Ψ 言霊の宿木 Ψ

過去ログ3348 2009/8/28 22:56

唐ノゃむこ
優しいひとよ

優しいひと
繰り返し咲く日々に
生きている喜びを知りました
日々の種をまいてくれた
あなたのおかげで
私の中庭は
いま、春であふれています

時がまるくなって
あなたを包みこむ
あなたは種を指からこぼして
ちがう世界を今も生きている
かつて時が隔てたように
私とあなたは
いま世界を隔てている

優しくて
すぐに気持ちをこぼしてしまうあなた
私の中庭から
もう、離れてしまいましたか
−大人になっては見えないのに
あなたは今、心をつぶされてはいませんか
−あなたは私にしか見えないのに
私は大人になりかけているのです
私があなたをこの手で
押し潰してしまうかのように

優しいひと
きがあるなら
私の中庭で
和らかい芝生にかけていてほしい
優しいひと
私は春を絶やさないように
約束をします
かつてのように
公園でゆびきりをして

優しいひとよ

8/28 22:56

搭木
「悲忘」
大切な事を忘れている
必死に縋り付く所為で

悲劇を招いてしまうと
知らないまま突き進む

讒言はもう耳に届かず
運命の歯車は回るだけ

覚えていない事よりも
止められない事の方が

流す罪の涙が多くなる
8/27 21:32
HP

桃イ倉ユタ
女性
はじめまして。
みじめで
みじめで、
かなしくて。


詩を書くことでしかもう、
自分をとどめていられない―


(うたうことしかできません
さけぶこえしか、きこえないから)
8/27 17:41
HP

塔Aサヒ
譫言的散文
『ワタシハ ワタシ』

鳥はひとり鳴いている
光も届かぬ暗闇で

『ワタシハ ワタシ』

月の輝くある晩に
彼女を捕らえた幼い兄妹は言った

「なんだ、コイツも偽物だ!」

その後幾度も違う人間が彼女を捕らえては
口々に「偽物」と蔑んだ

いつしか傷つき疲れた鳥は
森から姿を消していた

『ワタシハ ワタシ』

鳥は自分を青く照らす月に
歌を歌うのが好きだった

『ワタシハ ワタシ』

今はただ悲しい鳴き声が
夜の闇に響くだけ
[これからの予定]
解熱
8/27 0:11

唐ノゃむこ
狩ル人 うさぎ

胸ヲ張リ切リ
ァァ楽シ

馬ニ跨ガリ
ァァ楽シ

春ヲ踏ミ付ケ
土ヲ蹴散ラシ
赤白まだらハ ァァ楽シ

矢ヲイル 弓ヒク
ァァ楽シ
獲物ヲ狩ルハ
ァァ楽シ

強イ 強イゾ
ァァ強イ 強イゾ 強イ
ァァ楽シ

ァァ楽シ ァァ楽シ
赤白まだらハ
ァァ楽シ ァァ楽シ

8/26 23:48

唐ノゃむこ
影はわたしを離れてゆく

ときとして見失う自分の
影をふみつけておこうと思うこと
 
ふらふら気づけばいなくなる
気づけば
とどかなくなっている

だから金縁の玉条
影をふみつけておくこと。

ときとして見失う自分の影は
どこへ行きたいのでしょう
わたしにはとどかない所まで

だから金縁の玉条
影に地図をかかせよ。

ふみつけて とり上げて
辿るわたし

ときとして見失う自分の
影はわたしを離れてゆく

8/26 23:40

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