Ψ 言霊の宿木 Ψ

過去ログ3702 2016/1/24 8:42

涛本丸
雪の朝
白銀世界の出現で
また意識は遠い記憶の昔に帰る

覆われた積雪の冷徹さが
凍えるたましいの世界の谺廻らせて

深緑の桜花の真夏の太陽は
闇黒の景色の静けさを色鮮やかに

吹きすさぶ白い妖精は
向かい風の彼方の背後で
私たちの黄金の季節の道程に
柔らかでちいさな薄陽を落とす
1/24 8:42

唐たし
シグナル
始まりは普通のような夜


闇のなかで光っている
赤信号でわたしは止まった


際限なく

深遠に

温度も何もない闇


赤信号

ノルアドレナリン


負や死んだ者と同調しないよう
1/22 19:30

悼 紫乃
無題
奇をてらった事
しなくても
今のあなたは
十分
目立つから

誰かが
安堵している
私が
いなくなって
安堵している

美しい
静寂

狡い
沈黙


*
1/21 10:59

涛本丸
無作三身
今日には今日の風が吹き
明日には明日の景色に染まる

見上げた星のまたたきと
白む朝からの時間に包まれ
我が生命の深奥に宿る
ちいさな声の言葉とともに
二度とは無い新たな現世の旅路が続く


草花の路傍に揺れた囁く意思(こえ)の音
降り注ぐ日射のあたたかな生命力

流れだす動きだす世界の中のちいさな街並みと息吹き

変転流転する各々の生命の中身の形状

現れ詠うたましいの内奥の因果の容姿


差し迫った時代の求める哲理の夜明け

生まれた記憶の呼び合う感応(おもい)の齎した光明(ひかり)の詩声。
1/21 8:28

悼 紫乃
無題
非難の
奥深くに
ヘドロみたいな
妬み
発酵してる



1/16 19:55

唐たし
わたしはすきとおるもの
消滅と生成を
みつめればすきとおる

千切れた雲か
立ちのぼる湯気のように
大気へとすきとおるの

わたしはすきとおるもの

でもかなしいとは思わない

わたしの人生は
あなたをおもうだけで幸福
1/15 19:40

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