藤森治子
第209回「9の日・9条・ハンスト・イン」に参加します
第209回「9の日・9条・ハンスト・イン」に参加します。
今朝のどんよりと曇った空、肌寒さは、なんだかイギリスの空のようです。

国会も終盤で、今日は、昨夜入管法改正案が参院委で怒号のなかで可決し、
今日参議院決議に持っていきたいらしい。また、LGBT法案も今日衆院で審議
入りします。どちらもマイナーだけれど本質的な議論が必要な議題です。おか
しいのは、自民党安倍派20数名がどちらも反対で、あわや自民分裂か?とい
う面もある法案です。自民党も超保守は分離して、独立したら・・・と思います。

ウクライナのダムの決壊で大変です。ロシアがやったとすれば大問題ですが、
一方自然災害・・・という説もあり、はっきりしない。今の地球は脆くなって
いるので、もう戦争などできないよ、という予告なのではないか・・・。

とにかく、戦争が終わるように祈りながら、「9の日・9条・ハンスト・イン」
に9日正午から、入ります。
藤森治子
5月のハンスト実施報告 下
◆地方自治体の選挙が終わりました。立憲は惨憺たる結果でしたが、悔しい
ことに、維新の躍進は目覚ましいものがあります。ただし、その中身は選挙
違反あり、警察沙汰ありで、簡単には野党第2党にはなれないでしょう。で
も立憲民主も今の態勢でズルズル行ったら負けるかも・・・です。

維新の乱暴な考え方や方法が一番問題です。例えば、維新は「生産性の低い」
ひとは生きる価値がないとでもいうようなことを言っています。新自由主義
の影響もあって、「公」より「民」を重視し、公的予算を切り崩していきま
す。私企業であれば、経費削減のためには人員整理も多少の経営の手助けに
なるでしょうが、公的仕事では、経費は全体から言えばわずかなもので、人
員削減したところで大した利益は産まないのです。人員削減すれば、その被
害は広範にわたって及んでいくでしょう。

資本主義の究極の矛盾を背負って進んでいきますから「生産性が低い人は生
きる価値かない」などという発想に繋がってしまうわけです。「一人も貧困
の中に残さない」そういう思想をせせら笑っていられる党であり考え方です。
すごく恐ろしい思想だと私は思っています。

◆マイナンバーカードが大詰めを迎えていますが、もう手続きをなさいまし
たか。私はすごくアヤシイと思っているので、当分手続きはしないつもりで
す。日本は確かにデジタル化が遅れているかもしれませんが、すでにマイナ
ンバー化を進めてきた他国が、重大な忠告をしています。政府の事務処理の
事ばかり考えて、データーを一元化してきたが、これは実に危険なことだと
いうのです。

堤未果氏によれば、「海外では情報は分散させるのが主流だ。米国にはソー
シャルセキュリティー番号があるが、日本のようなマイナンバー制度はない。
ドイツは納税者番号はあるが、何もかも一元化された共通番号制度は違憲と
されている。イギリスは06年にIDカード法が成立したが、政権交代時に廃止
された。政府は『日本はデジタル化に遅れている』みたいな言い方をするが、
真っ赤なウソなのである。だとすると、政府は一体、どんな目的で、マイナ
ンバー制度を急ぐのか。ここには大きな疑念がある」とのこと。

「国民の知らない間にどんどん、国民の情報が次々にマイナンバーカードに
紐づけられているのです。諸外国では貴重な情報を同じカバンに入れないの
は常識で、セキュリティーの概念から、分散化に動いているのに、日本だけ
が逆行しているのです」とのことです。
少しは他国に研修に行ったら、河野さん?
藤森治子
5月のハンスト実施報告
◆5月のハンスト実施報告              藤森治子(長野)

