岡山・鈴木
ガンディーの会「9の日・9条・ハンスト・イン」、終了報告
25年度如月9の日断食を終了しました。
藤森さんの復活を熱く祈念いたします。
9条の火は人類の魂の底に燃え続けています。ユネスコ憲章の言葉どうり、戦争の芽は心から起こるのであるから心に平和の砦を築くことが、核を体験した大戦の誓いです。闇が深くなった今、その心は若い方々にも拡散しています。岡山でも9条の碑を建てることとなりました。人類の叡智である国際法や人道法を破って戦争を起こしている闇の中で、小さな灯ではあっても世界各地に点々と燃え続けている光明に未来の希望を看ます。闇は闇を打破できません。光が闇を雲散霧消させるのが歴史の実証です。闇で犠牲とされる方々の御霊を悼み、彼ら彼女らの叫びに応えて共振しその望みに努めることを誓います。被爆国日本の天命でもあります。残された少数になっても意思を貫いてゆきます。土佐の植木枝盛の言葉です。「青年とは夢を絶えず心に抱く者の事である」!!
ガンジーの会代表: 末延芳晴
第229回「9の日・9条・ハンスト・イン」実施のお知らせ(1)
日本と世界の未来のために九条を護りその基本精神を
世界に向けて実現していくべきだと考えるすべてのみなさまへ

皆さまお変わりなくお過ごしのことと思います。

毎月恒例の「9の日・9条・ハンスト・イン」が近づいて参りました。229回目に当たる今回の「ハンスト・イン」は、2月9日(日)の正午からスタートします。

戦後80年の長きにわたって、私たち日本人の生きる根拠であり、心の拠り所として護られ続けてきた、憲法第九条に象徴される完全「平和主義」を、日本のレガシーとして、未来永劫にわたって守り抜き、子々孫々に伝えて行く一方、戦争のない世界を一日でも早く実現していくために、世界各国に伝え、広げて行かなければならない。それこそが、私たち日本人の世界人類に対する使命であると思われる皆様方の参加を、心よりお待ち致しております。

さて、「ガンジーの会」のリレー式24時間ハンガー・ストライキがスタートしたのが、2,004年の4月24日の正午。「ガンジ−の会」の設立と24時間ハンガー・ストライキをリレー式でつないでいくことで、自衛隊のイラク派遣に抗議・反対していこうという私の提案に賛同してくださった友人、知人6人が集まり、新宿歌舞伎町のレンタル会議室で全員が水盃を飲み交わして、ハンスト・リレーをスタートさせて20年。『ハンスト・リレー』は、自衛隊がイラクから撤退するのを見届けるまで5年間、一日、一時間、一分、一秒の途切れもなく続き、都合2,500人を越える一般市民が全国各地から参加してくれました。

ところで、ハンスト・リレーは、当初、自衛隊のイラク派遣が終るまで続けるという条件でスタートしたのですが、自衛隊が憲法第九条の規定を破って、5年間も海外に派遣されている間に、自民党内部で憲法九条を廃棄して、自衛隊が何時でも、必要な時に、世界中どこへでも自由に派遣できるようにしよう、そのためには憲法第9条の廃棄を根幹とする、自民党の憲法改正案の是非を早急に国民投票にかける必要があるという声が、自民党内の右派議員を中心に高まってきました。その結果、小泉純一郎元首相や、安部晉一元首領ら、ウルトラ右翼の首相がリーダーとなり、自民党の改憲案の是非を問う国民投票の早期実施を求める声が、自民党内に急速に高まってきました。そうした状況に鑑み、「ガンジーの会」の目的を、自衛隊イラク派遣反対から憲法改悪反対に切り替えて、ハンスト・リレーを続けるべきだという声が会員の間に高まって来ていました。

そうした現実を踏まえて、毎日を24時間のハンストで繋げていく「ハンスト・リレー」はいったん中止する。しかし、毎月9日を「九条の日」と定め、24時間の集団「ハンスト・イン」は続けて行くということで、「9の日・9条・ハンスト・イン」は、これまで通り続けて行くことになった次第です。

