Ψ 言霊の宿木 Ψ

ほら、貴方の声で新たな実を付けるよ。
日本丸
20170126A
雨のない晴れた日に
よく聴いていたメロディに浸って
少しだけ遠い記憶をさかのぼる

優しいピアノに心を委ねて
未来の想い出に帰る

あの日々
僕たちに降っていたときは
どこかにとけてしまって

あの日々の時間だけがただ鮮やかに浮かび上がる

現在(いま)に追いつこうと懸命に
過去に消えていきそうな
自分のことをふりきっていた

響く旋律にこの心もとかしてしまえたなら
すぐにでも戻れそうな
そんなメロディ
日本丸
20170126
沢山の生命の無明が巨大な塊になった意識と一人向き合い

其の核の不幸の根源の魔性を打破して

同調してしまったまだ目覚められずにいたなつかしい生命の意識を救いたかった

一度与みしてしまえばすべてが仏性の内奥の輝きに気付いて解き放たれるまでは
抜け出せないと分かったから


妙法の利剣を高くかざし振りおろして
元品の無明をこなごなに粉砕してしまおう
その時には忘れていたあたらしい光の安らぎが
世界中に放たれて
つぎの物語も生まれるはずなのだから
日本丸
20170125A
命はみんな、帰るべき場所を探し求めている

どこにあるんだろう、それは
その場所は

不幸な世界、苦悩の連鎖、涙のため息


歴史のいつの瞬間(とき)から人間は
道を、選択をまちがえてしまったのだろう


ぼくはすでに知っているんだろうか
謎にあふれたこの世界にいて


絶えず生まれくる生命には、どんな未来が待つの

いま生きている生命は、いつかどこへ行くの


ぼくは探しにいこう、その帰るべき場所を

その場所へと続く道を、きっと
日本丸
20170125
全てが塞がれて心がくるしい朝にも
全てが虚しくて想いがかなしい今さえ
いつか生命がつつまれて全てに満たされる
瞬間(とき)が来る


この激動の時代に
世界という魂を
激震する全ての生命の集まりの宇宙を
支え続けた生命(あなた)なのだから


どうかつぎの未来に翔び発って
あたらしい未来を見渡して

輝きが望んでいた光が
心のなかの宇宙と共鳴をして
自分もその世界の一部分だったと気付ける筈だから


全てがなくなって無気力な魂にさえ
全てが消えてしまって立ち尽くすだけの現在だったとしても
日本丸
20170124
幻惑は突破しながら
試練の嵐の海を進んで
綺麗な澄んだ風の吹く
海岸がみつかるまで
これまでを越えて今に居る
意味が理由が
心のずっと奥の
生命のずっと深くの
魂の居場所で輝くから
日本丸
開目(20170123A)
10年以上前の季節が想起する

つぎの時代の大波が眼前に迫り来る中で
新しい生命のちからを目覚めさせる為に
尽力し続けていた日々

無力な魂がただ前向きさだけで
躍起になって進み続けるしかなかった歳月

言葉も思考も浅く弱く芯のないまま
世界の激流に引きずられるままで


努力も内なる生命の革命も
今日も重ね合わせて
一人あすへと進む