5月 8日(月)0時より、24時間ハンスト実施。

5月 9日(火)正午0時より、24時間ハンスト・インに参加。

5月15日(月)0時より、24時間ハンスト実施。

5月22日(月)0時より、24時間ハンスト実施。

5月29日(月)0時より、24時間ハンスト実施。

6月 5日(月)0時より、24時間ハンスト実施中。6日0時終了。

◆毎回ハンストを実施するたびに、報告を書こう、などと決意したのに、結
局人は安きに流れ、またしても、まとめての報告になってしまいました。

◆さて、今月こそ、どんな鈍感な人にも、岸田首相のダメさ加減が露になっ
てわかった時期でしたね。その証拠として残ったのがタイム誌の表紙写真と
権力で修正させた(自国だけでなく、他国のメデイアにも介入するようにな
ったのですね)「首相は数十年の平和主義を捨て、自国を真の軍事大国にす
ることを望む」という記事でした。「軍事大国を目指す」って、世界中に向
かって叫んでしまったようなものです。なんという無防備!なんという無邪
気さ!これで外交の半分を無駄に消費してしまいましたね。

多少の良心の呵責があるのか、写真は実に微妙です。前向きの普通の写真で
はなく、左半分は暗くて全貌が分からず、右半分は明るいけれど、向かって
右方をズル見しているように目が寄っています。何かたくらみのある、普通
の写真ではありません。これは岸田首相の希望したポーズなのでしょうか、
それとも、雑誌社の注文だったのでしょうか。いずれにしても、右と左、二
つの顔が私にはあるよ、というメッセージともとれます。そこまで計算でき
ていれば結構なのですが・・・。

信念もなく、先の見通しもなく、鈍感で、自分がなしていることの意味が自
覚できない・・・・・などと考えていたら、岸田首相に捧げる評価が思い浮
かびました。それは、ハンナ・アーレントのいう「悪の凡庸さ」です。20
23年に岸田首相が、ほとんど国会での審議もなく何十年も国民が大事に持
ち堪えてきた憲法・9条を、いとも簡単に捨ててしまい、それを心の痛む重
大な事とも思わず土足で国民の心に踏み込んでなんとも思わない、ありふれ
たどこにでもいるオッサン。「悪の凡庸さ」の正体です。
(続く)
藤森治子
第208回「9の日・9条・ハンスト・イン」に5月9日正午から参加します。
昨夜0時に私的にやっている24時間ハンストが終り遅い食事をとり、今朝も朝食をいただきましたので、元気を回復し、、本日正午から「9の日・9条・ハンスト・イン」に引き続き参加します。

ゴールデンウイークも何かと騒がしい日々でしたが、もう数年前から続いているYouTube「デモクラシータイムス」には、まさに今を知るのに良い番組がさまざまあります。登録視聴者だけでも20万人を超えたと言いますからなかなかの人気です。一日3本の番組を流しており、新聞などでは見れないような内容のものが多く、特に自衛隊や日本の防衛庁が考えている実態や、コロナについて、最も先進的な見解が見れます。「デモクラシータイムス」のURLは「デモクラシータイムス」と入れて開いてください。
藤森治子
4月のハンスト実施報告(続き)
(続き)
◆朝日新聞郵送世論調査から覗える「若者の政治不信」
この9ヶ月間に、2度も首相暗殺を試みる事件があったということをどう考え
たらいいのか。普通の事ではない、何か、この国の見えないところで、破壊行
動を誘導する事態が進行しているのではと思いました。

5月3日の朝日新聞の郵送世論調査で「政治不信」について取り上げていまし
た。日本の政治をどの程度信頼しているか、という質問に
「信頼していない」55%
「信頼している」 44%
という結果で、これは例年とあまり違いはないそうです。

一方、今回の結果を年代別にみると、「若年層の政治不信が顕著」だったとい
うことです。「信頼していない」30代以下は7割、 60代以上は4割強。
一般に若者は、「大人を信ずるな」などが若者の合言葉のような風潮もありま
すが、政治も同じ次元で考えているのでしょうか。

昨年7月、山下容疑者のtwitterをその行動直後に全部読むことができました。
印象としては、非常に冷静で論理的にものを考えることができる人だと思いま
した。ただ、統一教会のトップへの復讐を安倍元首相に切り替えるあたりは、
ちょっと飛躍していて、説得力に欠ける表現と感じました。最も強烈な印象は、
山下容疑者は、死ぬ覚悟で行動し、実行した、という冷静な絶望感のようなも
のに包まれていたことでした。

