基本精神を踏みにじり、日本をしてアメリカの要請に基づいて、日本の軍隊をいつ、どこに向けてでも海外に派遣し戦闘行為に参加できる道を開いてしまいました。

それは、過去の悲惨な戦争体験を踏まえて、二度と戦争をしてはならないという日本国民の痛切な反省と決意を踏みにじるものであり、また同時に第二次世界大戦以降、半世紀以上の長きに亘って、「憲法第九条」の理念に基づいて、「非戦」の使命と理念を貫いてきた日本国民の深い反省と決意を踏みにじるものであり、同時にまた「平和的非戦国家」としての日本の、世界人類に対する裏切り行為でもあったわけです。

さらにまた、小泉元首相の独断による自衛隊のイラク派遣は、「憲法第九条」に象徴される「非戦=平和主義」こそが、日本の進むべき道である」と信じてきた多くの日本人のみならず、「非戦」と「平和」主義」のシンボルとして「憲法第九条」の理念に則って、未来において「全地球的平和共同体」を実現していこうという、世界人類の希望と祈念を打ち砕くものでありました

(続く)
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第220回「9の日・9条・ハンスト・イン」実施のお知らせ(下)
(承前)

さらにまた私たちにとって不幸だったのは、小泉元首相以上に、タカ派であり、交戦権を認めない日本国憲法は「恥ずかしい憲法だ」と言ってはばからない安倍晋三元首相が、2回に及ぶ衆参両院選挙において、いずれも3分の2以上の議席を獲得し、小泉首相の後を継いで、二期連続して総理大臣の座に着き、九条を廃棄し、自衛隊を日本の防衛のために不可欠な戦力と位置づけ、防衛庁を防衛省に格上げし、中国や北朝鮮の軍事的脅威に対抗するため、さらには台湾有事に備えてという大義名分を掲げて、防衛予算を年を追って増大させるかたわら、緊急事態法案を国会での十分な議論を経ないまま、数の力を頼りに、強引に成立させたりした結果、軍事力を背景とした強権的支配政治が、日本の国内政治の場でもまかり通るようになってしまいました。

そしてその結果、立法府と行政府と司法府による三権分立という、民主主義の根本原則が失なわれ、権力の頂点に立つ安倍首相の意向を覗い、忖度する形で、政治的決定がなされる、つまり安倍首相や自民党の私的利益追求が、当たり前のこととして定番化してしまいました。民主主義の原則を損なう私権政治は、現岸田政権においても引き継がれ、日本の原則たる立憲民主主義は、有名無実なものに堕してしまうことになってしまいました。

私たちは、こうした日本の政治の、行き過ぎた右傾化、軍国主義化、私権優先主義化に対して、「これではいけない。日本の将来を危うくするものだ」という危機感に駆られて、毎月一回の「ハンスト・イン」を続けてきたわけですが、正直に言って、こんなことをしても、結局は自民党の改憲案は、国民投票にかけられ、改憲賛成票が過半数を占め、自衛隊を正規の軍隊として認めた自民党の改憲案が「新憲法」として認められ、私たちは敗北に追いやられるのではないかという、不安に囚われて来たわけです。

ですが、ここであきらめてはダメだという思いに駆られて、くじけそうになる気持ちを振るい立たせて、私たちは、ここまで「ハンスト・イン」を続けてきたわけですが、それでも、一昨年の夏、安倍首相が暗殺されて以降、安倍元首相を頂点とする自民党内のヒエラルキー体制が音を立てて崩れ始め、あれほど日本社会を騒がせてきた改憲騒動は一気に鳴りを潜め、代わって、安倍体制の下で横行していた、自民党内の政治資金の管理を巡る不正疑惑が表ざたにされ、不十分とは言え、安倍派の国会議員を中心に処罰が行われ、安倍派は解体。結果、自民党の改憲案は宙ぶらりんの状態に置かれ、あれ程燃え盛っていた自民党内の改憲意欲は、急速に鳴りを潜めてしまったように見受けられます。

このように、安倍元首相の暗殺事件以降の、政治の流れというか、道行を冷静に見て行くと、そこに見えてくるのは、前回、及び前々回の「ハンスト・イン」の「参加呼掛け文」の中で記したように、私たちが「歴史への証言」として、20年近く「ハンスト・イン」を続けてきたことに対する、「歴史の意志」の表現として、安倍元首相をリーダーとする自民党の改憲攻勢は、安倍元首相というリーダーを失ったことで、空中分解を余儀なくされたということ。つまり、「歴史」は、自民党の改憲プログラムの中断、あるいは挫折という形で、私たちの「証言行為」に対して答えてくれたということなのです。

その意味で、私たちは間違っていなかったと、断言してもいいでしょう。そのことの意味をしっかりと噛みしめて、私たちは、来る5月9日の正午からの、220回目の「ハンスト・イン」に参加する所存です。主旨をご理解いただき、尚もう一押しも二押しも、反憲法・軍国主義化への流れを押し返すために、多くの皆さまのご参加を期待しております。

あなたも「歴史に対する証言者」として、「ハンスト・イン」に参加しませんか!

