╋ 蒼過ぎる水溜り ╋

過去ログ60 2004/7/26 2:20

名:遥
胸中
溺れるしか無くて。
もがいても。いくら。
誰もが見て見ぬフリばかり。
凸レンズを挟んだ、歪んだ現実ばかりが反映される。

光。そんなものは屈折して、私には届かない。

焦点が合わないかの如く、人々は虚像ばかりを覗いて。
私の胸中には、未だ残されている何かが在るというのに。

針は四を指し、私はまた迎えてしまう事を知った。今日を。
それでも、薄暗い光の中で、どうにか其れを見つけようとする、我が居た。

凸レンズを挟んだ、歪んだ現実ばかりが反映される。

焦点が合わないかの如く、人々は虚像ばかりを覗いて。
私の胸中には、未だ残されている何かが在るというのに。

確かに主張し続ける何かに、ようやく気付いたというのに。


fin.
7/26 2:20
HP

名:マスター
原罪
アダムがアダムで
在った頃
止められ無くて受けた罪イブがイブで
在った頃
唆されて食べた罪
エデンの園から
追放された
荒野を歩くふたつの影を遠く見つめる神の影

人が人に生る前に
犯した罪はまだ消えず
人が人に生る前に
覚えた罪もまだ消えず

ソドムの街の背徳を
今もココロの片隅に
残した人が歩く街
7/25 22:23
HP

名:緑色
女性
名前のない鳥
名前のない鳥が泣いている

名前のない鳥が飛んでいる

名前のない鳥は飛べるんだ

でも
名前がないのは
私が名前を知らないからだ

名前を知らない鳥が飛べなくなってた

名前を知らないまま飛べなくなってた

キレイな鳥だった

私は名前を知らなくてもいいと思った

キレイな鳥だったから
7/24 2:38
HP

名:卯学
夏の崩壊
うっかりと太陽に晒した後頭部は
じりじりと
熱を帯びて正常な思考になりはしないから
影踏みを始めた童子みたいに
たんたんと
軽快な足踏みをする

(あぁ)
(焼けた頭部)
(あぁ)
(影は縫って)

私は
じりりと
私は
たたんと

夏に精神を壊した。
7/21 7:24
HP

名:巳茶
女性
関係
幾つも
時が過ぎて

一人の親友
私を救ってくれたヒト
それは貴女

だけど

何時からだろう
何でだろう
胸が苦しい
心が軋む
…イタイ

心の壁の向こう
微かに見えた
黒い微笑み
眼差し

見ない振りをした
心の眼を閉じて
にこやかな笑い声だけを聞いた

恐怖で頬をつたう血は
汗と偽って

決して
決して
繋がる糸を斬らぬように
笑って
笑って
笑って
過ごそういつまでも…
7/20 23:17

名:MIN
ボクノテ
時にうもれ
うずくまっても

目を閉じて
ゆっくり

息を止めて
思い出せば

なんだか

むくわれた
気がするから

膝をかかえて
耳をすませば

ほら、
何も聞こえない

高台に立って
目をこらしても

もう、
何も見えない

ボクの両手は
外界(ソト)をまだ
拒絶したまま

ボクの両手は
なにもかも
ふさいだまま

この暗闇からの
出口でさえ

自分の両手で
ふさいだまま…
7/19 5:27
HP

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