一方、木村容疑者は、昨年6月、参院選(同年7月実施)に立候補できないのは
憲法違反だとして、国に損害賠償を求めて神戸地裁に提訴しており、その訴訟
で安倍元首相の国葬実施や、安倍元首相と統一教会との関係を批判していたこ
とが判明した、とメデイアでも報じられました。

更に、木村容疑者は昨年10月、地裁に提出した準備書面で、「岸田内閣は故
安倍晋三の国葬を世論の反対多数の中、閣議決定のみで強行した」と指摘し、
「民主主義への挑戦は許されるべきではない」と強い言葉で非難していた、と
メデイアは報じています。

これらの情報が正しいのならば、殺人、殺人未遂の違いはありますが、行動が、
時の首相の言動の民主主義度に根差しているといえます。岸田首相には、その
自覚があるかどうか知りませんが、2人の若者、特に木村容疑者の不信感を呼
んでしまったと言えそうです。彼らの行動は許されないとしても、そういう若
者が一定数おり、知識不足や世間知が欠けていて、思いがけない行動に走って
しまったといえます。

思えば、この二人は、歳も15歳も離れていて共通するところが見えませんが、
ただ一つ共通している点は、定職がなく、仕事を転々と変えるか、引き籠って
いるか、という不遇な青春を送っていると言うことです。そういう青年にとっ
て、首相の子どもだからというだけの理由で、首相補佐官に任命されることの
不平等さ、理不尽さを強く感じていたことが想像されます。民主主義は、政治
そのものの場だけではなく、公に立つ人は、そんな縁故で人事を行うと言うこ
と自体が機会の平等に反するという常識を持ってほしいものです。

さて、木村容疑者のような幼いともいえる不満をもって、今青春の時を生きて
いる人たちは少なく見積もっても50万人はいます。たとえ、方法は幼稚だと
しても、ある程度民主主義というものを勉強しています。そういう機会に恵ま
れない人たちに理解してもらえるように、「斯く斯く然々で国葬を決定しまし
た」「息子を首相補佐にしたことは機会の平等を奪う行為でした」等々、決定
に至るプロセスを説明する必要があります。そのために民主主義というものが
あるのでは?岸田首相にはすべての公的行動に民主主義が求められているので
す。口頭や行動と民主主義という言葉の乖離が大きすぎるところから、不信感
は生まれます。
藤森治子
4月のハンスト実施報告
◇4月のハンスト実施報告
今月(4/7〜5/6)の私的ハンスト実施報告です。

*4/9(日)正午から4/10(月)24時間ハンスト・インに参加しました。
 月曜日が私の定例のハンストの日ですが、ハンスト・インと重なりましたの
 で、 ハンスト・インで代替えとします。

*4/17(月)0時より24時間ハンストを実施し、4/18(火)0時に終了しました。

*4/24(月)0時より24時間ハンストを実施し、4/25(火)0時に終了しました。

*5/ 1(月)0時より24時間ハンストを実施し、5/ 2(火)0時に終了しました。

◆ペンタゴン文書やら、アメリカからのニュースが伝わってくるとびっくりす
 るような情報があって驚いてしまいます。例えば、下のようなことです。

 ・セイモア・ハーシュ(ピューリツア賞受賞・記者)によれば、ロシアから
  ドイツへガスを供給する海底のノルド・ストリームを破壊したのはアメリ
  カだとのこと。

 ・アメリカはウクライナへ燃料費として4億ドル(532億円)を支援した
  が、ウクライナはなんとロシアからガスを買っており、米ドルはゼレンス
  キーの懐に入った模様。(日本も700億円かを追加支援すると言ってい
  たが、それは誰のお財布にはいるの?腕をぶるんぶるん振り回して「戦え
  !」とアジテイトした頃から、ゼレンスキーには一抹の不安を感じていた
  のですが・・・長い政治金権汚職の歴史がウクライナにはあったので・・
  ・・・。)