2024年4月29日
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第218回「9の日・9条・ハンスト・イン」実施のお知らせ(上)
日本と世界の未来のために九条を護りその基本精神を世界に向けて実現していくべきだと考えるすべてのみなさまへ

ようやく日中の日射しが明るく、春めいてきた3月雛の節句過ぎの今日この頃、皆さま心健やかにお過ごしのことと、記したいところですが、現実の世界を見てみると、ウクライナ戦争は、ロシア軍がウクライナ国境を越えて、無謀・不条理な侵攻を初めて、二年が経ったのにもかかわらず、一向に停戦・和平に向けた動きは見えてきません。

またイスラエル軍の常軌を逸したガザ地区への空爆攻撃によって、多くの子供やお年寄り、さらには3万人を越える一般市民が命を奪われ、難民キャンプでは、多くの人々が水や食料、医薬品不足に苦しめられているにも関わらず、イスラエルの首相ネタニエフ首相は、「正当防衛」を理由に、無防備なパレスチナ難民に対する、残虐非道な虐殺の手を緩める気配は一向に見せておりません。

一方、国内政治に目を転じてみますと、国会では、自民党のキックバック問題で、安倍派のリーダーを中心に、「政倫審」の場で、立憲民主党や共産党などの野党議員を中心に、喚問が行われていますが、パーティ券売上収益の国会議員へのキックバック問題では、出席した安倍派のリーダーは一様に、「すべては会計責任者がやったことで、自分は何も知らない」と、言い逃れをして、その場を言い繕うとするばかりで、問題の真相は一向に見えてこず、私たちはイライラを募らせるばかりです。

こうした無残と言うべきか、あまりにも情けなく、見るに堪えない現下の政治の現実を前にして、毎月一回の「24時間ハンガー・ストライキ」による抗議行動が、どれほど意味があるか、疑問に思われ、「ハンスト・イン」参加をためらわれておられる方も少なくないと思います。ですが、前回217回目の「9の日・9条・ハンスト・イン」の実施の案内と思い、「参加呼び掛け文」に記しましたように、そこであきらめてしまっては、何も始まらない。私たちは、この醜悪、理不尽な現実世界に対して、「これではいけない!」と、「歴史」に対する「証言」として、「24時間のハンガー・ストライキ」をスタートさせ、結果、今に至るまで20年の長きに亘って、定期的に断食を行ってきたわけです。

こうした私たちの「証言行為」に対して、そんなことをしても無駄だ」とか「ちっぽけな自己満足」に過ぎないという、批判や嘲笑が投げつけられてきたわけですが、私たちは、このような一見無駄とも思える自己犠牲的抗議運動を20年間続けてきたことで、いや別の言い方をすれば、続けてきたからこそ、はっきり見えてきた「歴史の意志」というものがあることを、今、初めて発見し、辛く、悲しいこと、怒りに駆られたことも沢山あったけど、あきらめずに
「ハンスト」を続けて来てよかったという思いに浸っていることも確かなことです。

(中に続く)
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第218回「9の日・9条・ハンスト・イン」実施のお知らせ(中)
(承前)

さらに加えて、無視してならないのは、今、国会で進められている政治倫理調査会で明らかにされているように、私的利益最優先を掲げ、安部首相への「「忖度政治」を支えて来た自民党内安部派幹部による、パーティ券の売り上げ利益のキックバックを巡る,さまざまな悪行が次々と明らかにされ、自民党内の権力力学が、脱安倍体制志向へと決定的に覆った今こそ、私たちは、自民党内の安倍独占体制が、音を立てて崩壊していく現場に立ち会っているのだという認識を新たにし、そのうえで民意主体の立憲民主主義を徹底的に、否定し、排除しようとしてきた悪夢の安倍絶対統治体制を、今こそ完全打破し、真の立憲民主主義に則った、民意主体の政治を、早急に確立しなければならないところに、私たちは立ち合っていることが、「歴史の意志」として明らかにされてきているということなのです。

