Ψ 言霊の宿木 Ψ

過去ログ1507 2006/10/16 17:07

桃イ奈
女性 17歳 北海道
弱さ故に、瞬間は自らの手で
僕の声はちゃんと
君に届いただろうか。

君へ捧げた
最期の言の葉たち

掠れてはいない?
霞んではいない?


来る日も来る日も
不透明で曖昧な日々を生きて

宛もなくさ迷う
迷い子のように

ただただ
この世界を生きていた

君に出会うあの日迄は

君は僕に色を与え
生きる意味を与え
愛情を与えてくれた

幸福の意味が
解るような毎日を過ごして

僕はきっと
どんな瞬間より輝いて
永遠なんて言葉
無い物ねだりと
知っていたから

幸福が終わる日を
迎えることが

どんな瞬間よりも
恐ろしいくて

狂ってしまいそうだったよ。

そんな僕だから
自分で終わりを
迎えてしまおうと…


どうか君に
幸、多からんことを
ここに願う。
10/16 17:07

篤オタ
ゆり籠の夜
帰りを待ちます
杉の大樹に寄り掛かり
夕闇が胸を襲っては
鼓動が伸びて
この森が僕の影に覆われても

塗り潰された静寂に
息を殺して君を待ちます

汗だくで手足重くとも
うつろう葉の数指上げながら
脈々と流るる水音が涙となり
君の隣樹のしるし

手をふる君を夢見て
眠る僕、星降る夜のひとり
10/16 16:51
HP

東ユ太郎
女性 16歳 埼玉
夏、時々、空
碧い空はどこまでも澄んでいて 僕はいつまでも空を見ていた。 こんな空のように雄大でこんな空のように優しさを持ちたいと思った 16歳のとある昼下がり
10/16 3:48

塔nルヒ
誕生
きっと生まれたのは
緋の海

鉄臭く淀んだ
底から形造られた


地上は果てしなく


漠然とした
感情だけを置き去りに

時間という


魔を生み出し続ける


キラキラ輝くアレは
星じゃなくて

忘れさられた
魂の成れの果て


そこに加わる日を
願い


無意味に歩いていく


まとわりつく
残像をはらい


囚われぬよう
目を閉じた
10/16 0:27

投義
男性 30歳 東京

夢の見方を忘却れた

笑い方を忘却れた

泣き方を忘却れた

あらゆるものを忘却れて

あらゆるものを喪失くして

それでもまだ

浅ましく生きている

もう永い時間

逝きたいと渇望んでいるのに…
10/16 0:16

塔nルヒ
幻想
沈んでいった

キラキラと月を
映して


思い出ごと


清く
儚く


あんなに
遠かった空は


海と交わって


生まれたての翼は
期待と絶望に満ちていた


死して生まれ行く
永遠のプレリュード


忘れて


忘れて


手を繋いでいたいから


そのトビラの向こうで


終わりを
紡ぐ


慰めの水鏡
10/15 22:56

15081506

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