╋ 蒼過ぎる水溜り ╋

過去ログ150 2004/11/9 1:59

名:涙歌
女性
『共愛歌』
囁き交わす
瞬間に
零すは
愛の言葉達
永遠に結ばれない
はずの君と僕
この瞬間を
迎えるのは
きっと罪を犯す事と
同じなのだろう
許される事のない
恋物語は
後ろめたさと共に
止められない衝動として始まったのか…
君の細くてかよわい手首を迷いもなく
切り刻む僕が
浮かんでは消えてゆく
二人共に逝けたら
死によって
永遠の愛を
この掌に掴む事が
できるのに…
11/9 1:59
HP

名:ちぃ
四面楚歌
何処にも味方が見当たらない
四面楚歌の少女
唄う詩、誰の為?
恐らく誰にも届かない


君が一瞬の気の迷いでも
気まぐれでも
吐いた「味方」と言う言葉は
少女を憂鬱にするわ


それを何処で失ったのかな?


辿る記憶も
真実には繋がらない


確かに
あったと
言うには
余りにも
曖昧な
そう
まるで
愛みたいな


そんな幻想めいた物だった


それでも少女は
今日も生きて
詩を唄う


味方を捜すの


哀し気に微笑んで

決して泣かないで


自分に言い聞かせて
11/9 1:46

名:Lyrica
女性
裸と憂欝
憂欝に一度
支配を許すと
腕や足は
鉛のように重く

一方で
眼球運動は
羽のように
軽やかになる

憂欝だった

カラダを
横たえたまま
無為に
部屋を見渡す

半分眠気に
屈していても
憂欝はそれを
許してはくれナイ

ドコかの誰かの片思い

はけ口になりかけた
この部屋のシーツで
アタシの肌に
触れていく
キミの手の熱さ

アタシはすべて
手放してしまう

それはそれは怠惰に

封じられた
意志や言葉

キミと憂欝の束縛

甘く緩やかな心地良さ

沈んでゆく

汚泥はアタシを
満たしてゆく

キミはアタシを放さナイ

裸の胸と堅い腕
重なって溶ける熱

目蓋と眉が
切ナイほどひたむきで
狂おしいほど
愛しかった
11/9 0:50
HP

名:中村実果
害の狭間で
あんたに何が分かるの?
分かったような事言うな


時々叫んでしまうけど
そんな私だって
人の気持ちなんて
分からないよ


傷つけられて、被害者
憐れな人間のおつもり?


忘れるな
自分だって
加害者であることを
傷をつけた事実は
消えないことを


逃げるな
真実に目を向けろ


それができたら
今頃神様仏様よ


私が欲するのは
人間


喜怒哀楽を知った
被害者でも
加害者でもある
人間様よ
11/9 0:46

名:中村実果
貯金箱
部屋には沢山の貯金箱


カナシイトキ 涙を貯める

ウレシイトキ 笑顔を貯める

クルシイトキ 苦みを貯める

ムカツクトキ 怒りを貯める


どんなおっきな貯金箱?
どれだけあれば大丈夫?


開けて何が出てくるかな
都合良く欲しいモノは出てこないよ


あたしのココロは貯金箱
なにも貯められず、
なにも変えられず、
過ぎ行く時と風に同じ
今を感じ、今を生きる
ただの埃かぶりの貯金箱
11/9 0:15

名:卯学
嘆きの声。
カルシウム不足の骨に
突き刺した無数の羽根

飛べると信じてた
飛べると思ってた
飛べると夢見てた

(ごめんね)

落下したイカロスの
小さな嘆き声。
11/8 23:20
HP

151149

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