その結果、「9の日・9条・ハンスト・イン」は20年間続き、今日に至っても続いているわけです。ところが、今、新しいディケード(⒑年間)に向けて、再スタートを切ろうとしている時に当って、大変残念なことに、一つ皆様にお伝えしなければならない、悲しい出来事が起ってしまいました。

(続く)
ガンジーの会代表: 末延芳晴
第229回「9の日9条ハンストイン」実施のお知らせ(2)
(承前)

それは、私たちの会の運動がスタートして間もなく、長野市から毎週一回の「ハンスト・リレー」に参加され、さらに翌年の2,005年2月9日からスタートした、毎月9日の正午から行われる「9の日・9条・ハンスト・リレー」にも、20年間一度の休みもなく参加を続けて来られた、「ガンジーの会」副代表兼「がんじー村通信」の編集長を務めてこられた藤森治子さんが、昨年秋以来、重篤な病に倒れ、治療のため入院を余儀なくされてしまったのです。最近、藤森さんから送られてきたメールによりますと、病状はかなり思わしくなく、「ガンジー村通信」の編集はこれ以上続けるのは不可能とのこと。さらに毎月一回の24時間「ハンスト・イン」も、病状が回復すれば、参加できる時には参加するが、何時参加できるかは、現段階では確約できないとのことです。

 そのような次第で、「ガンジー村通信』は、どなたか編集を担当して下さる方が見つかるまでは、休刊とさせていただきます。

思えば、私たちの運動に参加して下さった方々は、21年前に「ハンスト・リレー」がスタートした時からすでに高齢者が多く、いつかはこういうことが起こるだろうと覚悟はしていたものの、今、この時点で、会の運動を支え、「ガンジー村通信」の編集長を一度も休まずに20年間も続けてこられた藤森さんが、病気の治療と療養のため、「ガンジーの会」から離れざるを得なくなったことは、かえすがえすも残念なことですが、こればかりは致し方ありません。どうぞ、藤森さんにおかれては、重々療養に専念され、一日も早く、平和憲法を守る戦いの前線に戻って来られるよう、願ってやみません。

というわけで、「9の日・9条・ハンスト・イン」の参加者は、代表である私と、岡山から参加下さっている鈴木さんの二人になってしまいました。このような現実を見るにつけて思うのは、「ガンジーの会」のハンガー・ストライキによる護憲運動は、すでに市民運動としての実態を失っているということ。だがしかし、この運動を続けることが全く無意味化と言うと、私たちはそうは思っておりません。たとえ二人が一人になろうとも、憲法第九条を柱とする日本の憲法を守り抜くために、最後まで戦った日本人がいたということを、歴史に対して証言するという意味でも、私たちの運動は決して無意味ではなかった……。その思いを胸に抱きしめて、私たちは、来る2月9日、229回目の「ハンスト・イン」に参加する所存です。
一人でも多くの方が、私たちの思いを共有され、「ハンスト・イン」に参加下さるよう、願ってやみません。

なお、「ガンジー村通信』は、どなたか編集を担当して下さる方が見つかるまでは、休刊とさせていただきます。

2,025年2月1日
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第228回「9条・ハンストイン」実施のご案内 【1】
日本と世界の未来のために九条を護りその基本精神を
世界に向けて実現していくべきだと考えるすべての皆さまへ!

