今読みたい本100選
Ψ 言霊の宿木 Ψ

過去ログ1005 2005/12/16 20:45

搭木
「歪音」
寂しさのあまり
僕は笛を奏する

流れていく音は
何処までも孤独

知らぬ内に音が
突き放す言葉に

歪み変わるのは
妬みが故なのか

誰かを道連れに
闇に沈んで行く

笛の音が仲間を
探し彷徨い歩く

聞こえるだろう
此の澱む感情が

僕と云う孤独に成れと
12/16 20:45
HP

投義
男性 29歳 東京
魔笛
夜毎聞こえる軽快なリズム

身も心も踊るようなメロディー

そんな音楽に耳を傾ければ

ほら

すぐ横で唄ってるよ?

唇を歪めた笑顔で

『お前は独りが相応しい』って

幼い頃から聞こえていたその旋律に魅入られて

ソイツを

何の抵抗もなく受け入れたんだ

『誰もお前を顧みないよ』って

『誰もがお前の孤独を望んでるのさ』って

ソイツを受け入れたボクは

やがてソイツになってゆくんだ


今宵もまた

悪魔が来たりて

笛を吹く…
12/16 18:10

唐「ろは
女性
カンバスのひかり
洗濯物が

かすかに揺れる

ふゆの午後


真っ青なそらのカンバスに

やわらかな
金の絵の具で
ひかりを射しこむ


描かれるは

ささやかな
ひとびとの日々

晴れ間が
いまを懸命に生きるひとにもたらす
束の間のあかるさ
[これからの予定]
布団のなか
12/16 15:05
HP

当ウ囗
もいちど笑って
とって食べようとゆう訳ではないのだからそんな威嚇している子猫の様な目をしないで
君への愛しい感情表現が周りと違うからそんな態度になるんだと自覚のうえだけれど
生まれた時からの性だからしょうがないんだよ

しょうがないんだ
12/16 4:15
HP

唐ワさ
女性
十字架
破滅へと向かう道
すでにもう足を踏み入れてしまった

ふわふわするような
それでいて茨の道
足の裏を絶望が突き刺す

泪の代わりに血を流し
一歩ずつ進んでいく
進む道はこれしかないから死ぬまであるく

ボロを纏い
血を流し
明かりはなく暗い道

どうして?
聞いても誰も答えてくれない

自業自得
因果応報

そんな言葉が十字架のようにのしかかる
キリストは皆の罪を背負ってはり付けられたが
私は自分の罪を背負うだけで精一杯

今更何を思っても仕方がない
ふわふわとした茨の道は
死ぬまで続く
[これからの予定]
サイト巡り
12/16 1:13


男性 29歳 愛知
SCHIZOPHONIC
傘の先を何気なく眺めていると雨粒が自己主張を始めた

世界を逆さまに映し
微かな空気の揺れに震えながら
ゆっくりと確実に膨らんでゆく

もう限界だろう
あと一押しで個を失うんだろう

そう思い始めれば

判官贔屓と破壊衝動がグルグル螺旋を描いて

僕は息さえ出来なくなる

柔らかいものを撫でると不意に立ててしまう爪
大切なものほどベタベタと指紋をつけたがる性

救われない
[これからの予定]
泥眠
12/16 0:30

10061004

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