 ・ペンタゴン文書にはウクライナは勝てないとアメリカにはわかっていたの
  に、「最後の一人まで戦え」とウクライナを扇動し、傀儡をライバルと戦
  わせて、漁夫の利を得ようとしている。
 
 ・ウクライナvsロシアの戦争で、これまで35万人の死者がでたが、ウクラ
  イナ:ロシアでは7:1とのこと。また、すでにロシアの情報はいろいろ
  入ってきているが、ウクライナでも、徴兵を忌諱するものが多くなり、政
  府は困っているとのこと。ウクライナの諸情報があまり正しく日本には伝
  わっていないのでは?どこの国であろうと、だれが喜んで戦争へ行くもの
  ですか?どこの国も少子化になり、同時に快適な日常生活の中で成長し、
  人権意識が高まれば、戦争などという野蛮な行動に着こうとする若者が少
  なくなるのは当然のことでは?かくて、こういう20世紀的野蛮な戦争は
  21世紀には成り立たなくなるのでは・・・・・と私は予想するのですが。

 ・頻繁にミサイル実験をする北朝鮮だが、その経費に日本の統一教会からの
  送金が使われているらしい。日本の統一教会信者から約4500億円の資
  金が北朝鮮へ送られ、ミサイルとなって、日本へ帰ってくるというわけ?
  (本当だとしたらジョークだ)

 ・中国・ウイグル地区で中国がウイグル人を虐待しているというニュースが
  時々漏れてくるが、それをある記者がバイデン大統領に質問したら、 "Yeah,
  that was Jake's idea, I told him that bullsh#t would never fly. Now we
gotta try and sweep it under the rug. なんて答えているのです。 これだけ
世界を怒らせたニュースを、大統領補佐官の「たわごと」だと自覚して広
  めていた、少なくともバイデンは否定しなかったのです。
  ひどい話です。怒れ、中国!

◆「最近の報道には、政策的な重要課題は国の方針が定まってから取り上げる
傾向を感じる。社会的リスクを可視化し、よりよい方向に対話を促すのが報道
の役割なのに、受け身の姿勢になっていないか。朝日新聞は積極的に問題提起
していると思うが、丸くなってしまったとも感じる」(国谷裕子)

岸田首相は、民主的プロセスをないがしろにして国葬を断行して、批判を受け
た一方、ここで初めて保守層から容認され、昨年暮れには、安倍晋三元首相の
首相補佐官だった今井尚哉氏ら8人を内閣官房参与に任命しました。これ以後、
今井氏のバックアップもあって、安倍流といわれた民主的な手続きを骨抜きに
する政治スタイルを岸田首相も踏襲することになったわけです。防衛予算倍増
や原発政策の転換など、やりたい放題です。「国葬」という「首相任用試験」
に合格した後の岸田首相は、もはや「宏池会の岸田」ではないのです。

元官僚の古賀茂明氏が、「安倍氏がいなくなったのに、なんだか亡霊でもいる
ようなもやもやしたした雰囲気がある」という内容のことを呟いていたことが
ありました。その時には気がつきませんでしたが、今回調べてみて、すべての
謎が解けました。あの安倍氏と二人三脚でやってきた今井尚哉氏が、内閣官房
参与となって岸田首相の背後に立ったのです。突如として出てきた原発政策の
転換は、今井氏就任の手土産のようなものでしょう。

国谷氏の言うように、国民より何より、先に政策課題があり、それに融通がき
かず、一方的に押してきて、数で決めてしまう。おそらくこれからは、ますま
すこの傾向は強くなり、民主主義を強調しても、自らが議会で民主主義を実行
できないということになってしまうでしょう。民主主義の要諦は熟議ですから。

暴力による民主主義の破壊は勿論許されませんが、暴力によらない日常的な、
例えば議会における民主主義の破壊も許されないのでは?