 2024年度もあと残すところ一日。皆さま、心慌ただしくお過ごしのことと思います。
 毎月恒例の「9の日・9条・ハンスト・イン」が近づいて参りました。228回目に当たる今回の「ハンスト・イン」は、1月9日(木)の正午からスタートします。
 戦後79年の長きにわたって、私たち日本人の生きる根拠であり、心の拠り所として守られ続けてきた、憲法第九条に象徴される完全「平和主義」を、日本のレガシーとして、未来永劫に亙って守り抜き、子々孫々に伝えて行く一方、戦争のない世界を一日でも早く実現していくために、世界各国に伝え、広げて行かなければならないと思われる皆様方の参加を、心よりお待ちいたしております。
 さて、2024年の正月元旦、能登半島を襲った震度7.6の大地震がもたらした大量の人命の損失と甚大な都市及び自然被害に始まり、7月の都知事選挙や11月の兵庫県知事選挙において顕著に表れた、21世紀型のネット情報メディアを駆使して行われたネット型選挙の弊害によって、露にされた日本の民主主義の脆弱さと深刻な危機・・・そして、目を世界の現実に向けて見れば、今もなお平和的解決に向けて、何の目途の立っていないウクライナ—ロシア戦争やイスラエル軍によるパレスチナ・ガザ地区への鬼畜の振る舞いとしか思えない、残虐な報復攻撃・・・・・さらに地球全体に目を向ければ、いよいよ出口が見えてこなくなった地球温暖化による猛烈な気温上昇がもたらす、地球環境の黙示録的大変調・・・・・。
 振り返ってみれば、私たち人類は、気が遠くなるほど長期間に及んだ雨季や氷河期、大地震や大洪水、大津波、台風、さらには大飢饉によって、何度も人類滅亡の危機に立たされてきたわけですが、その都度人類は、奇跡的な知恵と労力と、忍耐力、そして集団的協調力を発揮して、そうした人類滅亡をもたらしたかもしれない大危機的状況を乗り切って、地球人類共同体を作り上げ、今日まで守り通してきたわけです。
 それにしても、なぜそうした奇跡とも思える大事業が可能だったのでしょうか。それは目には見えない形で、地球の、更には「宇宙の意志」といったものが存在し、それが、私たち人間の営みを通して、顕現してくる「歴史への証言行為」に託された、私たち人類の「共同意志」とか「祈り」、あるいは「願望」を聞き届け、それを実現させるために、人間の眼には見えないところで、力を貸してくれたからではないか。
 そうなのです、「平和憲法」こそが、私たち日本人の生きる根拠であり、その憲法を守り、世界に広がて行くために毎月一回、「9日」の日を「九条の日」と定め、24時間の完全「断食」」によって続けてこられた私たち「ガンジーの会」の「ハンスト・イン」は、2024年1月9日、第228回目の「9の日・9条・ハンストイン」を以て、20周年を迎えます。今、思えば、それは小さな、小さな、そしていつ消えてもおかしくない戦いでした。それでも、数こそ少ないものの、「ハンスト・イン」に参加してくださった人々が、「ハンスト・イン」に託した平和への祈りと願いは、間違いなく「宇宙の意志」のシンボルと言っていい、「神」の耳に届いていたはずなのです。
 「歴史の意志」による、自民党内改憲派への「おしおき」はそれだけで済むものではありませんでした。安倍元首相を失ったことで、安倍元首相の派閥「清和会」に所属する、改憲派の議員、具体的には萩生田光一氏や、高市早苗氏らは、安倍首相の遺志を継ぎ、自民党が国会内で3分の2以上の議席を保有している間に、何が何でも、自民党の改憲原案を国民投票にかけようと、保守系の新聞やテレビ・メディアを総動員し、あらゆる機会を利用して、国民の間に根強く残る改憲アレルギーを一層し、早期に自民党の改憲案を国民投票に付そうと、総力を傾けてきました。しかし、『歴史の意志」の後押しを受けて、国民の意志は改憲の方に傾くことはなかったのです。

(つづく)
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第228回「9条・ハンストイン」実施のご案内 【2】
(承前)

 そして、「歴史の意志」が、自民党内、及び新聞・テレビなど改憲派メディア、さらには改憲をよしとする右派の国民世論に突き付けた厳しい断罪は、自民党内の改憲派ジャンヌ・ダルクとして、党内基盤を固めつつあった高市早苗氏が総裁選に立候補し、石破氏に勝利するのではないかと、有力視されていたのにもかかわらず、石破茂氏を新総裁に選ばせたことによって、高市氏と彼女を「改憲」派の最後の神輿と担ぐ自民党内の改憲派右翼の野望をも打ち砕いてしまったということなのです。
いえ、「歴史」」による断罪はそれだけに止まるものではありませんでした。皆さまご存じの通り、安倍元首相は、日本の軍隊を必要な時には、いつでも、どこにでも派遣し、戦闘行為に参加出来ることを可能にする「安保法制」を、衆参両院で強硬採決させるかたわら、防衛庁の防衛省への格上げ、防衛予算の倍増などなど、日本の軍国主義化をためらうことなく推し進めなどなど、軍事国家としての日本の拡充に努める一方、民主主義の根本原則である、立法権と司法権、そして行政権の三権独立という民主主義の根本原則踏みにじり、行政権の優越性を徹底的に推し進めた結果、政治の私物化という、あってはならない犯罪を公然と行い、安倍政治の絶対優越体制を作り上げ、結果、日本の民主主義を無茶苦茶に破壊してしまったのです。そうしたなかで、2022年夏、安倍首相は、一人の青年が放った凶弾に倒れ、「憲法改悪」、「政治の私物化」、「行政権の絶対優越性」といった、安倍首相の悪魔のねらいは、ことごとく破綻を呈するようになってしまったのです。