このように、旧態然たる自民党の私権優先政治体制が、音を立てて崩れようとする現実を前にして、明らかに見えてきたことは、「歴史に対する証言」行為としての「ハンガー・ストライキを20年間続けて来た私たちに対する応答として、「歴史」は、今、「歴史の意志」という形で、私たちに、何かを語り掛けようとしているのではないでしょうか・・・・・・

それでは、20年間、「ハンガー・ストライキ」を続けてきたことで、ようやく見えて来た「歴史の意志」とは何なのか?……それは、ウクライナ戦争やイスラエルの不条理、残虐なパレスチナ・ガザ地区への爆撃行為が証明しているように、「戦争によって得るものは、戦争をしないことによって失うものより遥かに少ない」という事実を、最も残虐な形で証明しているのではないか?……。そして、もう一つ、それにもかかわらず、人類は戦争を繰り返し、これから先も地域戦争が繰り返され、少なからぬ兵士や一般市民の命が奪われていくかもしれない。……しかしそれでも、「歴史の意志」は、「もう戦争は嫌だ!」という世界人類の共同願望を反映して、「反戦・非戦」の方向を志向しているように見えるということ、そしてその歴史の意志」に応える形で、20年間続いてきたのが、私たち「ガンジーの会」の「ハンスト・リレー」だったのです。

どういうことかと言いますと、ウクライナ戦争の例を見れば明らかなように、ソ連とアメリカやイギリスを中核とするNATO連合は、この戦争が、核兵器の使用をきっかけに、第三次世界大戦に発展し、結果として地球を破滅に追い込む「愚」だけは避けなければならないという最低限の理性は持ち合わせているように見えるということです。

(下に続く)
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第218回「9の日・9条・ハンスト・イン」実施のお知らせ(下)
(承前)

第二に、「歴史の意志として」、20年間、故安倍晋三首相を中核とする、自民党内の右派・改憲派が、統一教会のバックアップを受けて、憲法第九条の廃棄を目的とする改憲攻勢を、猛烈な勢いで仕掛けてくる中、自民党の改憲案の発議に必要とされる、衆参両院における議席の3分の2以上の議席を自民党が確保した結果、防衛庁は防衛省に格上げされ、機密保護法案は国会の衆参両院で強硬採決され、防衛予算は大幅に増額されるなどなど、戦争国家として日本が軍事体制を、日々強化させてきたものの、そうした表面的な武装強化とは裏腹に、大方の国民は九条の廃棄に反対し、国会での憲法審議会での改憲論議は足踏み状態が続いてきたことで、大方の日本国民が九条廃棄を目的とした自民党の改憲案に反対していることが、歴史的に証明されてしまったのです。

さらに、決定的だったのは、改憲派の急先鋒であった故安倍首相が、2022年の7月8日、選挙演説中に、世界救世教に反対感情を募らせていた青年によって、射殺されたことで、自民党内の改憲勢力の中核が失われてしまったこと。そしてこのショッキングな事件によって、いわゆる安倍政治の実態が、民主主義とは全く裏腹の、安倍首相個人の利益、あるいは野望実現のための「忖度」政治であり、安倍政治の実態というものがいかに、自民党内の国会議員、さらにはその下の地方議会議員やその支援者たちの、私的利権追求者たちによって、支えられたものであったかが、白日の下にさらけ出されてしまいました。

そしてこうした現実を前にして、「歴史の意志」として明らかに見えてきたことは、日本人民が、憲法第九条が高らかに宣言した「非戦・平和主義」と民意優先の「立憲民主主義」を国是として、私たち日本人は力を合わせて、これから先未来永劫に渡って、憲法第九条の「 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、@国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は 武力の行使は、2国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 A 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の4戦力は、これを保持しない。 国の交戦権は、これを認めない。 」という宣言に則り、世界平和の実現のために力を尽くさなければならないという自覚を、日々深めつつあることなのです。

私たちは、20年に及ぶ「ハンスト」運動を続けることによって、世界の宝たる「九条」を守るために、ささやかではあるものの、戦い続けてきた日本人が何人かはいたことを、「歴史に対する証明行為」として続けてきました。

そして今、私たちの「歴史に対する証言行為」への答えとして、「歴史」は、ということは「日本国民」は、「九条を守れ!」という「教訓」を、私たちに残してくれた。そのことを、私たちは、何より嬉しく、誇りに思うものであります。

