Ψ 言霊の宿木 Ψ

過去ログ1631 2006/12/27 17:02

痘F利安則
男性
悲しき蝶々
目の前にして
心が寂しさ覚えたら
偽りの笑顔に
土壌は荒廃し花咲かず

目の前にして
触れる手を躊躇ったなら
偽りの温もりに
流れる川は泉まで凍りつく

躊躇いと寂しさと虚しさは
そばにいても永遠に
消えてしまわないものならば
それは何故なんだろうか

なにもかも飲み込み
なにもかも受け入れ
すべてを時の定めに従って
流れるだけの浮草に
選択というものはない

夕暮れ前の灯りに吸い寄せられ
金粉の涙を虚勢にみせて
とまる指を捜す悲しさは
いつからかの癖
寂しき蝶

ぽっかりとドーナツ型の心
幼い頃気づいたものは
大人になり確信へ

抱きしめて
なにを
握りしめて
なにを
浮雲に答えはなく
掴み所もない

悲しくも寂しさも虚しさも
心が覚えてしまったなら
その心ごと消えるまで
じっと息を潜めて
いつからか覚えた術で
ただ、枯れ朽ちるまで

寂しさは夕暮れ前
いつも背中から包み込む
わたしのすべてを

きょうも一羽の蝶が飛ぶ
金粉きらびやかに
虚勢を振り撒いて
[これからの予定]
なぁーにもない
12/27 17:02
HP

塔Vロ
男性 21歳
snow dome
閉園間際の小さな遊園地
メインストリートを二人
いつもより速い歩調で
クルクル回るゲート目指す

普段通り彼女の手を引いて
黄昏れに染まる道を進む
ああそういえば影がまるで
躍ってるみたいじゃないか

突然彼女が立ち止まって
慌てて振り返る視線の先
店頭に並べられた半球が
次の季節を知らせるように
君の瞳は夕日の光を宿して
取り込んだ輝きを反射する

どこまでも続けば良いなと
思う僕の心を見透かして
今日の思い出を掌に乗せて
君が散らした白い雪の結晶
短いジェットコースターと
小さい観覧車を包み込んで
残った片方の手が僕に伸び
僕の利き手は不自由を訴え

キラリキラリと降る粉雪が
君の掌にだけ降り積もる
いつの間に目の前にあった
出口ゲートが終わりと呟く
12/27 14:23

灯詩K
“真実”
あらゆる女子、男子の次元を超えてぼくら一緒になろう。だれにも邪魔させない、きみは僕のもので 俺は君のもの… それでいいだろう? てゆうかそれしかないだろう

“運命”なんてぶち壊せ 幻想だった砂丘から風がふいている

歩む夢の彼方から祝福の完成もきこえてきた さあ

お前は俺のもので、俺のすべては君のもの それしかないだろう それが真実だろう

あらゆる女子、男子の次元を超えて俺ら一緒になろう だれにも邪魔させない、きみは俺のもので ぼくは君のものそのもの…それが真実だろう、それを“真実”としよう

そこまでは歩んで行け、駆け抜けてゆけっ 俺ら一緒(ヒトツ)と結ばれる夢(ひ)までっ。。。

12/27 7:55


こころ
硝子で出来た部屋の中に
ひとつのグラス
私に与えられたものは
これだけ

後ろに感じる気配を
取り払うようにして
振り向く
けれど

爪先で広がる波紋
限りなく密室に近い
この部屋で
風の泣く音がする
凍り付いたように
私は動けない

ただ繰り返し
押し寄せる
見えないという不安
見えるという恐怖
何もかもが
切り開かれていく
すべてに直結する
硝子の五感

しなやかに伸びた腕を
誰かが好んで彫刻する
鋭利な夜

氷の切っ先
研ぎ澄まされていく
第六感

鳴り止まない音と共に
あと少しで
満ちて
終わる
12/27 1:19
HP

釘aroque
Balloon
雷が数千回鳴り響く


大地はブルブルと震え上がり


太鼓叩きの猪が勝どきをあげる


雲はプカプカと浮かび大地の様をBGMに居眠り


じゃんけんはグーが石でチョキがハサミでパーが紙ならば


なぜグーがパーに負けるのか


雨は潤い
渇いた大地


眉間に空いた穴は開放、第三の目


地べたで羽ばたく鳥はただそうしているだけ


空き缶に水
12/27 0:06

16321630

掲示板に戻る