ベストセラー100選
∽ 僕らの排気ガス ∽

過去ログ755 2005/8/24 20:40

名:白髭
男性
道程
走り続けるのは辛い

歩き続けるのもきつい

立っているのも楽じゃない


腰を下ろせば楽になる

横になればなお楽だ


だけどそれじゃ駄目なんだ

それじゃ景色は変わらない

それじゃ世界は広がらない


だからおれは走ってる

時には歩くこともある

立ち止まることもある

だけど決して諦めない

それがおれの人生だから
[これからの予定]
一服
8/24 20:40

名:Age
女性 17歳 埼玉
老樹と蝉
細く鋭い枝々に
太陽が零した涙が滴り
蝉は静かに
夏の終わりを感じていた

彼にとって
夏の終わりは
世界の終わりに等しい

―ああ 世界が 幕を閉じるのですね

老樹は答える

―ああ 世界が 幕を閉じるよ

蝉に真実を語らない
葉を無くした哀れな姿を
寒さに震える様を
教えるわけにはいかなかった

鳴き声が止んだ
老樹は蝉の最期を
優しく誇り高き姿で見届け

静かなる森

一枚の葉が微かな音をたてて
世界は秋を迎えた
8/24 20:33
HP

名:空木
「考物」
目の前の白い紙面
面は始まりの盤上

其を流れるように
唯書く事もあれば

全く考え浮かばず
何もせぬ事もある

時には酷く苦闘し
楽しく書いた産物

稚拙ながら其処に
世界が広がってる

此の手で手掛けた
物語の連なりを唯

自己満足だけれど
達成感が満たした

其は嬉しいけれど
恥ずかしくもある

此の頭が働く限り
考え出した空想を

未熟だけど形にしよう
8/24 18:39
HP

名:米田
男性 19歳 神奈川
曇り空
ひび割れた空から

今日は青色が見えるかな。

灰色の中を生きるのは

僕をセンチにするばっかり

届け、君がいる雲の裏側まで

…くれるといいな、君の心の割れ目まで。
[これからの予定]
捧げる歌。あなたへ。
8/24 17:56

名:シロ
男性 20歳
舞台照明
そろそろ終わりのベルが鳴るけど
深く座り込んだシートから離れたくはない
そんな気分で
この劇場に満たされた
感情をもう少し噛み締めたいんだ

隣の人が静かに席を立ち
遠くに見える「EXIT」の光の中へ
そこは本当を出口なの?
躊躇いもなく扉を開ける

幕が揺れて誰だろうな
舞台衣裳のまま駆けて来る
良く見れば君は大粒の涙を携えていたんだね

まだ暗い長い階段を最初はお転婆娘のよう
転ばないかって心配してる間に
あと5段 4段 3段かな
手を伸ばせば届いてしまう距離に君がいて
ステージライトに照らされていない今は
僕のいる舞台のヒロインになっている
8/24 14:05

名:明科キョウコ
女性
ミゼラブル
赤い靴をはいて夜の街をゆく
あの人の後ろ姿を追いかけて
白い大きな花の髪飾りは
あの人がただ一つくれたプレゼント

あれはもう幻なのよ と
囁く声を振り払いたくて

笑ってよ
お願い 自嘲で終わらせないで
あたしを踊らせたままで消える気!?
二度と笑顔なんか信じないわ
嗚呼、何て残酷なの?

とんだピエロね
8/24 10:34
HP

756754

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