╋ 蒼過ぎる水溜り ╋

過去ログ104 2004/10/20 18:23

名:涙歌
女性
『声』
君の声を
ただ聞きたいから
いつも耳をすまし
君の声を
ただ聞きたいから
いつも携帯握り締めている
君の声が聞けない日々がこんなにも
辛いものだと
想いもしなくて
君の声が聞けない夜が
こんなにも
寂しいものだと
アタシは知らなかった
今にも息が詰まりそうで今にも胸がはち切れてしまいそう
こんな夜はどうか
アタシを想っていて欲しいこんなに心が寂しい夜はどうかアタシの声を
思い出していてほしい
アタシは常に
君の声を思い出し眠るのだから…
10/20 18:23
HP

名:琉星
キズアト。
『いつかきっと、好ぃ人が現れるよ。』

君は僕に言った

優しい笑顔で

冗談ぽく

僕は笑顔で返した

「そんな人、現れなくていい。」

僕の心は泣いていた

流れる赤は

僕の涙

君の口から

1番聞きたくなかった

その言葉

『そんな事言わないで。好い人は、きっと現れるからさ。』

君は繰り返し僕に言う

僕の心は

消えないキズをおい

流れる赤は

強さを増す

手にした刃物が

僕を誘惑するんだ

赤い涙がつたう夜


次の日僕は

笑ってた

君の前で

ちゃんと

笑えてた
10/20 18:04

名:鏡夜
女性
嘘。
『気にしてないよ…』

…嘘だ…

一番気にしてる癖に。

辛い癖に。

俺は平気で
君に笑顔を向ける

泣きたい癖に。

『気にしてない…』

『大丈夫…』

短い言葉で気持ちを隠す


君の前では笑顔でいたい

こんな女々しい感情
君には見せられない……


押し殺した感情が
胸の中で騒ぎ始める…

『大丈夫…』

『平気だよ……』

嘘付き…

嘘ばっか…
10/20 13:24
HP

名:ナカムラ
妹へ
春に旅立つ妹よ
やけに皮肉な高校生
真っすぐに突き進むその姿
誰に似たのか
父親譲りの可愛い外見
母親譲りの議論好き
腹黒いのは家系だろう
頭を撫でればつねられる
揃えた前髪、吹き出せば
部屋の隅にてやさぐれる
世間知らずと口出せば
そんなことないと膨れ面
可愛い愛しい妹よ
おやすみ前は頬にキス
なあ、当たり前じゃないんだぞ?
聞いてごらんよ、友達に
十中八九泣きを見る
二人の娘を外に出す
父母ともに五十路前
帰ってくるなと姉に言う
戻らなくても良いと言う
姉は二十におまえは十九になる歳に
春に同じ台詞を浴びるだろう
そして旅立つ妹よ
おまえの居場所は何処にでも
おまえの道は数多にも
帰る場所が失せようと
おまえは強く生きるだろう
強く優しいおまえのままで
そんなおまえを心から
私は愛しているのです
ひたすら愛しているのです
春に旅立つ妹よ
巣立つ別れのその日には
姉はおまえを見送らない
泪で霞むおまえより
おまえの未来を望むから
おまえの笑顔を願うから


いじめられたら連絡寄越せ
男が出来ても連絡寄越せ
夜行のバスで一走り
相手を一発殴らせろ
10/20 12:45

名:ヤス
女性
始発電車
行き交う人々。
群れの中。

始発電車がある駅にて。
アタシは心で呟きます。

皆が乗り込む始発電車。
アタシもポツリと座ります。

外は雨。

ポツリと心で呟きます。

始発電車のある駅は
終着駅でもあるんです。

全てのモノに始まりを。
全てのモノに終わりが。
10/20 8:26

105103

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