╋ 蒼過ぎる水溜り ╋

過去ログ210 2004/12/6 6:19

名:Aria―アリア―
女性
才能よりも大切なもの
その昔 舞台の上で
調律もろくにされていないピアノを前にした音楽家が半音下がった楽器の音を
バイオリニストに合わせてひとつキーを上げて弾き
無事にステージを終えたそうです

私は彼のような
天才的な技術も能力もないけれど
どのような状況であれ
お客様に最高の演奏を聴かせたいという
その情熱だけは
彼に負けないくらい
持っています

だからこそ続けられるのです
こんなにもデリケートな
些細な事で壊れてしまう
儚い世界で
その儚さゆえの美しさを
追い求め続けることができるのです
12/6 6:19
HP

名:Lyrica
女性
雪山の静寂
音を吸い込む
この部屋の壁は
雪山みたいに
真っ白で

キミにもアタシにも
都合が良すぎる

寒いと言って
くっつく理由は
ホントに伝えたいコトを
手のなかに
握り締めてるから

"寒い"は合図
キミの腕をあけるスイッチ

そうして
あいた腕に
飛び込んだアタシは
キミの首にギュッと
しがみつく

あとは祈るダケ

冬はイイネ

耳元で囁く
相づちと笑顔
ぬくもりとキス

それダケで
満たされていく

冷たい冬の
静寂を守って
寄り添いながら
越えていく夜
12/6 2:53
HP

名:MIN
ひまわり
誰も居ない

冷たい時代の
哀しい荒れ地に

一輪の
向日葵が咲いた

冬空の下

力を振り絞り

夏まで待てないと
ワガママをいいながら

小さな
向日葵が咲いた

雪の降る中

今すぐ君にふれたいとひっそり歌うように

一生懸命
向日葵が咲いた

凍てつく夜

太陽にただひたすら
愛されて咲いた

あの夏の日々を
想いながら

その命尽きるまで
ただひたすら

太陽だけを愛し
太陽だけを信じ

その声枯れ果てても
唄い続けた

向日葵がいた
少し昔の話
12/6 0:18
HP

名:If
通り雨
行き交う人の群れ
刹那に過る
愛しき過去よ

空も私の心を写すのか

嘆きたい程の悲しみを
降り行く雨となりて

私の心を写すのか

ただ刹那に唄う間は
悲しみに暮れた雨と成り

私の代わりに
過去を奏でてくれ

行き交う人の群れに
一人歩き

嘆きの唄を唄おう
12/6 0:04

名:フュリ
女性
あたたかな人
あたたかな人は、いる。
会えば会うほど、

他の誰もが物足りない。

あたたかな人に
会えると
すごく
すごく嬉しい

そのかわり一人が寂しい。

今度会ったら、
つねってみよう。 今度会えたら、
いなくならないで。

何も言わなくていい。

そばにいたいから。

いなくならないで。
12/6 0:00

名:赤と紅
無言
静まり帰った一人の部屋で

むしょうに、抱き締めたくなった

…抱き締められたくなった

ただ、それだけをしたいのだけれど

きっと、誤解受けるから

猫抱いて寝る
12/5 22:39

211209

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