╋ 蒼過ぎる水溜り ╋
過去ログ227
2004/12/12 23:21
名:涙歌女性
『白唄』にぎわう街
ネオンの光と共に
輝きを増すイルミネーション
恋人達のかじかむ指先を
ただ…温めた
ツリーの天辺には一つの
大きい星
けして手は届かないけれど皆を見守っているかの様にただ…微笑んだ
愛の言葉が飛び交う
この瞬間は奇跡に近いモノの様で
少し涙が滲むけれど
繋いだ手を離す事のない人達は
囁き合ってキスをする
そう…短くも幸福な時間
雪に身も心も覆われ
雪に全ての願いを託す
皆の幸せ願うこの日
アタシは唄う…白く刹那に輝くこの唄を…
届いていてほしい…たった一つこの日の為だけに
唄ったこの唄を…
12/12 23:21
HP
名:オランジュ女性
昔 思い出あの角を曲がるとお気に入りの店がある
もう古くなって誰も寄りつかない
中へと入った
クルリと店内を見渡せば
夕焼けの光を浴びる埃を被ったワイングラス
手にとってみた
ユラユラと
円を描くように揺らして
目を瞑って
古い記憶を
こっそりと思い出しながら
ふと目を開ければ
家の天井
窓から入り込む夕焼けの光
そして
何かが崩れさる音
私はそっと涙を流した
12/12 20:40
名:Lyrica女性
非現実の中の夜スイカズラの夢を
遮ったキミの
伏せたまぶたの下
悲しい恋の結末は
いつも虚無に
終わっていく
与えたり奪ったりを
繰り返しながら
歩む足取りは
ただ緩慢に
愛想の悪いキミの
愛想笑いは
アンニュイな夜を
濃い群青に
染めていった
12/12 18:10
HP
名:蜜柑缶女性
空窓からこぼれた夕焼けの橙が
部屋を暖かくした
心地よくて目を閉じた10秒
開けばもう世界は真っ暗で
寂しさだけが残った
冷めていく心が悲しくて
逃げていく温度に
ギュッと空(くう)を掴んだ
拳は君のいない未来を指していた
12/12 17:45
HP
名:冷雨白旗ダメだなって思うのは
私は終わらせようとすること
”ごめんね”も満足に言えたかどうか
貴方はいつも素直でいてくれたのに
一つか二つ、言えることは
”貴方の幸せを願ってる”ということと
”好きだよ”の言葉だけ
私はいつまでたっても不器用なままだ
12/12 16:16
HP
名:黒鳥貴方へ貴方に”好き”とどれだけ言ったのだろう
それが多いのか少ないのか私は分からない
もうあと数ヶ月もすれば別れを告げることになる
そんな私は卑怯ですか?
時間は元には戻らないし壊れたものは直らない
でも足は進むだけじゃなく戻ることができる
もうじき貴方の視界も開けてくる
真っ黒な私じゃない 明るい人を選びなさい
今ならまだ諦めがつく
私たちの間に何もない
寂しさがこの関係を支えているうちに
貴方を幸せにしてくれる人を見つけて
12/12 15:19
HP