 だがしかし、安倍首相の暗殺は、必ずしも安倍政治の終焉を物語るものではありませんでした。なぜなら、上述したように、萩生田光一、高市早苗等々自民党内右派の安倍派の議員たちは、「安倍先生の意志、すなわち九条放棄を主眼とする改憲プロジェクトを、自分たちの手で実現させよう」と、気持ちを一つにして、国会内外で「改憲プロジェクト」を手を変え、品を変えして新聞やテレビ、インターネット・メディアを通して打ち出したうえで、先の総裁選挙では、安倍
派のジャンヌ・ダルクとして高市氏を、総裁候補に祭り上げ、日本で最初の女性総理大臣誕生と祭り上げ、その勢いに乗って、自民党の改憲案を国民投票で、新しい「日本国憲法」として認めさせようと、様々に奔走したわけです。
 
 ですが、そうした狙いは、安倍派の議員の大半が政治資金規制法違反で、除名や謹慎処分を受けたり、先の衆院選挙では、石破首相から「公認」を得られなかったことで、次々と落選。結果、当選議員数は半減し、自民党は衆議院の議員数を過半数以下に減らしてしまい、安倍派はかっての勢いを完全に失なってしまったことが判明。この事実は、日本国民が、「日本国民は日本のため、そして世界のために、「平和憲法」を守り抜かなければならない」という、「歴史」の教えをしっかりと受け止めてきた結果であると言っていいと思います。

 以上、年頭に当たって、私たち「ガンジーの会」の「ハンスト・イン」が、果たしてきた歴史的役割と使命、さらにはその成果に思いを新たにして、新しい年の最初の「ハンスト・イン」に参加する所存です。

2025年1月元旦
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第228回「9条・ハンストイン」実施のご案内 【1】
日本と世界の未来のために九条を護りその基本精神を
世界に向けて実現していくべきだと考えるすべてのみなさまへ

2024年度もあと残すところ二日。皆さま、心慌ただしくお過ごしのことと思います。

毎月恒例の「9の日・9条・ハンスト・イン」が近づいて参りました。228回目に当たる今回の「ハンスト・イン」は、1月9日(木)の正午からスタートします。

戦後79年の長きにわたって、私たち日本人の生きる根拠であり、心の拠り所として守られ続けてきた、憲法第九条に象徴される完全「平和主義」を、日本のレガシーとして、未来永劫に亙って守り抜き、子々孫々に伝えて行く一方、戦争のない世界を一日でも早く実現していく ために、世界各国に伝え、広げて行かなければならないと思われる皆様方の参加をお待ちしております。

さて、今年の正月元旦、能登半島を襲った震度7.6の大地震がもたらした大量の人命の損失と甚大な都市及び自然被害に始まり、7月の都知事選挙や11月の兵庫県知事選挙において顕著に表れた、21世紀型のネット情報メディアを駆使して行われたネット型選挙の弊害によって、露にされた日本の民主主義の脆弱さと深刻な危機・・・・・・そして、目を世界の現実に向けて見れば、今もなお平和的解決に向けて、何の目途の立っていないウクライナ―ロシア戦争やイスラエル軍によるパレスチナ・ガザ地区への鬼畜の振る舞いとしか思えない、残虐な報復攻撃・・・・・・さらに地球全体に目を向ければ、いよいよ出口が見えてこなくなった地球温暖化による猛烈な気温上昇がもたらす、地球環境の黙示録的大変化……。

振り返ってみれば、私たち人類は、気が遠くなるほど長期間に及んだ雨季や氷河期、大地震や大洪水、大津波、台風、さらには大飢饉によって、何度も人類滅亡の危機に立たされてきたわけですが、その都度人類は、奇跡的な知恵と労力と、忍耐力、そして集団的協調力を発揮して、そうした人類滅亡をもたらしたかもしれない大危機てき状況を乗り切って、地球人類共同体を作り上げ、今日まで守り通してきたわけです。

