Ψ 言霊の宿木 Ψ

過去ログ2483 2008/2/23 19:54

投ユ秋
男性 18歳
蜃気楼
太陽は九天にあり
鼻をおおうは焦げた臭い
空気は燃えている
虚ろな希望とともに…

暑いからか
透いていた空は
黄ばみだし やにっこい
痩けた魂の遊び場はもうない

そんなうちそれはずっと浮かんでいるのだけど
はっきりすることはなく
徐々にぼやけて
しまいには
海の向こう 空のかなた
とうとう風が運び去る

鼻をおおうは焦げた臭い
空気は燃えている
虚ろな希望も燃えている
2/23 19:54

投ユ秋
男性 18歳
午後の林
午後の林は悲しげで
風 冷たく吹きゆく

楓の葉が愁いをはらんでカサカサと乾いた音をたてる
 
錆びついた悲しみは思い出の中に渦をまき
乾ききった音の底に沈む
2/23 19:47

搭木
「季告」
告げる季節は既に雪が
雨に変わると云うのに

今もこうして尚空から
純白の雪が降って来て

暖かな季節を待ち望む
全て覆い隠そうとする

其を見ていると凍った
私の心が解ける時期は

来たる春と同じように
遠いものだと感じられ

其ならばいっそこの侭
凍った侭で在りたいと

願っていたのなら空は
何時の間に晴れていて

今さっき降ったものは
夢幻だと云うかの如く

穏やかな春を告げていた
2/23 17:30
HP

灯憂
女性
真実の恋
新しい気持ち
新しい恋
この人ならって思えた
でも会う度に
この人じゃダメだって
気付かされた
心の中にいつもいる
大切なのはあの人だけ
信じて待てるのも
あの人しかいない
別れを告げても
去っていかなかった
どんな酷い状態でも
受け入れて癒してくれた
他の人と会う度に
あの人への想いは
更に強くなる
何のために
誰のために生きているのかわからなかった日々
でもようやくわかった
ずっと一緒には
いれない環境
たった数時間でも
生きる希望に変わる
あの人を想い
あの人と付き合ってることで
私は私でいられ
家庭を守れる
大切なあの人を
一筋に想うことは
怖さでしかなかったけど
一筋に想うことで
私が自分を見失っても
かまわない
それが恋だと
やっと気付いた・・・
2/23 15:10
HP

哲on
荒野に咲く花
街を徘徊する野良犬のように
寒空に嘆くPIERROT

堕ちたら堕ちた
荒地で花を咲かせりゃいい

繕った人生歩くほど
アノ世から時間貰っちゃいない
表向きを保てば継ぎ接ぎだらけ
縫い目はいつか綻ぶ

嘘まみれの中の真実
冷えたアスファルト
歩きすぎて足の感覚すら消えた
足枷をつけたまま柔土を求め彷徨う
2/23 13:22


神のペルソナ
真夜中に花開く天使
悲しいほどに
おどけて見せる
輪郭を保つように
誰も彼も
笑えるように


機械的に舞う
ショータイム
美しさの片鱗に
やぼったさを纏っている
人も
自分も
幸せでありますようにと


アルコールに溶けてゆく
願いも
ノスタルジーも
センチメンタルでさえも
残るのは
安っぽいロザリオの
神の産声


淋しがり屋が
顔を出すのは
月が死んだその後で
笑い顔がはがせない
アイデンティティの
名の下に
2/23 3:05

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