(下段へ続く)
藤森治子
「春はあけぼの・・・」白い空に、白い月がかかるのは、あっとびっくりするような白い春の夜明けです。
清少納言は、「春はあけぼの」と言いましたが、もうちょっと早く起きたら、上弦の月がやや南の空にかかっているのが見られたかも知れません。私が今朝夜明けに見た空と月は当たり前とはいえ、上弦の白い月がそろそろ現れ開けるかと思う頃まだ明けぬ夜にかかっていました。よくあるかもしれないけれど、私には珍しい夜明けの月でした。

内外騒がしく、海岸線から消えてしまった自衛隊機と8人の自衛隊員。時期が時期だけに心配です。
台湾、中国、アメリカの状況をよく観察することも大切です。

さて、今日も本日12:00から、明日お昼の12:00までの24時間のハンストインです。明日の正午まで頑張りましょう。水は十分飲んだ法ががいいと思います。

◎ハンスト参加の方は、必ず足跡を残して行ったください。パソコンを利用してのハンスト運動ですので、本人が申告をしていただかないと、どなたが参加しているのか把握はできず、お知らせも出来ず、「ガンジー通信」発行に際しても困ります。

どうぞ、何分よろしくご協力をお願いします。
藤森治子
第206回「9の日・9条・ハンスト・イン」に参加します
第206回目の「9の日・9条・ハンスト・イン」に、9日正午より参加します。

「ガンジー村通信」の編集作業で忙しがっていて、数日テレビも見ないで暮らしてい
たので、終わって久々にテレビを見て驚きました。参議院が、捏造だ議員辞めるの辞め
ないのの大修羅場になっているではないですか。高市さんも異様で目を背けたいよう
な姿と態度でした。

安倍さんが亡くなって、唯一すっきりしたことは、「安倍の威光」で横車を押してい
た人たちが、自分の実力だけでは、うまく横車が押せないことがわかってきたことく
らいでしたか。それと、官僚たちが、何がなしか、おどおどしたような、委縮したよ
うな雰囲気が感じられなくなってきたことでした。

それぞれ年貢の納め時だったのでしょうか。普通であることって、余計なことを考え
なくていいから、とても楽です。いつも何を企んでいるのか、と窺うような生活は、
この歳になってはゴメンです。極楽蜻蛉といわれようと、まっすぐ平和で戦争のない
世界を求めていきたいです。
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第206回「9の日・9条・ハンストイン」参加・終了報告(1)
報告が遅れて恐縮ですが、2月9日正午より、206回目の「9の日・9条・ハンストイン」に参加、翌10日の正午過ぎに終了しました。

なお、先月1月9日の正午から行われた205回目の「ハンストイン」には、参加を予定しておりましたが、昨年末に感染したコロナ感染症(オミクロン株)からの回復に、思っていた以上に時間がかかり、9日の朝、起きてからも身体がだるく、熱っぽく、喉や鼻の裏側のヒリヒリする痛みがが消えず、咳も止まらないので、医師の診察を受けたところ、「感染症の峠は越えたものの、完全に回復するにはもう少し時間がかかる。
無理しないで、家庭でゆっくり休養して回復を待った方が良いですよ」というアドヴァイスに従って、お休みさせてもらいました。いずれ、どこかで代替参加をしたいと思っていますので、悪しからずご了承ください。

さて、50年以上もの共産党党員歴を有し、党本部の政策委員会の外交部部長を務めたこともある(ということは、共産党内の日本の外交や安全保障問題のスペシャリストである)松竹伸幸氏が、文藝春秋社より上梓した新書『 シン・日本共産党宣言』のなかで、日本共産党の志位和夫委員長が、20年以上もの長きにわたって、一度も首長公選制で選任されることなく、委員長のポストに坐り続けていることについて疑問を呈し、自民党や立憲民主党のように、首長公選制度を速やかに制定し、全党員の投票によって、新しい共産党のリーダーが選ばれるようにすべきであると主張したところ、「党の決定に反する意見を勝手に発表することはしない」という、日本共産党の倫理規定に反することを、党に無断で行ったという理由で、除名されたことが話題になっています。