それにしても、なぜそうした奇跡とも思える大事業が可能だったのでしょうか。それは目には見えない形で、地球の、更には「宇宙の意志」といったものが存在し、それが、私たち人間の営みを通して、顕現してくる「歴史への証言行為」に託された、私たち人類の「共同意志」とか「祈り」、あるいは「願望」を聞き届け、それを実現させるために、人間の眼には見えないところで、力を貸してくれたからではないか。

そうなのです、「平和憲法」こそが、私たち日本人の生きる根拠であり、その憲法を守り、世界に広がて行くために毎月一回、「9日」の火を「九条の日と定め、24時間の完全「断食」」によって続けてこられた私たち「ガンジーの会」の「ハンスト・イン」は、来年1月9日、第 回目の「9の日・9条・ハンストイン」を以て、20周年を迎えます。今、思えば、それは小さな、小さな、そしていつ消えてもおかしくない戦いでした。それでも、数こそ少ないものの、「ハンスト・イン」に参加してくださった人々が、「ハンストイン」に託した平和への祈りと願いは、間違いなく「宇宙の意志」野シンボルと言っていい、「神」の耳に届いていたはずなのです。

(続く)
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第228回「9条・ハンストイン」実施のご案内 【2】
(承前)

「歴史の意志」による、自民党内改憲派への「おしおき 」はそれだけではすまなかった。安倍元首相を失ったことで、安倍元首相の派閥「清話会」に所属する、改憲派の議員、具体的には荻生田光一氏や、 高市早苗氏らは、安倍首相の遺志を継ぎ、自民党が国会内で3分の2以上の議席を保有している間に、何が何でも、自民党の改憲原案を国民投票にかけようと、保守系の新聞やテレビ・メディアを総動員し、あらゆる機会を利用して、国民の間に根強く残る改憲アレルギーを一層し、早期に自民党の改憲案を国民投票に付そうと、総力を傾けてきました。しかし、『歴史の意志」の後押しを受けて、国民の意志は改憲の方に傾くことはなかったのです。

そして、「歴史の意志」が、自民党内、及び新聞・テレビなど改憲派メディア、さらには改憲をよしとする右派の国民世論に突き付けた厳しい断罪は、自民党内の改憲派ジャンヌ・ダルクとして、党内基盤を固めつつあった高市早苗氏が総裁選に立候補し、石破氏に勝利するのではないかと、有力視されていたのにもかかわらず、石破茂氏を新総裁に選ばせたことによって、高市氏と彼女を「改憲」派の最後の神輿と担ぐ自民党内の改憲派右翼の野望をも打ち砕いてしまったということなのです。

いえ、「歴史」」による断罪はそれだけに止まるものではありませんでした。皆さまご存じの通り、安倍元首相は、日本の軍隊を必要な時には、いつでも、どこにでも派遣し、戦闘行為に参加出来ることを可能にする「安保法制」を、衆参両院で強硬採決させるかたわら、防衛庁の防衛省への格上げ、防衛予算の倍増などなど、日本の軍国主義化をためらうことなく推し進めなどなど、軍事国家としての日本の拡充に努める一方、民主主義の根本原則である、立法権と司法権、そして行政権の三権独立という民主主義の根本原則踏みにじり、行政権の優越性を徹底的に推し進めた結果、政治の私物化という、あってはならない犯罪を公然と行い、安倍政治の絶対優越体制を作り上げ、結果、日本の民主主義を無茶苦茶に破壊してしまったのです。

そうしたなかで、2022年夏、安倍首相は、一人の青年が放った凶弾に倒れ、「憲法改悪」、「政治の私物化」、「行政権の絶対優越性」といった、安倍首相の悪魔のねらいは尽く、破綻を呈するようになってしまったのです。

