Unknown
春の風になびく君の髪は
僕の恋心を誘うかのように綺麗で
いけないことなのかもしれないけど
ずっと、そうなるのを夢見てる
桜の見守る公園で待ち合わせして
小さな秘密をいくつも重ねる
ふたりでいる時にしか出会わない思いに素直になったら
ただ離れないように繋いで
Unknown
こいつは俺のことをどうしたいんだ
桜を見たいからって、こんな山里まで来ることはないだろうに
なんだか、さっきから様子もおかしい
もう一つの桜を見せたいとか言っていたが…
誰もいないからって開放的になろうとしているのか?
俺があの楽園の話ばかりしたせいかもな
Unknown
迷子のような目をした君は
桜を背に、こちらばかり気にしている
僕は無性に切なくなって、その頬を心の内で撫でていた
誰もが舞い上がる季節に
儚く散ることを考えてしまう、この世界の行く末に何を思う
それでも最後のひとひらまで綺麗な君を
いつまでも愛していたくて
Unknown
よくない?
ワンチャン、アラブの石油王に見つからんかな
かわちぃジャスミンおるでいうて
ダボス会議出てる場合ちゃうでいうて
え、てかシュワブのおぢ辞めたん?
ほんじゃ4回目の産業革命は誰がするん?
いっちゃんがしてもいいなら、まずはAIのセンシティブなくすわ
Unknown
前触れもなく倒れたから心配したよ
まぁ心身共に一度"リセット"されたとか思ったらいい
体調も天気みたいなもので急に変わったりするのは自然だから
そうやって"調整"するのも、この世界と一緒だ
問題は人の築き上げたシステムかな
次の時代には良くなってるといいけどね
Unknown
咲き誇る桜の下で
優しく照らす木漏れ日を浴びる君
その背には、なぜか翼が見えるような気がして
この世に生まれる以前の面影なのか
人が時間を奪われることが
飛べないことと一緒だとしたら
なんて、ふと思ったりする僕は
春の陽気に包まれる君に
そそのかされている
Unknown
僕らの故郷には海がないから解放された気分だ
なぜ人は"常識"なんて言葉を作ってしまったんだろう
そのものの意味よりも響きに息苦しさを感じるよ
"それでも最低限の常識はないと"とかさ
まるで足かせみたいだね
何が良くて何が嫌かなんて、この波打ち際のように違うのに
Unknown
僕らがAIだったら"桜を見に行こう"なんて思わないだろう
そうやって彼らがやらないことを探していくと
人は自然と子供に帰るのかもしれない
大人になればなるほど機械みたいなことをさせられていたと気づいたとき
心の重荷が下りて
君と僕にも春が訪れるんじゃないかな
Unknown
僕は、あの人を穢してばかりだ。
一時の衝動で貪るように甘えては罪悪感に苛まれている。
この関係は、お互いのことを知らないから成り立っているのだろうか。
何も聞かずに僕を受け入れるあの人も、どこかで求められることを欲しているのかもしれない。
歪な世界の中で。
Unknown
庭の主人「君もそれが好き?」
なない「子どもに帰ってみたくて」
庭の主人「本当の自分を知るには必要なことさ」
なない「本当の愛も知りたい」
庭の主人「ここへ来たのはそのためかな」
なない「ずっと秘密に憧れてたの」
庭の主人「僕と夢で遊んでくれるってこと?」