Ψ 言霊の宿木 Ψ

過去ログ3206 2009/2/26 22:12

唐ノゃむこ


欺瞞だな、と
僕は思った。
なんの手触りすら無い卑猥な微笑が その100つの小部屋を
白々しく満たしていた。
彼らはそれを絆と呼んだ。
母と子を繋ぐ
濡れて艶めく臍の緒を満たす
ある得体のしれない感情と
同じ名で呼んだ。

2/26 22:12

塔Xー
男性
戦う人たち
こわーい顔した
おじさんが
お部屋でおしゃぶり
くわえてる

清純美人と
うわさの娘
お金で濡れ穴
ひらいてる

まあ、大体誰もが
少しは歪んでて
綺麗な言葉を並べても
寂しいもんだよ

戦争反対
叫ぶ彼
家では嫁さん
しばいてる

優しいだけが
取り柄です?
自分で言えれば
たいしたもの

まあ、大体誰もが
少しは歪んでて
理想と現実の狭間で
苦しんでんだよ

戦ってんだよ
2/26 22:07

塔]ネ
イカロス
深淵な闇の中

フェルマーの最終定理

その一条の光が
唯一の希望だった

方程式を解く喜びが翼を形作り

暗い塔の中から
青い大空の中に
羽ばたかせた

永遠を思わせる青色の中で
見つけた大きな光

少しでも君に近付きたくて
手を伸ばしたけれど

君は僕の視界から
逃れるように消えた

最後に見たその景色が
重い足枷となり
翼を失った僕が堕ちたのは
光の届かない大地

不毛だと分かりながら
あれからずっと大地に
種を蒔き続けている

いつかこの地に
山茶花の華が
咲き乱れる事を信じて
2/26 20:32

塔]ネ
デウス・エクス・マキーナ
理想卿を目指す過程で
忘れられた原初の摂理

命の所有者は
人間だけという錯覚

幸福の所有者は
富める国の
自らに傷を持たない者

貨幣が命を奪う事を代行

自らの手を汚す事無く
命を強奪

奪っている事すら気付かない
富める者達

その陰で汚れ続ける貨幣

機械的に熟される日常

機械化された世界に
神はいない
2/26 20:31

塔激bド
15歳
涙の告白
言わないよ。素直になれるまで。言えないよ。素直になれないなら。辛いんだ。
2/26 17:41

撤ink
緑地公園
思い出に糊付けするのが上手い貴方が羨ましい


昔から同じ
砂場に立ち尽くした僕を笑っているのだろう?


構わない
僕の息が止まり
消えるまで
今までと変わらず笑っていてほしい


貴方は
何も憎まないと言う僕が憎いと言うけど


僕が歩んだ道、感じた全て、を
貴方も
それが貴方だったなら

分かるのかな
否、想像すら厳禁似合わないね


悲しい夢を見たんだ
彼に会うのは
きまって夕方から夜
お笑い芸人は屋上に寝そべっている


私は名もない女


屋上に上がる人は他にもいる
しかし皆の姿は見えない


彼と無言でそっと抱き合う横になったまま


彼のシャツは清潔すぎるくらい石鹸の匂いがした


彼は無口で何も喋らない
だけど私はなにか今日あった事を話すんだ
言葉にせず声もなく
しかし二人で会話してるって分かったんだ


彼の職業はお笑い芸人なのに屋上では
不思議に悲しいくらい言葉を発しない


私はシャツの清潔な匂いに包まれ顔を押し付ける


押し付ければ押し付けるほど屋上の限りない空に埋もれていくきがした


私は野菜売り場でバイトをしていて
終わりかけ夜二階分の高さがあろう場所から
怖さ捨て
勢いつけて地面に落ちる


そこで夢は醒めた

夢から醒めて私は思う
きっとあの屋上の二人は

いつの日か
あの屋上から飛び降りると


落ちた先はけして哀しい訳じゃ無いことは何故か感じて


寝そべっていた二人の姿だけが


世の哀しみを表していた
2/26 14:40

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