だがしかし、安倍首相の暗殺は、必ずしも安倍政治の終焉を物語るものではなかった。なぜなら、上述したように、荻江田紘一、高市早苗等々自民党内右派の安倍派の議員たちは、「安倍先生の意志、すなわち九条放棄を主眼とする改憲プロジェクトを、自分たちの手で実現させよう」と、気持ちを一つにして、国会内外で「改憲プロジェクト」を手を変え、品を変えして新聞やテレビ、インターネット・メディアを通して打ち出したうえで、先の総裁選挙では、安倍派のジャンヌ・ダルクとして高市氏を、総裁候補に祭り上げ、日本で最初の女性総理大臣誕生と祭り上げ、その勢いに乗って、自民党の改憲案を国民投票で、新しい「日本国憲法」として認めさせようと、様々に奔走したわけです。

ですが、そうした狙いは、安倍派の議員の大半が政治資金規制法違反で、除名や謹慎処分を受けたり、先の衆院選挙では、石破首相から「公認」を得られなかったことで、次々と落選。結果、当選議員数は半減し、自民党は衆議院の議員数を半数以下に減らしてしまい、安倍派はかっての勢いを完全に失なってしまったことが判明。この事実は、日本国民が、「日本国民は日本のため、そして世界のために、「平和憲法」を守り抜かなければならない」という、「歴史」の教えをしっかりと受け止めてきた結果であると言っていいと思います。

以上、年頭に当たって、私たち「ガンジーの会」の「ハンスト・イン」が、果たしてきた歴史的役割と使命、さらにはその成果に思いを新たにして、新しい年の最初の「ハンスト・イン」に参加する所存です。

二〇二五年一月元旦
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第228回「9条・ハンストイン」実施のご案内 【1】
(承前)

「歴史の意志」による、自民党内改憲派への「おしおき 」はそれだけではすまなかった。安倍元首相を失ったことで、安倍元首相の派閥「清話会」に所属する、改憲派の議員、具体的には荻生田光一氏や、 高市早苗氏らは、安倍首相の遺志を継ぎ、自民党が国会内で3分の2以上の議席を保有している間に、何が何でも、自民党の改憲原案を国民投票にかけようと、保守系の新聞やテレビ・メディアを総動員し、あらゆる機会を利用して、国民の間に根強く残る改憲アレルギーを一層し、早期に自民党の改憲案を国民投票に付そうと、総力を傾けてきました。しかし、『歴史の意志」の後押しを受けて、国民の意志は改憲の方に傾くことはなかったのです。

そして、「歴史の意志」が、自民党内、及び新聞・テレビなど改憲派メディア、さらには改憲をよしとする右派の国民世論に突き付けた厳しい断罪は、自民党内の改憲派ジャンヌ・ダルクとして、党内基盤を固めつつあった高市早苗氏が総裁選に立候補し、石破氏に勝利するのではないかと、有力視されていたのにもかかわらず、石破茂氏を新総裁に選ばせたことによって、高市氏と彼女を「改憲」派の最後の神輿と担ぐ自民党内の改憲派右翼の野望をも打ち砕いてしまったということなのです。

いえ、「歴史」」による断罪はそれだけに止まるものではありませんでした。皆さまご存じの通り、安倍元首相は、日本の軍隊を必要な時には、いつでも、どこにでも派遣し、戦闘行為に参加出来ることを可能にする「安保法制」を、衆参両院で強硬採決させるかたわら、防衛庁の防衛省への格上げ、防衛予算の倍増などなど、日本の軍国主義化をためらうことなく推し進めなどなど、軍事国家としての日本の拡充に努める一方、民主主義の根本原則である、立法権と司法権、そして行政権の三権独立という民主主義の根本原則踏みにじり、行政権の優越性を徹底的に推し進めた結果、政治の私物化という、あってはならない犯罪を公然と行い、安倍政治の絶対優越体制を作り上げ、結果、日本の民主主義を無茶苦茶に破壊してしまったのです。

そうしたなかで、2022年夏、安倍首相は、一人の青年が放った凶弾に倒れ、「憲法改悪」、「政治の私物化」、「行政権の絶対優越性」といった、安倍首相の悪魔のねらいは尽く、破綻を呈するようになってしまったのです。

