ベストセラー100選
∽ 僕らの排気ガス ∽

過去ログ557 2005/6/3 20:52

名:ふじ

裏窓からは夕食のかおりがしていた 夜
夏だというのに
ぴりりと涼しい
空が円をえがいている

後ろから砂が少しついてくる
サンダルを少し見て
蹴った
花を摘んでたのはとても昔のこと
今は下ばかり見て
ときどきだけは上を見て
空と海の境界線を胸でなぞる
それは遠くに感じるけど
遠くじゃないよ
土からは緑が
巻きつくように育って
また土に還るから
また少し近付ける
こんな世界で
これだけな世界で
美しい何かが横切った
いそいで探したけど
残ってたのは影だった
手のひらに乗せると
懐かしい
夕食のかおりがした
6/3 20:52
HP

名:ソラ
女性 20歳
想い、切り。
ちょきちょき
ちょきちょき
髪を切ろう。
魔法のハサミで髪を切ろう。

此れは不思議なハサミなのさ。
とても素敵なハサミなのさ。

今日もお客がやってきた。


「ねぇ
誰もが欲しがる
魔法のハサミさん、
お願いです。」


「あの人への想いを
そのハサミで断ち切ってくれませんか」


この髪に
今までの
思い出とか
想いをのせて…


「新しいスタートをきるの、
明日、彼と結婚するのよ、
素敵な人、
えぇ
とても、いい人なの」

「だから、お願い」

「あたし、幸せになるの」


ぢょきん


と。

長い綺麗な黒髪が
はらはら流れ落ちていく。
楽しかった事
嬉しかった事
はたまた
苦しくて
泣いてばかりいた
あの日の事…

全部
黒いゴミのように
床に散らばった。

其れは幸せな事でしょうか。


彼女は泣きながら
髪を見つめながら
「良かった」
と少し笑って
言ったそうな。


そんな不思議なハサミのお話。
[これからの予定]
お風呂はいりたい。
6/3 20:18

名:空木
「依執」
夜闇に身を沈めると
君の姿が思い浮かぶ

冗談交じりの告白に
拗ねたように笑う君

堕ちかけるこの心を
繋ぎ止めてくれた君

無意識の救いを与え
癒しの音色響かせる

深入ってはならぬと
自戒していたけども

胸を焼き続く想念は
君という泉求めてる

真摯な其の気遣いに
卑怯だとは思えども

君に依存していたいのだと
6/3 20:07
HP

名:キーつつき
男性 65歳 千葉
喜び
逝く近き我成れば
先越されるるが嬉しけり
後の世代の頼もしさつくづく
6/3 10:55
HP

名:栗栖
男性 16歳 埼玉
第四の地平線
誰かの呼ぶ声が聞こえた                   ラララランランラン                     少女はそれで目を覚ます                   ラララランラン             心地よい風に抱かれて          ラララランラン             澄んだ空へと舞い上がる                   ラララランラン             誰か がね 泣いて いるの                 それは気のせいかしら           そうよ 気のせいよ          だって泣くはずないわ           そうよ 泣くはずないわ                  楽園で泣くはずないわ           そうよ 泣かないわ          だって楽園なんだもの          ラララランラン             本当 はね 知って いるの・・・              第四の地平線    楽園と呼ばれたその正体は                  空は荒れ木々は倒れ           花は枯れ朽ち果て            腐敗した大地が             闇の底へと堕ちて逝く          何処から来て              何処に行こうが             彼の夢                 差し出された手に            気付かないまま             底へと堕ちてゆく・・          楽園が視せるの幻想 背徳を紡ぎ続けるロマンス        痛みを抱くために生まれてくる悲しみ             幾度となく開かれる扉第四の地平線    その楽園の名はエルシオン        又の名を アビス・・
[これからの予定]
授業・・・サボろうかな(ぉ
6/3 10:35

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