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過去ログ302 2024/11/16 18:59

▼KBC本部
公認登録への道.最終回
再度、専門部署の担当者様にアドバイスを頂きながら、
フレーム本体とフロントサスペンションユニットの双方が、構造体として堅牢である、という証明のために、
使用した溶接機材等、パイプの接合作業には経験のある溶接資格保有者が行った…という事が解る書類。(具体的な内容は割愛)
など、思い付くありったけの書類を添付して…

当局に書類を提出。

こちらの熱意が伝わったのか、あるいは根負けしたのか、

2024年7月某日、

なんと、公認取得に成功!!

担当の職員が書類の右下に了承印を押すのを見て、目頭が熱くなりました。

そして11月1日、
自賠責、住民票を添えてナンバー交付!

この車体で、堂々と公道を走れる…
嬉しさ反面、ホントに走っていいのか…という妙な不安…でも結果オーライ。




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公認登録への道
堅牢なフレームである…という証明もまだ道半ばなんですけど、もうひとつ大問題があります。それは、

アールズフォークの構造的説明。

変則的なモノサスに変更している事はさておき、このフォークをどうやって当局の職員様に納得してもらうか。

一連の申請書類を制作して解った事は、このアールズフォークのようなちょっと珍しい構造のものには当局も慎重になるという事です。
テレスコピックだと何も問題ないんですけどね。

https://i.imgur.com/qP0sRXp.jpeg
1955年、市販車初のアールズフォーク搭載車のBMW.R50のフロント足廻りの写真。

https://i.imgur.com/cyx7Edg.jpeg
構造を示した透視図。
この2つの写真を担当者様に見せながら、その特徴やアームの動きなどの説明をしました。
とにもかくにも、このアールズフォークは80年も前からある古典的な構造のサスペンションで、特に目新しいものではなく、大昔はこの構造が主流だった…

とか、

第二次大戦中は軍で使用するほど頑丈で実績のあるものだった…

とか、

とにかく「安全な構造である」事をアピール。


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公認登録への道
頼みの鋼材検査証明書だったが、この書類自体がダメというわけではなく、これだけでは足りない、という事ですね。
添付書類としては効力ありなので、少しだけ前進したのかなと。

フレームとは、曲げたパイプを組み合わせて造った構造体なので、その完成した形での強度を証明しなくてはならないのですね。

やっぱクラッシュテストしかないのかな…

いや〜、でも軽二輪の登録でフレームのクラッシュテストやった…なんて話、聞いたこと無いぜよ…

でもね、この難問をどう克服するか、もがいている時、何故か興奮するんですよ。人がやっていない事をやるって、なんかドキドキワクワクしませんか?


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公認登録への道
約12年の歳月をかけて造ったのに強度が証明出来ず、せっかくここまで来たのに諦めるのか…

保安基準をクリヤーしている事を書類だけで証明するのがこれほど難しいとは。

ぶっちゃけ750cc以上の実車持込の改造申請の方がよっぽど楽なんじゃないか…本気でそう思いましたね。

悩んだ挙句、専門部署の担当者様に再度連絡を取って相談。

クラッシュテストまでしなくても強度を証明する手段は他にあるはず、とアドバイスを頂きました。

で、新たに用意したのがコレ。

https://i.imgur.com/iLeJI0L.jpeg
使用した鋼材(パイプなど)の検査証明書です。
建設業界ではよく使われるもの。ミルシートと言われてます。
鋼材の詳細な寸法と化学成分、引張試験(強度試験)結果が記載されたもので、鋼材を注文する際、頼めばメーカーが発行してくれます。

今回の車体には6〜7種類のサイズの丸鋼管が使われていて、全ての強度証明が必要なため、この検査証明書だけでもかなりの枚数になってしまいました。発行にも時間がかかったな〜。

これがあれば公認を取れるかもしれない…

再度、当局で書類をチェックしてもらいました。

結果は………

ダメでした、残念〜!!