だがしかし、安倍首相の暗殺は、必ずしも安倍政治の終焉を物語るものではなかった。なぜなら、上述したように、荻江田紘一、高市早苗等々自民党内右派の安倍派の議員たちは、「安倍先生の意志、すなわち九条放棄を主眼とする改憲プロジェクトを、自分たちの手で実現させよう」と、気持ちを一つにして、国会内外で「改憲プロジェクト」を手を変え、品を変えして新聞やテレビ、インターネット・メディアを通して打ち出したうえで、先の総裁選挙では、安倍派のジャンヌ・ダルクとして高市氏を、総裁候補に祭り上げ、日本で最初の女性総理大臣誕生と祭り上げ、その勢いに乗って、自民党の改憲案を国民投票で、新しい「日本国憲法」として認めさせようと、様々に奔走したわけです。

ですが、そうした狙いは、安倍派の議員の大半が政治資金規制法違反で、除名や謹慎処分を受けたり、先の衆院選挙では、石破首相から「公認」を得られなかったことで、次々と落選。結果、当選議員数は半減し、自民党は衆議院の議員数を半数以下に減らしてしまい、安倍派はかっての勢いを完全に失なってしまったことが判明。この事実は、日本国民が、「日本国民は日本のため、そして世界のために、「平和憲法」を守り抜かなければならない」という、「歴史」の教えをしっかりと受け止めてきた結果であると言っていいと思います。

以上、年頭に当たって、私たち「ガンジーの会」の「ハンスト・イン」が、果たしてきた歴史的役割と使命、さらにはその成果に思いを新たにして、新しい年の最初の「ハンスト・イン」に参加する所存です。

二〇二五年一月元旦
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
「ガンジーの会」代表: 末延
第227回「9の日9条ハンストイン」実施のお知らせ(1)
日本と世界の未来のために九条を護りその基本精神を
世界に向けて実現していくべきだと考えるすべての皆さまへ

温暖化による異常気候と言われるものの、遅ればせながら秋は深まり、黄葉・紅葉の時節を迎えましたが、皆さまお変わりなくお過ごしのことと思います。

毎月恒例の「9の日・9条・ハンスト・イン」が近づいて参りました。227回目に当たる今回の「ハンスト・イン」は、12月9日(月)の正午からスタートします。戦後79年の長きにわたって、私たち日本人の生きる根拠であり、心の拠り所として護られ続けてきた、憲法第九条に象徴される完全「平和主義」を、日本のレガシーとして、未来永劫に亙って守り抜き、子々孫々に伝えて行く一方、戦争のない世界を一日でも早く実現していく ために、世界各国に伝え、広げて行かなければならないと思われる皆様方の参加をお待ちしております。

さて私たちは、第二次石破内閣において、立憲民主党の安住淳・元国会対策委員長が予算委員会委員長に、また枝野幸夫立憲民主党最高顧問が憲法審査会会長に選任されたことを大きく歓迎し、公正・中立な審議の執行が担保されたものとして期待するものであります。

たしかに、石破内閣がスタートして、間もなく二か月が経とうとするなか、国会内での

いぎたなく居眠りする姿や、およそ品のないおにぎりの食べ方が盗み撮りされ、メディアに露出されたり、総選挙を前にして、裏金議員に2,000万円もの政党助成金を配布したことがバレてしまい、支持率が大きく低下するなど、決して安泰とは言えない船出でした。ところが国民は石破首相が、就任早々かねてから公約していた防災庁を新規にスタートさせたり、衆議院総選挙での立候補者選定にあたっては、かなりの数の裏金議員に推薦を出さなかったり、比例区の重複立候補を認めなかったりするなど、国民の要望に沿った措置を取った結果、世論調査での支持率は、現時点では11月17日の日本経済新聞+テレビ東京の調査では支持率は46%、18日のNHKの調査では支持率が41%で不支持率は37%、24日の毎日新聞の調査では31%と、支持率は思ったほどには落ちていません。

これは、大方の国民が、激動する政治情勢の中にあって、石破首相が政治のかじ取りに馴れないこともあって、いくつか国民の期待を裏切る失政を犯したものの、それ
でも安倍政治からの脱却、防災庁の新設、玉木雄一郎氏率いる国民民主党と、行く行くは連立を組む方向で、103万の壁取り外しやトリガー条項の廃止に向けて合意す
る等など、国民民主党との連立政見の実現に向けて、一歩踏み出す姿勢を打ち出したことなど、国民の意向に沿う姿勢を見せていることで、国民の信頼が少しずつ回復す
る傾向を見せているためだと思われます。

