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Ψ 言霊の宿木 Ψ

過去ログ911 2005/10/30 21:27


男性 29歳 愛知
認識
茹だるような暑さの原生林で天使に会った

樹齢はとうに千年を超えていそうな大木の枝に居たのである
身の回りを冷ややかな白い光で包み
足元は10センチほど浮いている

喉の渇きから果物を求めて上を見ていなければ見落としていただろう

「何だってそんな所に居るんだ?」

「その答えがあなたの何になるの?」

ダメだ
この種の性格は手に負えない

「気にしないでくれ」

僕は歩き出した

「本当にダメな人ね。そんな風だから見落とすのよ」

振り返る

あぁ何だ、またやってしまった
自販機が至る所で輝いてるじゃないか
[これからの予定]
帰宅
10/30 21:27


女性 15歳 奈良


ひとつ またひとつ
落ちてゆく雫

あたしの目から
ゆっくりと下へと伝う
堕ちてゆく

あの雫
このあたし

雨がひどいから
窓を開けた
あたしの現実の頭痛を
雨の音で消してくれたらと願って

ああ
現実逃避だとわかって
10/30 21:14

轍A
濁り
いつからか濁り

いつからか一人でいるのが楽になり
…人といるのが嫌になる。
濁りきった心はそれ以上は濁りはしないけれど

濁りきった心を透き通らせも出来ないだろう。


だからこれからも濁っているのだろう
10/30 20:46

痘「沙
悪夢
私と瓜二つの妹が実はいたとして
貴方見分けがつくかしら?
百万人の人混みにいても見つけて頂戴

普通にそう思ってた
貴方を見つめるのに夢中で

でも私、横を見てしまったの

私と同じ役割を果たせる人の横顔を


怖い

それなりに頑張って生きてきたけど
同じぐらいのコトできる人なんていくらでもいそうな

私だけにできるコト
貴方を誰より愛するコト
ずるいね…

三面鏡に映した自分を眺めてたら
そんな妄想止まらなくなって
いっぱい増えた私は一斉に泣き出した
10/30 18:35

塔nルヒ
女性 18歳
沈殿
迷惑をかけないように
心の底辺にあるものを
さらに深く沈める


ソレに心が溶かされていく………

濃度の濃い酸のように

心配をかけないようにと


貴方が聞いたら
言わなかったことに
怒りそうだけど


全てをさらけだすのは
苦手だ


何かが邪魔をして…


本当は

醜さをさらけ出すのが怖いだけ

弱さを見せるのが怖いだけ


結局向き合えてない


なのに苦しいとき
浮かぶのは貴方の笑顔
10/30 17:16

搭木
「忍生」
歴史に隠された
暗闇に生きる者

光など得られず
影と成り潜んで

与えられた任に
異唱える事無く

狙いし標的の者
密やかに誅する

元より人として
扱われぬ草の身

夜の闇に紛れて
遺されぬ記録と

血飛沫に立ち尽くす
10/30 16:43
HP

912910

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