最後に、さてそれでは、「九条を守れ」という歴史の「意志」を実現するためには、現実期に何をすればいいのか? この点については、私たちの考えをまとめ、「ガンジーの会よりの緊急提案」として、近く「ガンジーの会」ホームページに掲載する予定ですので、是非お読みになってください。

以上を踏まえたうえで、私たちは、来る3月9日の正午から、24時間の「ハンスト・イン」に参加する所存です。私たちと同じように、人類社会が永遠に平和の裡に共存してくためには、「絶対に戦争という手段に頼ってはならない」という、「歴史の意志」を、心の深いところで受け止め、「歴史への証言者」として「ハンスト・イン」に参加したく思う方々の参加を、心よりお待ち申し上げております。

 2024年3月6日
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第217回「9の日・9条・ハンスト・イン」実施のお知らせ(上)
日本と世界の未来のために九条を護りその基本精神を
世界に向けて実現していくべきだと考えるすべてのみなさまへ

新暦の節季によれば、立春を迎え、日中の日射しは少し明るくなり、夕方空が暗くなるのも幾分遅くなってきた感じがするものの、寒気は依然厳しく、春の兆しは一向に見えてこない、今日この頃、皆さまお変わりなくお過ごしのことと思います。

毎月9日恒例の「9の日・9条・ハンスト・イン」が近づいて参りましたので、お知らせいたします。

217回目を迎える今回の「ハンスト・イン」は、2月9日正午からスタートします。憲法第九条のかけがえのなさを日々胸にして過ごしておられる皆様方の参加を、心よりお待ち致しております。

さて、今から20年前の2,004年1月26日、自衛隊の艦船がイラクに派遣された日の正午を期して、「自衛隊のイラク派遣」に反対・抗議の意思を表明するための市民の、市民による、市民のための「草の根」の平和運動として、私たち「ガンジーの会」が立ち上げた24時間完全断食による「ハンスト・リレー」には、今年の1月26日正午をもって20周年を迎えました。

加えてまた、レギュラー・ベースの「ハンスト・リレー」より一年遅れて、2005年2月9日正午をもってスタートした、毎月9日を「9条の日」と定め、その日の正午からスタートする、24時間完全断食による「9の日・9条・ハンスト・イン」は、今月9日正午をもって19周年を迎えることになります。

思えば、長く、苦しい道のりでした。最初の5年間の「24時間ハンスト・リレー」は、一日たりとも「ハンスト・リレー」の「火」を消すわけにはいかないので、代表である私は、スタートした当初こそ毎週一回のペースで参加していましたが、回を追うにつれて参加回数は週2回、3回と増え、結局、自衛隊がイラクから撤収し、日本に帰国して来た日、すなわち2009年2月9日の正午、「ハンスト・リレー」の終結を宣言する日まで、ほぼ4年間、毎週3回、24時間完全断食を続けることになってしまいました。その結果、一時は75キロ近くあった体重は50キロスレスレにまで減り、久しぶりに会った友人からは、「どうしたのだ!?……癌の手術でも受けたのか?」 と、本気で心配されるほど、体力は衰え、心身ともに消耗し尽してしまいました。

苦しかったのは、私だけではありません。副代表として長野から参加され、「ガンジーの会」の公式機関誌「ガンジー村通信」の編集長として、同誌の編集を一手に引き受けて来られた藤森治子さんも、高等学校の英語教師を、定年退職するまで務め上げることで培った英語力を駆使して、ニューヨーク・タイムスとかイギリスのタイムス紙など、欧米の日刊新聞の記事を、インターネットを通して閲読、さらにはBBC放送などの海外のニュース報道番組を聴取し、朝日新聞とかNHKの海外特派員が報じてこない、貴重なニュースを直にキャッチ。そのうえで、そこから得た情報をベースに、ご自身の欧米の国々の近現代史や文明、文化(特に文学)についての豊富な知識を加味して、「平和と愛」という視点から、憲法第九条の「人類史的尊さ」を説かれたエッセイを毎号、「でんでんむしのつぶやき」と題した編集後記に連載し、ともすれば挫けがちな私たちの心を励まし続けてくれました。

さらにまた、途中からの参加ではあるものの、北九州市から毎週一回、「ハンスト・リレー」に参加し続けてこられた相良和彦さんは、80歳を超える高齢であるにもかかわらず、毎回、矍鑠たる筆力で、「参加報告」や「終了報告」を書きこまれ、私たちを励まし、鼓舞してくれました。
(続く)