ダメな理由、特に教えてくれるわけではないのですが、やはり鋼材単体の試験結果だけでは

「堅牢であること」

の証明にはならないのですね。


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公認登録への道
公認登録への最大のポイントです。最難関と言っても過言ではない。

今回のV15STRADALEを公認登録する際にクリヤーしなけばならない保安基準、沢山あるんですが、その中でも特に重要な大きな山が2つあると感じました。それは

1:車体(オリジナルフレーム)
2:舵取り装置(アールズフォーク)

車体、舵取り装置共に保安基準項目の中で明記されている事があります。

それは…

「堅牢であること」

つまり、
頑強で、ちょっとやそっとではビクともしない構造である事。

これを書類で証明しなければならないのです。

この部分をどうクリヤーすればいいのか…
思い悩んで、まさに地獄の日々が続きました。

最悪、実車と全く同じ内容のダミーフレームとダミーフロントサスペンションを造り、専門機関でクラッシュテストを行い強度を証明する…という事も本気で考えたりしました。
ただ、調べてみると、その手のクラッシュテストにはかなりの費用が掛かる(らしい)。

公認登録は無理なんじゃないか…

不安と落胆に襲われましたよ。


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公認登録への道
保安基準ってね〜、ホント沢山あるんですよ〜。やってもやっても次から次へと新たに出て来る感じ…

例えばですね、
ヘッドライトとかウインカーとかテールランプとかの灯火類、実は事細かに基準があって。面積や高さ、間隔、何m離れた場所から視認出来るか、とか「こんなに沢山の決まりがあったのね」って。

公認登録が最終目的なんだけど、これをやる事で、今まで知らなかった保安基準を強制的?に知ることになりました。

中には「こんな事みんな知らねーよ…」っていうのも沢山。


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公認登録への道
製造証明書と外観4面図は何とかメドがついた?が、問題はやっぱ保安基準。

で、担当者様から言われた通り、国土交通省のHPから「道路運送車両の保安基準」なるものをクリックしてみました。

見て…ビ、ビックリ…!
1条から73条まである…!しかも1条といってもその中に3〜4項目(多いものは5項目とか…)に分かれていたりして、これ等全てを熟読するには余裕で丸1日掛かるほどの量…。

73条…何故にこんな凄い量なのか…?

それは、2輪は勿論、普通車、タクシー、バス、トラック、クレーン車、特殊車両、今はほとんど走っていないオート3輪他まで…路上を走行する全ての車両が網羅されているからなのです。

この膨大な量の中から、2輪の保安基準に関連する項目だけをピックアップし、今回の車両がその基準に全てパスしている事を書面で証明せよ…

って事なんです。

仕分け作業(ピックアップ)だけで2〜3日掛かってしまい、マジで泣きそうになりました。

誰もやらないワケがこの時初めて解かりました。

遂に現れたラスボス(地獄)…って感じ。


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公認登録への道
でね、一応OKは出たんですが、この4面図を見た職員様が、特に側面図(例のアールズフォーク部分を見て…)をガン見していて…
 
この前半分は……??

みたいな顔、してたんですよね。

こっちもつられてドキドキしちゃいました。


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公認登録への道
外観4面図の前後図の下に「車両重量」と「前後分布重量」を載せてます。

工場で仮組みする前に部品単体で重さを計ったので車両重量142kgはかなり正確な値です。
前後分布重量はタイヤを片側づつハカリに載せて計測したので結構アバウト。でも大体こんなもんだろうと。


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公認登録への道
難易度の低いもの…外観三面図。

最初ダメ出し食らった時は全長、全幅、全高、ホイールベースくらいしか書かなかったもんな。

https://i.imgur.com/Xrfds9q.jpeg
カタログの最後のページに載ってますよね。それを参考にしました。写真はS660のもの。
https://i.imgur.com/VIiyRTv.jpeg
でもやっぱ2輪のがいいのでルネッサのSMに載っていたモノをそのままパクりました。

https://i.imgur.com/dr8cdUS.jpeg
シート長、最低地上高を追加。
https://i.imgur.com/guiKtfi.jpeg
https://i.imgur.com/23imwrZ.jpeg
ホーン位置、ウェンカーの高さと間隔なども追加して…
誠意?を見せて、4面図になりました。

これを提出。運よくOKです。


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