╋ 蒼過ぎる水溜り ╋

過去ログ54 2004/6/5 1:20

名:卯学
女性
└期限切れの最期の夢
錆びた剃刀に
夢の続きを
まだ生まれぬ
子猫に愛を
まだ視ぬ夏に
蝉の抜殻を

そして

期限切れの睡眠薬に
君と最期の夢を。
6/5
HP

名:紫椿
女性
HOLD ON ME
僕を 抱いて
離さないで
ずっと 貴方の 側に

貴方の 肌に
触れていたいから

光が 闇に 変わっても
闇が 光に 変わっても

この世に 終わりが
近付いても
僕を 抱いて

貴方の 腕の中で
息をしていたい
6/3

名:卯学
女性
柘榴
柘榴が割れた


まるで
ビルから落ちた君の様だったから
酷く胃酸が溢れ
僕は嘔吐してしまう


君が割れていた


果汁を剥き出しに
ぶっつりと
生々しさを削ぎ落とし


柘榴が割れた。
6/3
HP

名:和己
あじ
腐ったトマト
酸っぱいわ

賞味期限の切れた牛乳
酸っぱいわ

運動した後の貴方の汗
酸っぱいわ

浸る浴槽の水
酸っぱいわ

凄く凄く
捩れるお腹

酸っぱいの
口の中
6/2
HP

名:紫椿
女性
Sky
掴めない空に
手を伸す

もう1度
君を見たくて
高い空に目を凝す

2度と
届くことのない
君への想いを抱き
僕は今日も
空を見上げる

幾つもの
涙を零しながら
今日も僕は
君を想う―
6/1

名:紫椿
女性
―アシアト―
僕の足跡が
消えないのは
僕がまだ生きているから

僕が息をしている限り
足跡は残り 続いていく

僕が生きた証拠<アカシ>
僕が生きている証拠<アカシ>

まだ僕はココにいる―
6/1

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