╋ 蒼過ぎる水溜り ╋

過去ログ70 2004/8/22 13:02

名:SNOW
私を返して
あなたはどこへ
行ってしまったのでしょう。
あの日から
私には心というものが無く、
ぽっかりと
空いた隙間を
風が
吹き抜けるだけ吹き抜けて

何度
波が打ち寄せようとも
そこには
海がないのです。

もう誰も
好きにならない
なんて
思ってなかったのに

あれから
誰と出会っても
私はからっぽのまま

やっぱり私はあなたが
大好きですと
叫んでも
祈っても

どうしても
届かないのなら

私の心を
返してください。

私を返してください。
8/22 13:02

名:NAO
アンナ・カレーニナか何かのつもり
深夜の街路をはしる
タクシーに隣合わせると

君はじっと前を見ている

もし君を見たら
もし君を気にしてることに気づかれたら

負けになるから
僕もじっと前を見ている

タクシーのメーターがあがる

そう、そこを見ていればいい

メーターがあがることを
心配することにしよう


「あ、月、月、月、月、月、ほら月」
それで負けが決まったんだ

耳やうなじがばかみたいにきれいで
言葉をうしなった

本当に言葉をうしなった

「ああきれいだね」
なんてばかな言い草だろう

月がきれいだって言ったのに
そうでないように聞こえるじゃないか


君のほほが勝利で輝いた
アンナ・カレーニナか何かのつもり?

半分くらいはそう思うのを許そうか
君は僕に勝つほどきれいなるみたいだ
8/21 19:00
HP

名:Tetsuaki
男性
そんなの、捨てなさい
今日ね

子供が羽の生えた虫を追いかけてるのを見て思ったの

その子はね

”蝶々”って言って走り回ってたんだけど

その「蝶々」

ただの「蛾」だったの

何で「蛾」には”ただの”なんて言葉が付くと思う?

所詮「蛾」だから

比較の対象が「蝶々」だからよ

「蝶々」には自然と綺麗なイメージが付くのに

「蛾」には自然と汚らしいイメージが付くの

その子ね

「蛾」にそっと近づいて

親指と人差し指で上手に羽を摘まんで

捕まえたの

その子の顔と言ったらもう

嬉しくて「蛾」を持った手を大きく上下させちゃって

先を歩いてたお母さんに笑顔でこう言ったの

『ねぇ、ママ。ぼくね、蝶々捕まえたんだよ、ほら』って

そのお母さんったら

子供の手の中にあるもの見て渋い顔してね

『そんなの、捨てなさい』って言ったの

お母さんはね、大方そんな所だろうとは思ってたのよ

だって

「蝶々」と「蛾」じゃ

「蛾」の方が捕まえ易いんだもの
8/21 8:19
HP

名:たな
女性
運転中
顔もみたくなぃ   声もききたくない  
アイツの存在がうっとぅしぃ

いつのまにか
大嫌いが大好きにかわってた

気付いた時にゎもぅ遅かったね

ぁなたゎ
もぅいなぃ

ぼやける車のライト
流れる恋の歌

すべてを否定し
すべてに背く

そんな気持ちにさせたのゎ
大嫌いなハズのアイツ
8/21 0:17

名:hekate
ネクロフィリア
助けてと君の口からほとばしる
実体のない血液のしぶき
心地よい快楽を求めて
冷たくなった君を抱いた

あぁ生きているときは醜かった
あぁ人は死してこそ美しい

だから今宵も貴方を抱く
何度も何度も

その美しい死に顔を
僕に見せておくれ

腐り果ててしまわぬように
僕がいつまでも抱いてあげるよ
8/20 21:37

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