ベストセラー100選
∽ 僕らの排気ガス ∽

過去ログ589 2005/6/16 22:11

名:白髭
男性
晩年
内と外とのその間
前に広がる庭眺む
縁側に独り腰下ろす

刻の流れに身を任せ
生きも生きたし約一世紀

空を漂う雲の如く
時代に運ばれ辿り着く
此処で過去の紐を解く

心の中のアルバムの
写真の数は限り無し

顔に深く刻まれた
皺の数も限り無し

右手に持ちて火を灯す
煙草の数も限り無し

妻と家族と友達と
泣き笑いの数限り無し

数え切れぬものたちで
満ちた鞄を漁りつつ
悦に浸りしこの時間

善くも悪くも我が人生

嗚呼愛すべき我が人生
6/16 22:11

名:空木
「此無」
諦めを持つ度に
此の躯が軋んで

切望を抱く度に
此の心が壊れた

全て失ったなら
忘却出来るのか

全て危めたなら
悲痛感じぬのか

手を伸ばしても
掴む存在は無く

双眸を細めても
見る景色は無く

紡ぐべき言葉等
見つかりはせず

唯静寂に甘んじている
6/16 19:07
HP

名:クルミンシタ
裸のてのひら
 
握手しよ
 
裸のてのひら
握手しよ
 
鉛筆で
初めて書くよな
そんな手で
 
握手しよ
 
裸のてのひら
握手しよ
 
握手しよ
 
裸のてのひら
握手しよ
 
 
 
  a   i
 
 
6/16 17:51
HP

名:クルミンシタ
玉葱
 
薄皮に
水潤えば
静かに眠る
静かな悲しみ
 
6/16 17:02
HP

名:クルミンシタ
tamanegi
 
薄皮に
水潤えば
静かに nemuru
静かな kanashimi
 
6/16 16:58
HP

名:愁月
男性 17歳 北海道
『轍』
『轍』

陽光は平等に降る
穏風は大地を撫で
人々も平面を駆ける
緑は色相豊かに笑ってる

忘れていた
こんなに近くにあったのに
忘れていた
山を、風を、華の色を

ありがとう
僕は、セピア色から解き放たれた
ありがとう
僕は、僕の在りかを思い出した
一人?怖くはない
僕はもう独りではない
未来?関係ない
僕は世界を感じれるのだから


さあ、皆で帽子を高く、投げ捨てて
皆で叫ぼう「ラ・セラウ゛ィ!」
[これからの予定]
さあ?
6/16 15:31

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