これに対して、朝日新聞は、2月8日付の社説で、共産党の機関紙「赤旗」が、松竹氏の除名に共産党が踏み切ったことについて、「異論を排除するつもりはないが、(事前に党に諮ることがないまま)党を攻撃したことが許されない」という趣旨の主張を掲げ、共産党が除名処分に踏み切ったことは、当然のことと弁護したことに対して、「党勢回復に向け、党首公選を訴えた党員を、なぜ除名しなければいけないのか。異論を排除するつもりはなく、党への「攻撃」が許されないのだと言うが、納得する人がどれほどいようか。かねてから指摘される共産党の独善性と閉鎖性を一層印象づけ、幅広い国民からの支持を遠ざけるだけではないか」と、厳しく批判しています。

朝日新聞はさらに、志位氏が長期間委員長のポストに留まり続けえたのも、「民主集中制」という、日本共産党独自の民主的党運営の基本原則に基づいて選任された「中央委員会」の承認を経た上で、決められてきたたことであり、何ら問題はない」とする赤旗紙の主張についても、「激しい路線論争が繰り広げられていた時代ならともかく、現時点において、他の公党が普通に行っている党首選を行うと、組織の一体性が損なわれるというのなら、かえって党の特異性を示すことにならないか」と危惧を表明し、そのうえで、今回の措置が、今後の日本共産党の党運営に及ぼすネガティブな影響について、以下のように危惧を表明。このような独善的姿勢を取り続ける限り、国民の共感や支持を得られず、結果として共産党の党勢は「細るばかりだ」と、要旨以下のように警告を発しています。

小池晃書記局長は、「共産党は意見を言う自由は認められている。問題は党の中で述べることなしに、突然攻撃してきたことが重要」と語った。しかし、党のあり方を真剣に考えたうえでの松竹氏の問題提起を、一方的に断罪するようなやり方は、異論を許さぬ強権体質としか映るまい。
一般の党員や党所属の地方議員らが、この問題をどう受け止めるのかは、わからない。ただ、これによって党内の結束が保てたとしても、これまで共産党の政策や活動に理解や共感を示してきた、党員以外の有権者や知識人の心が離れるなら、党勢は細るばかりだと思い知るべきである。
(続く)
「ガンジーの会」代表:末延芳晴
第205回「9の日・9条・ハンスト・イン」参加・終了報告(2)
(承前)

一方、毎日新聞は、2月12日付で、「共産の党員除名 時代にそぐわぬ異論封じ」と題する社説を掲載、「組織の論理にこだわるあまり、異論を封じる閉鎖的な体質を印象付けてしまったのでないか」と、あまりに唐突、かつ一方的に除名処分を下したことで、国民の疑念と不信感を募らせてしまったのではないかと、疑問を呈しています。

毎日新聞社説はさらに、今回共産党が除名処分に踏み切った背景について、@党に敵対する行為は行わない、A党の決定に反する意見を、勝手に発表することはしない」という党の規約に違反したからだという、共産党側の言い分を紹介したうえで、今回の処分がもたらす社会的影響について、「主要政党のうち党首公選制をとっていないのは今や、共産だけだ。松竹氏の提案は、「異論を許さない怖い政党」とのイメージを拭い去る」狙いがあると指摘。

それにもかかわらず、今回共産党が、「党首公選制」の実施に向けた松竹氏の提言を、問答無用とばかりに切り捨て、松竹氏の除名に踏み切ったことに対して、毎日社説は要旨以下のように批判しています。

⒈(共産党は)今年で結党101年と日本で最も歴史が長い政党である。しかし、ピーク時の1990年に50万人近くいた党員は現在、30万人を割り込む。党首公選制の訴えは、党勢退潮への危機感から出たものだ。
⒉近年は現実路線へとかじを切ってきた。2004年の綱領改定で、天皇制や自衛隊を当面、容認する姿勢に転じ、他の野党と共闘を進めつつ、国会では政権の不祥事追及で存在感を示してきた。
⒊ しかし、今回、除名処分を行ったことによって、共産党の実態が旧態然であるとの受け止めが、かえって国民の間に広がった感は否めない。
⒋自由な議論ができる開かれた党に変わることができなければ、幅広い国民からの支持は得られないだろう。