こうした状況を見ていますと、石破首相が今後、さらに踏み込んで政治資金管理法案の徹底に努力し、消費税の低減や憲法改正問題や女性差別問題、脱原発政策、老人や女性差別の解消、さらには貸与型の奨学金の普及・徹底、地震や台風、大雨、津波などの自然災害予備対策のさらなる実現・実施に向けて、前向きの姿勢を打ち出して行けば、内閣支持率はいずれ50%を越え、意外に長期安定政権が実現していくのではないでしょうか。

(続く)
「ガンジーの会」代表: 末延
第227回「9の日9条ハンストイン」実施のお知らせ(2)
(承前)

ところで、11月17日投開票の兵庫県知事選挙では、劣勢を伝えられた前知事の斉藤
元彦氏が1113、911票を獲得し、976、637票の無所属の稲村和美氏に137、000票余の差を付けて勝利しました。この予想をはるかに裏切る結果について、テレビや新聞、インターネットなどの報道メディアは、SNSを駆使しての歴史的、革命的勝利であると大々的に喧伝した結果、斎藤フィーバーが一気に吹き上がった感じで、日本中が狂乱状態に陥ってしまったような感じでしたが、一歩退いて、冷静に数字を見てみると、意外な事実が見えてくるように思えます。

すなわち、無所属から立候補した稲村氏の得票数に共産党支持の清水貴之氏の得票数を足すと1235、625票になり、斎藤氏に12万余票の差を付けて、稲村∔清水
連合が勝利していたことになります。つまり、清水氏が立候補を見送っておけば、稲村県政が実現したことになっていたのです。

このことから言えることは二つあると思います。一つは、選挙が始まった時点で、兵庫県県議会の百条委員会で、全員一致で不承認とされ、議会の解散・総選挙に踏み切った斉藤元彦氏が、最初から劣勢に立たれていたことは明白で、選挙戦が進む中で斉藤陣営からのSNS旋風が吹き荒れた結果、斎藤氏は悲劇のヒーローに祭り上げられ、選挙戦の終盤で逆転し、 斉藤氏が勝利するであろうことはだれも予測できなかった。つまり、まさか、斎藤氏が逆転勝利を収めるとは・・・…というのが、大方の見方でした。そのため、日本共産党は稲村氏が余裕をもって勝利を収めるだろうと予測し、結果、自党から清水氏が立候補しても、稲村氏の勝利は間違いないだろうと見積もったことは責められないということ。ところが、選挙が終わって見れば、稲村・清水陣営が分裂選挙を戦ったことで斉藤氏は漁夫の利を占める形で勝利を収めてしまったわけです。ですから、今回の結果を以て、共産党が清水氏の立候補を認め、推薦したことは無理からぬことと言わざるを得ません。

ただしかし、そうは言っても、斎藤氏が過半数を下回る得票数しか獲得できず、二位の稲村氏とは12万余票の差しか付けられなかった事実は看過できません。つまり、民主主義の大原則である過半数優先の原則に届かなかった斎藤氏は、兵庫県民の圧倒的支持を受けて、知事として認知されたわけではないということ。本来であれば、自民党の総裁選挙でそうであるように、兵庫県は、斎藤氏と稲村氏よる決戦選挙を行わなければならないということなのです。ですが、二度も続けて県知事選挙を続けることは経費や時間の多大な無駄になるということで、一回の選挙で最大得票を獲得した候補者が県知事に選ばれるということになっているわけです。

つまり、斎藤氏は確かに最大得票数を収めたものの、選挙民全体の意志から見ると、40%の票を集めたに過ぎないということ。言い換えれば、兵庫県民の半分以上が、斎藤氏の選任には「NO!」の声を突き付けたということ。しかし、それにもかかわらず、新聞、テレビ、インターネット・メディアは、ほとんどそのことを報じず、ただやみくもに斉藤氏奇蹟的勝利とか、兵庫県の民意は圧倒的に斉藤氏支持などと報じるばかりで、大方の兵庫県民の声は無視されたままになってしまった。そこに、今回の知
事選挙の報道の決定的欺瞞性があったということになります。

(続く)