このように批判したうえで、朝日や毎日新聞の社説は、共産党がより「自由な議論が開かれた党」として、「幅広い国民から支持される」政党へと成長すること」に期待を寄せています。

以上のような、日本共産党がより一層、国民の期待に応え得る政党にという期待をこめて、世に問われた松竹氏の「党首公選論」に対する、志位委員長や小池書記局長、さらには赤旗紙による厳しく、執拗な批判と、それらに対する朝日や毎日新聞の批判的社説の応酬を読んで、私が共産党に対して疑問に思ったのは、いつも同党がこうした批判を外部から受けた時に取る、ある意味でクリシェ化した反応と頑なな態度、すなわち自身の正統性だけを言い募り、「自分たちは間違っていなかった」と確認し、主張することに終始することで、自己の無謬性を再確認して、自己満足に陥っているのではないかということです。

つまり、曲りなりにでも民主主義的な平和国家としてここまで成長し、市民社会も幾多の欠陥をはらみつつ、一応の成熟度を達成し、情報の公開度が高くなっているように見える、今日の日本の現状にあって、どれほど志位氏が優れた人格と見識を有し、卓越した指導力を持っているとしても、20年もの長きにわたって委員長という最高位のポストに留まり続けてきたことの異常性が、共産党の内部で一度もまともに論議されることがないのは、大方の国民にとってはいかにも異常に写り、共産党に対して本能的に恐怖感を抱いてしまいかねないということ。その結果、今回のように批判の声が外部から高まって来ても、「自分たちは間違ってない」と強弁して、一人の最高指導者が、あまりに長きにわたって委員長のポストに留まり続けることの共産党の異常さに、国民の心がますます離れていってしまいかねないということなのです。

確かに、毎日新聞の社説が指摘したように、共産党などのいわゆる「左系の革新野党に対する世論の風当たりが最近とみに強くなり、今日、共産党の党員数は、一時の50万人から30万人へと激減し、赤旗の発行部数も350万部から100万部へと急減するなか、志位氏は、国民の共産党に対する警戒心を解き、共産党を国民から愛され、支持される政党に脱皮させるべく、@ 現行憲法の下で、自衛隊や天皇制の存在を認める。⓶日米安保条約の存続も条件付きで認める。B立憲民主党とのきづなを強化することで、連立野党政権構想を、国民の前に打ち出したこと、Cそのことによって、護憲・平和主義の野党としての旗幟をより鮮明に国民の前に打ち出すことができたこと、D安倍政権下における政治の私物化とその弊害を、国会内外の場で徹底的に追及したなどなど、志位委員長とその執行部が果たしてきた役割と功績は非常に大きいことを認めるに、私はやぶさかではありません。

ただしかし、それをもってしても、在位20年というのは、いくらなんでも長すぎると言わざるを得ません。なぜなら、どれほど日本共産党が「民主集中制度」の徹底によって、党内民主主義が守られていると強弁しても、20年以上も同一人物が委員長に選ばれ続けて来たという事実そのものが、「民主集中制」が、党内民主主義を保証・担保する方向に機能せず、中国や北朝鮮における独裁的指導者を生み出す方向に機能性してしまっていることを証明しているのではないか……。

「いやそんなことはない」と、日本共産党の首脳部や党員は言い張るかもしれませんが、そう言い張れば言い張るほど、国民の心は共産党から離れて行ってしまうことを、志位氏をはじめとする共産党執行部と共産党員、さらに支持者はしっかりと見定めたうえで、今回、松竹氏が「党首公選制」の必要を提起したのを、チャンスとして捉え、「党首公選制」の是非を含めて、共産党の今後の在り方について徹底的に議論し、真に平和主義的で、民主的な国民正統に脱皮し得る方向性を打ち出して欲しいと思う次第です。